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長寿大国の虚構

外国人介護士の現場を追う
3.0 3.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 社会福祉
定価: 1,575 円
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    「長寿大国の虚構」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

       本書が出版されたのは2009年であり、これを書いているのは2014年である。つまりあれから5年ほど経過したわけだが、介護業界の状況は改善されただろうか。そして何より、本書のテーマである外国人介護士の待遇は改善されたのだろうか。

       残念ながらそうは思えない。現在は、介護業界だけでなく建設業や製造業など、他の業界でも「人手不足」が深刻になっている状態だ。数年前までは考えられなかったことかもしれないけれど、我が国のインフラの状況などを考えていれば予想はそう難しくはなかっただろう。

       にも関わらずなぜ手を打てなかったのか。政治の無策、と言ってしまえばそれまでだ。小泉政権移行、首相は何度も変わり、それは自民党から民主党に政権交代をしても同じような状態であった。そして自民党に政権が戻った今、改めて外国人介護士の問題に向き合う必要があるのではないか。

       本書を読んで見えるのは、政府の政策の一貫性の無さである。場当たり的で無策で、更に独善的である。それは日本だけでなく、日本に介護士・看護師を送り出す国(この場合、フィリピンとインドネシア)の政府当局にも言えるものだ。

       あれから各国政府の状況は改善されたのだろうか。

       現在では、介護士や看護師だけでなく、他の分野でも外国人労働者の受け入れが議論されている。もちろん今までも「研修生」という形で労働者を受け入れてきたけれど、低賃金で劣悪な作業環境など、待遇が悪い状況も多く、決して評判の良い制度ではなかった。

       台湾や韓国などの近隣諸国は、すでに外国人労働者の受け入れに舵を切っており、外国人向けの相談窓口を設置するなど、国内で働く外国人に対するケアを行っている。日本はこの点でかなり出遅れていると言わざるを得ない。

       もちろん、同じ日本人でもワーキングプアと呼ばれる非正規雇用の人たちの問題も全く解決されていない。はっきり言って、雇用の問題は多面的でありあっちを立てればこっちが立たず、と複雑な問題が絡み合っているので、決して簡単な問題ではないことはわかっている。

       だからといって先送りできる問題ではない。多くの反発が出ることを覚悟してでも、積極的に議論していくべきではないのか。そのためにも、議論の材料となる情報を積極的に公開していくべきである。誰もが納得するような素晴らしい解決策など出ないとは思うけれど、少しでも多くの人に問題を知ってもらい、考えてもらいたいと筆者は思うのである。
      >> 続きを読む

      2014/09/20 by

      長寿大国の虚構」のレビュー

    • 特に自民党は外国人労働者を受け入れようとしないですからね…
      受け入れたとしても労働条件があまり良くなかったり…
      深刻な問題だと思います。
      >> 続きを読む

      2014/09/20 by マカロニ

    • 少子高齢化問題とか色々、どうなっちゃうんだろうと思います。一時金が配られたり色々していますが、そういうんじゃなくて根っこの方からどうにかしない限り無理なんだろうな・・・ >> 続きを読む

      2014/09/21 by ただひこ


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