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日蝕

2.5 2.5 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,365 円
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第120回 芥川龍之介賞
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    「日蝕」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0


      平野啓一郎の第120回芥川賞受賞作「日蝕」を読了。

      この小説は、その中身もさることながら、1975年生まれの京都大学生の投稿原稿が、雑誌「新潮」に一挙連載されるということもあって、当時、非常に話題になったものでした。

      新人賞でデビューするのではなく、伝統ある文芸誌が、このような全く無名の新人を発掘したのは久し振りのことでもあったんですね。

      当時「三島由紀夫の再来」などというキャッチコピーが発表誌の目次に記されていたことを鮮明に記憶していますが、ペダンチックな教養や古風な語彙を使っているこの作品は、それまでのポスト・モダンと言われた"軽さ"の文学に較べて、確かにある種の本格派の登場を思わせるところがあったと思う。

      この作品は、十五世紀末のフランスが舞台になっており、パリ大学で神学を学ぶ青年修道僧が、ヘルメス選集という異端文書を手に入れるための旅に出る。

      そして、リヨンで錬金術師と出会い、村の森の中の鍾乳洞で、奇怪な両性具有の「人間」を目撃する。
      それは「男であるとも、女であるとも、又、人であるとも、動物であるとも、悪魔であるとも、神の御遣いであるとも」わからない生きている石筍であった。

      作品は、この両性具有の存在と魔女狩りの中で、幻想的な火刑へと展開されていく。

      三島由紀夫というよりも、澁澤龍彦などの紹介する異端信仰や悪魔学を思い起こさせるところがあり、西洋の怪奇小説を連想させもするんですね。

      むろん、こうした物語を現実離れした虚構として退けてしまうことも出来るが、ここには錬金術師ならぬ"言葉の魔術"による、ひとつの明晰な人工的に構築された世界があり、それは相も変わらぬ私小説的な文学が尊重される日本の文学風土に、風穴を開け、ひとつの戦いを挑んでいるのだと思う。

      時に古臭いほどの著者の文体は、今日の情報だけを伝達するコミュニケーション言語に対する、若い世代の反動とでもいうべきものだったのではないかと思いますね。

      >> 続きを読む

      2018/11/16 by

      日蝕」のレビュー

    • 評価: 0.0

      当時、筑紫哲也のNews23で絶賛してたので
      購入。

      面白くないし、読み難い。

      マニアックな人たちに受けたみたい。

      2013/12/14 by

      日蝕」のレビュー

    • マニアック度診断に良いかもですねー

      2013/12/14 by makoto

    • 芥川賞受賞作品なんですね。

      ただ、文章が読み辛いと言う感想が多いようなのが残念ですね。 >> 続きを読む

      2013/12/14 by ice


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