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家守綺譚

3.9 3.9 (レビュー3件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,470 円
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第2回 本屋大賞 / 3位

たとえばたとえば。サルスベリの木に惚れられたり。床の間の掛軸から亡友の訪問を受けたり。飼い犬は河瞳と懇意になったり。白木蓮がタツノオトシゴを孕んだり。庭のはずれにマリア様がお出ましになったり。散りぎわの桜が暇乞いに来たり。と、いった次第の本書は、四季おりおりの天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。

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    「家守綺譚」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      機嫌が荒れたりする時にめくると、不思議と心が落ち着く:)。
      この本は「読む」よりも、「眺める」方が向いているかもしれない。

      あやかしをこんなに日常的に描くとは……:D

      この作品で好きな言葉:
      「私は与えられる理想より、刻苦して自力で掴む理想を求めているのだ。こういう生活は……私の精神を養わない。」 >> 続きを読む

      2017/12/29 by

      家守綺譚」のレビュー

    • 評価: 3.0

      植物図鑑からの流れでw 妖かしが当たり前の世界感は可笑しく、静的文体は心地良く読み進められた。また琵琶湖疏水周辺を散策するのも良いかもしれませんね。

      2017/11/08 by

      家守綺譚」のレビュー

    • 評価: 5.0

      読了日は適当。この作品を推す人は多いだろう。私も買ってすぐ読んでしまった。私の出身県が舞台(とははっきり書いてないが、そうだろう)なので、余計に愛着が沸いた。さらに、驚くべきことに、弟もそれを読んでいたことだ。弟は漫画以外は眠くなるような男子だった。私の部屋からその週のジャンプを借りる時に、何故かひょいと持って行ってしまった。なにか間違えたか、読書感想文に行き詰まったか、と思ったが、弟は純粋に興味からその本を持ち去った。そして、これ、思ってたのと違うけど、面白い。とメモ付で返してきた。
      あとで詳しく聞くと、弟は題名の家守を「やもり」だと勘違いし、やもりに関する面白話だと想像したのだ(弟は爬虫類が好きだ)。でも一向にやもりは出てこないし、なんだか知らない国に迷いこんだみたい、だと。
      まあ、面白かったんだろ?と聞くとうん。と答えた。
      今や弟の蔵書量は私より多いほどだ。
      >> 続きを読む

      2016/05/20 by

      家守綺譚」のレビュー

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      • 評価: 5.0

        行方不明になった友人宅の家守をするまだ新米の文士、綿貫征四郎の著述をまとめたもの。
        という形で、古い家と庭の木々、草花や狐、狸、隣の面倒見のいいおばさん、山のお寺の和尚さん、迷い込んで住み着いた犬のゴローなどとの交わり、はたまた床の掛け軸から時々亡友が訪ねてきたりするのを、暖かく記してある。

        征四郎のまわりで起きる小さな不思議な出来事。サルスベリに小猿がちょこんと座っていたり、池で河童が脱皮していたり、白木蓮の蕾がタツノオトシゴを身籠っていたりする。

        土間に生えたカラスウリが、天窓の光を受けて天井を覆うほど茂り、レースのような花が咲き、その中に干からびたyヤモリがいた、征四郎もヤモリになった夢を見た。

        筍が食べたくなって山を散策していて、貝母の精のような人を見かける。あなたは何者ですか、と聞くと私は百合ですと答えた。
        筍の名産地、琵琶湖疏水の流れる山の麓に住んでいるのだろうか。

        貝母は貝母百合ともいう。奈良の春日大社神苑に、春になるとそこここに咲いて、素朴な色で俯いている。貝母の項でうれしくなった。

        四季を飾る素朴な花にまつわる話が、この世のものでないようでいて、土俗的な郷愁をさそう。ありそうでない、いやあるかもしれない、夢幻と現実の境にたってみるのもよい。

        野の花や、季節の風物のなんとも言えない香りを漂わせる本だった。
        子供の頃のままの、無心で無垢な心をもちつづけていたとしたら、私も征四郎のように、自然と話せるのではないか、わずかな気配を感じて、草や木や小さな生き物の伝えたい言葉がきこえるのではないかと思えるが。そんな、清らかで素朴な心で生きていけないことを、少し哀しみつつ、幻の中に住んでいるような、征四郎の周りの暮らしが、豊かな言葉で語られていることに、暖かい想いが湧く。
        >> 続きを読む

        2015/07/05 by

        家守綺譚」のレビュー

      • 梨木さんは好きなのですがこの本知らなかったです。あらすじ見ていたらそれだけでほんわかした気持ちになりました。こういう表紙はとてもいいですね!又吉の顔は却下で。 >> 続きを読む

        2015/07/06 by ありんこ

      • ありんこさん

        梨木さんは、分かり易い言葉で個性的な世界を書かれますね。安心して読めてその上おもしろいです。

        分かりにくい言葉で分かりにくい出来事をテーマにした本を読んでいると、クルクルッと目と脳味噌が回転しそうになりました。訳のせいにしましたが 笑
        そんな本の中に迷い込んでいましたのでホッとしました。
        >> 続きを読む

        2015/07/06 by 空耳よ

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