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清く貧しく美しく

5.0 5.0 (レビュー1件)
著者: 石田 衣良
定価: 1,760 円
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    • 評価: 5.0

      ひさしぶりに書店に立ち寄ったら新刊コーナーに置いてあり、好きな作家さんだったので買いました
      石田衣良さんの作品はこれまでに何冊も読んでいます

      この作品は繊細で儚くて、いつかどこかで解けてしまいそうだと思いました
      石田さんの書かれる恋愛小説はいつも素敵だと思って読んでいるのですが、今回は珍しくピュアな話だったので新鮮味も感じられました

      まずP11とP12で
      「日菜子には少し言葉が強すぎるトークが電光石火で応酬されている。(途中省略)テレビではお笑い芸人がブスとかデブとかハゲとか激しい言葉を投げて笑いをとっている。この人はどうしてそんなことをいうのだろう。」
      と日菜子ちゃんが思うところがあるのですが、日菜子ちゃんの感じる『激しい言葉』という表現が私がずっと感じていたものに近くて、自分の代わりに表現してくれたみたいでとても嬉しかったです
      「あぁ、同じように激しく感じる人もいるんだな」「私が変なんじゃないんだな」って安心させてくれるようでした
      何か具体的には伝えきれない何かを、文字にして表現しているのを見つけたときの嬉しさが味わえるのってすごく素敵ですよね
      探し求めていた宝物が見つかった海賊みたいな気分です

      次にP118で堅志が
      「大人になるというのは、誰かを単純に好きにはなれないことなのだろうか。」
      と考えるところがあるのですが、寂しいけれどその通りな気がしました
      年齢を重ねていろいろな経験が増えていくほど誰かを疑ったり、自分の意見がわからなくなったり、逆に自分の意見が曲げられなくなったりしてしまうと思います
      「大人になりたい!」と思う事も多いですが、気付けば大人になってしまうのだから今はまだ高校生として甘えているほうがいいのかなとも思いました
      単純も純粋も「だから良い」ということは無いと思うのですが、それくらいフラットに構えられる大人になりたいと思います

      私は日菜子ちゃんの性格や言葉遣い、考え方に共感する部分がたくさんあって友達になりたいなという気持ちで読んでいました
      相手と友達になっても繊細に考えてしまって深入りしない・できないところは特にすごく共感できました
      私はそれって結構ネガティブな事だと思っていたのですが、この二人は「おたがいそれを認めて、無理して直そうとするのはやめないか。いいところをちゃんと見て、ほめあうようにしよう。」と言っているんです
      認めて、他の良いところを褒め合う関係って素敵ですよね
      違う視点からしたらこれは甘えだったり、悪いところは直さないってことになるかもしれないけれど、私はこういう考え方を共有できる人とお付き合いがしたいと思いました
      そしてこの本を読むことで少しだけ「それでいいのか! 自分のいいところを褒めていけばいいんだ」と思うことができた気がします

      日菜子ちゃんは最後、結局堅志くんと一緒に生きる道を選びましたが私が同じ状況にいたらもしかしたら書店の副店長である板垣さんのプロポーズに好意的なお返事をしていたかもしれません
      でもなんとなく堅志くんのほうが最終的には幸せになれる気がするんですよね
      自分はそれを分かっていながら板垣さんに走ってしまう、みたいな
      どちらも素敵な男性だとは思いますが、将来同じような経験をすることがあったら日菜子ちゃんと同じような選択をできるようになりたいと思いました😊
      日菜子ちゃんと堅志くんの末永い幸せを願って、レビューを書き終えたいと思います
      >> 続きを読む

      2020/01/20 by

      清く貧しく美しく」のレビュー


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