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絵で見る十字軍物語

5.0 5.0 (レビュー2件)
カテゴリー: ヨーロッパ史、西洋史
定価: 2,310 円
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    「絵で見る十字軍物語」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      再読。
      初読みは本書が刊行されて間もない2010年7月末。当時は『十字軍物語』の刊行開始を新聞広告で知って楽しみにしていたので、買ってから一晩で読んだ。

      十字軍の歴史と変遷を美しい版画とともに地図と短文でたどる本書は、後に続く『十字軍物語』全三巻の序曲にすぎない。それでも十字軍への関心を十分満足させてくれる。
      個人的に圧巻だと思うのは、サラディンを描いた絵である。これほど美しく描かれていようとは思ってもみなかった。逆に、リチャード獅子心王の顔は鉄兜で覆われている。その意味も『十字軍物語』を再読しながら確かめたいと思う。

      「Deus lo vult」(神がそれを望んでおられる)で始まる聖戦は終わってはいない。その現代的意味をまた学んでいきたい。

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      2017/10/22 by

      絵で見る十字軍物語」のレビュー

    • 評価: 5.0

      【21世紀にもつながるキリスト教vs.イスラム教、対立の原点。聖地奪還のための大遠征はどう始まり、どう戦われ、どう破綻したのか。美しく精緻な版画に付した簡潔な短文で描かれる十字軍史、最高の入門書。】

      高校の時は世界史が大の苦手で、十字軍といってもほとんど知識がない。十字軍って実際どうだったの?図書館で見つけて借りました。

      左ページはギュスターヴ・ドレの挿絵、右ページの上半分は挿絵のエピソードの位置を地図で示し、下半分に解説という構成で、美しい挿絵を見ながら十字軍の歴史の流れやエピソードが大ざっぱに分かる、という仕組みになっている。なので、1日であっという間に読めてしまった。(高校時代、こんな本があれば世界史も面白かっただろうなあ)

      >もともとからしてイスラム教徒は、キリスト教徒のイェルサレム巡礼に理解ある態度で接していたのだった。しかし、キリスト教もイスラム教も、自分たちの信ずる神以外の神は認めないとする一線は、絶対に譲らない一神教同士である。ひとたびこの一線が強調されすぎると・・・・・。
       十字軍とは、一神教同士でなければ起こりえなかった、宗教を旗印にかかげた戦争なのであった。

      分かりやすい!

      どんな極悪非道の罪深き悪人も聖地巡礼さえすれば救われるということが西欧に広く伝わる。そうした時代、キリスト教の巡礼者に対してイスラム側がときに行使する横暴を目にした隠者ピエール。

      >一神教特有の集団ヒステリーだからしばらくすれば落ち着くのだが、隠者だけに一本気なピエールは憤慨したのである。聖地でのキリスト教徒に対する迫害をやめさせるには、聖地そのものを征服するしかない、と言って。キリスト教の影響力を高めるのに熱心だったローマ教会は、この彼を百パーセント活用した。「神がそれを望んでおられる」を旗印にかかげた、十字軍の始まりである。

      むっちゃ分かりやすい!

      初めはしろうとの集まりだった十字軍は道々で食糧やものを強奪し、イスラム教徒を殺しまくった。イェルサレムを征服した後、またイスラム教側が取り返したりで全部で200年もの泥沼の戦争が続く・・・



      本当に「神がそれを望んでおられ」たかどうか・・・ 
      人間というのは自分かわいさのあまりに、愚かになるというか・・・
      どっちもどっちというか、どっちがどっちというか、問題は宗教、価値観、妄信、怒り、怨み、エゴ・・・
      しかし、1000年も前の怨みがいまだ続いているというのは、人間はまったく進化しないというか・・・
      横暴や迫害が問題なのに、侵略するってそんなむちゃくちゃな ・・・

      というか、宗教に無関心(寛容)な現代日本(一神教じゃないし)にはまったく関係ない。
      政治になるから問題なんでしょうね。(日本人の価値観も欧米化してきてる?)


      分かりやすくて、入門書には最適。とてもキレイな本でした。
      >> 続きを読む

      2015/02/07 by

      絵で見る十字軍物語」のレビュー

    • 塩野さん、こんなの書いているんですね。ほ~。
      ちょっと気をつけたいのは「絵で見る」となると情報発信者は100%キリスト教信者側なんじゃないかい?という点ですね。
      イスラムは偶像崇拝禁止だから神を絵で表現することはありませんし、
      発想として宗教を絵で伝えようということからしてありえないから。
      十字軍の末期の横暴と非道ぶりは半端じゃなかったという話ですし、
      寛容の精神はキリスト教徒よりもイスラム教徒側の傾向だったと後から知りました。
      日本人はこのあたりの歴史や精神構造を知らなすぎなので、なんでもいいから「知りたい」ということから始めるのがいいと思います。
      塩野さんならきっときちんと深く観ていると思うのでとても興味を覚えました。
      >> 続きを読む

      2015/02/07 by 月うさぎ

    • この挿絵を用いた本の著者ミショーの叙述について
      >二百年昔のキリスト教徒の筆になった十字軍史と考えるならば、驚くほどバランスのとれた叙述で一貫している
      >相当な程度には客観的な叙述、と言ってよい
      とありますし、
      >ドレの絵を用いて物語るこの『絵で見る十字軍物語』をイスラム教徒が見たとしても、その人がよほどの狂信の徒でないかぎりは、不快感をいだかないであろうと思っている。
      とあるように、私もかなり客観的、中立なんじゃないかと思いました。
      (塩野さんの解説はイスラム教徒にけっこう同情的?)
      >> 続きを読む

      2015/02/07 by バカボン


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