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落日燃ゆ

カテゴリー: 小説、物語
定価: 2,520 円

7人のA級戦犯のうち、唯一の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながらも、東京裁判ではその努力は認められず、絞首刑を宣告された。裁判を通じて一切の弁解をせず死を従容として受け入れた広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。次代にまで読み継いでいきたい吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の名作。

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    「落日燃ゆ」 の読書レビュー

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      新潮社 (1986/11)

      著者: 城山三郎

      • 評価: 4.0

        東京裁判で死刑判決を受けた七名のA級戦犯の中、唯一の文官だった広田弘毅について綴られた一冊。

        八月は、戦争に関する本を読むことにしている。
        その中で選んだ一冊が「落日燃ゆ」。
        不勉強なので、処刑されたA級戦犯というとまず浮かぶのは東条英機、松井石根、このふたりしか知らなかった。
        表紙写真に写る広田弘毅の顔を見ても、こんな感じのひともいたかなあという程度。

        石屋の息子として生まれた広田弘毅(改名前、丈太郎)は篤志家の援助もあり石屋を継ぐのではなく、勉学に勤しむ。外交官となり、質実剛健な広田は着実に仕事をこなし信頼を得ていく。

        広田が首相となったときもそれ以外のときも、広田が日本を憂い考えたことを妨げてきた軍部の人間と等しく戦犯とされ、処刑されることは、口にはしなくともどれだけ口惜しかっただろうと思わされる。
        権利を声高に振りかざし、責任は負わない政治家の多い中、真剣に日本のことを考える広田弘毅のような人間もいたことを知ることができた。

        松岡洋右、近衛文麿、幣原喜重郎、山本五十六など戦争を扱うときにしばしば目にする人物も多く描かれている。

        広田は『自ら計らわぬ』生き方を心がけていた。
        外交官は自分の行ったことで、後のひとに判断してもらう。それについて弁解めいたことはしないものだ。
        こういった外交官の矜恃を持つ広田のような人間が、現代の政治家に果たしているだろうか。
        広田弘毅のような人物が、今これまでにない程不安定で危険な方向へと向かいつつあるように感じる日本には、必要ではないだろうか。
        広田弘毅は今の日本と世界の有り様を、どんな思いで見つめているだろう。
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        2016/10/26 by

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