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迷子の王様: 君たちに明日はない5

4.2 4.2 (レビュー5件)
著者: 垣根 涼介
定価: 1,512 円
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    「迷子の王様: 君たちに明日はない5」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      リストラ請け負い人シリーズの最終巻‼
      主人公がこれまでリストラ請け負い人という仕事を通じて手にした仕事や人生に対する考えが良く表されていると思う。
      最終章では一部ではあるが主人公が関わって来た人逹が登場するなど総括的な意味合いが強くそして彼らの明日を見ることができ良かったと思う。

      2015/11/04 by

      迷子の王様: 君たちに明日はない5」のレビュー

    • 評価: 4.0

      シリーズ5作目にして完結。

      垣根涼介さんの作品はスピード感があり
      どんどん読み進められるので全て読んでいます。
      ハードボイルドなギャングスターシリーズも好きですが
      リストラの斡旋を受け持つ仕事を描いたこのシリーズも好きでした。

      今の自分に似た境遇の所もあり
      かつ、しっかりと最後を締めくくるに相応しい内容だったと思います。

      次はどんな作品が見れるのか楽しみです。
      >> 続きを読む

      2014/10/27 by

      迷子の王様: 君たちに明日はない5」のレビュー

    • >リストラの斡旋を受け持つ仕事
      これは、仕事をしていて辛そうだなぁ、と思いました。
      それとも、慣れてしまうのでしょうか… >> 続きを読む

      2014/10/27 by coji

    • cojiさん、ありがとうございます!

      やはり主人公も心に蓄積するものがあったようで
      それがこの最終巻である意味精算されています。

      もし未読でしたらオススメですよ(^_^)
      >> 続きを読む

      2014/10/27 by MUSICA

    • 評価: 4.0

      迷い続け、悩み抜いたからこそ、やって来る明日がある。
      一時代を築いた優良企業にも、容赦なく不況が襲いかかる。
      凄腕リストラ請負人・村上真介のターゲットになったのは、大手家電メーカー、老舗化粧品ブランド、地域密着型の書店チェーン…。
      そして、ついには真介自身にも転職という転機が訪れる。
      逆境の中でこそ見えてくる仕事の価値、働く意味を問い、絶大な支持を得るお仕事小説、感動のフィナーレ。

      早いもので、『君たちに明日はない』というリストラ小説も、まさかまさかのシリーズ化から、単行本として五作目を数えました。
      今という時代の要望に応えた感が強い本シリーズは、今や垣根涼介さんの代表作ともいうべき作品になりました。
      単なる人情話しにしないところに著者の技量と、懐の深さを見て、たくさんの読み手を惹きつけてきた、このシリーズ。
      今作も前作までの構成と同様に、リストラ請負人の村上真介を主人公に、会社からいろんな意味で「不要」の烙印を押されてしまった、様々な業種の、様々な人間を描く短編集です。

      短編四本。
      中でも、表題作ではなく三番目に配置された短編『さざなみの王国』が印象に残りました。

      この物語の舞台は出版不況にあえぐ業界のなかで、とりわけ淘汰が熾烈な大型書店です。
      全国に二十八の店舗展開をする「公文書店」。
      真介に担当を任されたリストラ対象者は佐久間香織、三十三歳、独身。
      都内の女子短大を出て、今も実家から職場へ通う、ごく普通の履歴、どちらかといえば端正な顔だちの、所謂どこにでもいる女性。
      ところがいざ面接に入ってみると、どうやら極度の緊張症であるらしく、余程でない限り言葉を発しない、うなずきの仕草が尋常じゃないほど激しい…などいささかコミュニケーション能力に欠けるところが見られ、真介は少し戸惑います。
      ですが、頑なな感じにもとられかねない彼女の態度に、真介は不思議と不快感を覚えません。
      むしろ、ここまで会話を使わずに意志の疎通をはかってきた彼女に興味津津になります。
      香織は幼いころから問題児でした。
      両親からは愛されて育ってきていましたが、彼女の潔癖への拘りや、人間関係づくりのまずさ、面倒くさがり…など、彼女の持つマイナスの側面は数え切れず。
      ですが少女期から「こちらから働きかけない限り、自ら主張してこない」読書だけは大好きで、それがもとで書店に勤めるようになったようです。
      本が好きで、対人関係が苦手で、大好きな作家さんの新刊のポップをつくるのが得意で…こんな書店員さんって結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
      香織には幸い、今の職場を辞めていきなり経済的に行き詰るような切迫した事情はありません。
      静かに、客観的に、特異な考え方で、今の自分を見つめた彼女は、ひとつの答えをだします。
      何かを声高に主張し続ける人生もあり、ただ私は静かに周囲に広がっていくさざなみのようにそこにありたいと。

