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鳥と雲と薬草袋

3.3 3.3 (レビュー2件)
カテゴリー: 評論、エッセイ、随筆
定価: 1,365 円
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    「鳥と雲と薬草袋」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      常々「地名」には、その土地の生い立ちや意味を表していて、言霊のような力を帯びているものと感じていた。
      読み方も難しく、教えてもらって「こんな読ませ方をするんだ。」と驚いたり、また逆に、他所の人に地元の地名を教えるときは、ちょっと得意になったりもする。

      この本は、作者が縁のあった土地の名前を重ねていったエッセイ。
      地名はもちろん、山・旧街道など自然に造詣が深い作者が書いたこのエッセイは、とても味わい深い。

      文中で作者は、平成の大合併で、乱暴な都市名が増えてしまったとぼやいている。
      確かに、昔から使われていた、意味があり愛着もある地名が地図上から消えた。
      私も、これは悲しい。
      >> 続きを読む

      2016/01/16 by

      鳥と雲と薬草袋」のレビュー

    • 評価: 5.0

      著者が訪れた事のある土地の名前をテーマにしたエッセイ。

      薬草袋、というのは著者が旅行の時に持ち歩く常備薬やら、乾燥したブーケなどを入れたごちゃごちゃ袋のこと。
      この袋のように、土地の名前に関する事をいろいろと書いたもの、という意味で本書のタイトルに使っているらしい。

      ちなみに鳥の話は少なく、雲の話はほとんどない。

      地名の由来や地名から受けるイメージをとりとめもなく書いている、という感じを受ける。

      元々、西日本新聞で連載されていたものなので、九州の地名が一番多く、次いで西日本の地名が多い。
      関東、東北、北海道の地名は数えるほど。

      まなざしからついた地名
      文字によりかからない地名
      消えた地名
      新しく生まれた地名
      温かな地名
      鳥のもつ名まえ
       :
      などテーマごとに5,6個ほどの地名の話が展開される。

      本書の中で著者が
      「地名は住んでいる場所を示す記号以上のもの」
      と言っているのは、正にその通り、と思う。

      地名は所在地を示すだけでなく、その土地の特徴、成り立ちや歴史をよく現している。
      特に古くからある地名ほど、その傾向が強い気がする。

      わずか数文字の中に、それだけのものを内包しているのは、人が積み上げた知恵だろうか。

      それに対して「新しく生まれた地名」の章で出てくる新しい地名(特に平成の大合併の掛け声の下に生まれた地名)は、記号的というか味も素っ気もないものが多い。
      (それを言ってしまえば、自分が今、住んでいる所も「味も素っ気もない」地名になってしまっているが・・・。)

      地名としては、目新しい印象を受けるが、それで終わり、というもの。

      奥行きも何もあったものではない。
      こういう地名には閉口してしまう。
      新しい地名は、こんな地名ばかりではない事を祈る。

      そういう地名の所に住んでいる人は、どう感じているのだろうか。

      ちなみに自分は住んでいる所の話をする場合は、昔からの地名の方を言う事が多い。
      「愛着」以外に、サッカーのJリーグのチーム名に付いているので、ピンとくる人が多いのと、新しい地名では指し示す範囲が広すぎて、逆に分かり難くなるから、という理由もあるが・・・。

      ところで、この本で出てきた地名の中で一番ツボに入ったのは「小雀」という地名だった。
      「横浜市戸塚区小雀町」

      これだけでも人を笑顔にするような地名だが、
      「小雀乗合バス」「小雀公園」
      というのは、面白い情景が思い浮かぶ名前。

      さらに
      「小雀小学校」
      まであるらしい。
      これこそ「スズメの学校」か。
      >> 続きを読む

      2013/04/14 by

      鳥と雲と薬草袋」のレビュー

    • >新しい地名(特に平成の大合併の掛け声の下に生まれた地名)は、記号的というか味も素っ気もないものが多い。

      祖父が住んでいた駅名が今風な名前に変わった時、激怒していました。
      土地の名前って愛着もあるし、けっこう人にとって大切なもののような気がします。
      >> 続きを読む

      2013/04/15 by sunflower

    • >iceさん
      由来を探る楽しみがある地名の方が面白いですよね。

      >makotoさん
      「みなとみらい」は、初めて見た時、一瞬どこで区切ればいいのか分かりませんでした。

      >sunflowerさん
      人の名前と同じですね。
      何よりまず目にする(耳にする)部分なので、変えるとなると敏感に反応してしまいうのでしょうね。
      >> 続きを読む

      2013/04/18 by Tucker


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