      この作品くらいから、次回の最終話へむけての徐走が始まっています。
      長年、アシスタントを務めてきた契約社員川田嬢の結婚や、時代を象徴する存在として登場していた友人山下の現職への疑問など。
      ずっと読んできた者としては、寂しい限りです。
      ですが、本シリーズの底流をなす「成長」という観点からは、喜ばしい変化なのでしょう。

      出版不況は深刻です。
      実に出版業界は二十年以上、低迷期を脱していません。
      しかし逆に年々出版点数は増加しているとの事。
      数にして一日あたり二百点以上、年間にすると約八万点もの新刊が出版し続けているということです。
      著者曰く「売り上げに苦しんでいるからこそ、下手な鉄砲も数撃ちゃ式の物量作戦で、点数増やして売り上げをあげるしかない現状らしい。だが、その発行にかかる費用が利潤を圧迫しているという悪循環もある」とのことです。
      いやはやです。
      「電子書籍」が出版業界に登場したら、読書に紙を媒体とはしなくなる、といった観測もありましたが、いまのところそうはなっていないですし、映画化ドラマ化といったプラス映像という販促方法が功を奏しているように見受けられるので、そこまでたいへんだとは思いもよりませんでした。
      ただ、業界全体を覆う不況が、まず生贄に求めるのは、末端、最前線の働き手たちなのはどこの業界も同じようです。

      香織の人物造形はとても面白く、魅力的でした。
      彼女の今後には興味をそそられましたし、著者本人も気に入った登場人物だったからこそ、次話にも、それも重要なラストシーンにも登場させたのだろうなと思いました。
      真介が「辞めさせてきた者たち」の代表として。

      著者が本シリーズに幕を降ろそうと思った理由は、意外にも、作中で真介を雇用し、かわいがってくれていた社長の口を通し語られることになりました。

      「この会社を立ち上げて今年で十五年目になる。時代のニーズにも押され、順調に業績も伸びてきた。だが、俺たちの会社の社会的な意義は、そろそろなくなりつつある時代に変わってきていると思う」

      リストラを請け負う会社の社会的な存在意義が無くなりつつある、言い換えれば、そこを舞台とした人間ドラマも存在しなくなり、無理に続けても現実感に乏しく、早晩破綻するだろう。
      時代を読むに敏な著者ならではの、自分の仕事に大鉈を振り下ろす、天晴とした覚悟だと、正直、感嘆しました。

      「時代を読むに敏」と書きましたが、一方、著者は働く、生きる、という事については、流れに掉さす意見を持っているようです。

      「たぶん『時代』っていうのは、生き方のことだ。大事なことはなんだ。会社に残ることか。たぶん違う。そんなレベルじゃ、人は本当には生きられない。食うためだけに仕事をする人間は、いつの時代だって結局その仕事からは、永久に報われることは無い」

      時代の要請に応えたリストラ請負人と、その対象者たちの物語は、ひとまずここで終了のようです。
      読む側としては、自分の身に置き換え、身につまされるところも多々ありましたが、読後感の晴れやかさや、生きることへの真摯な姿勢の大切さを感じることのできた素晴らしいシリーズの終了は悲しい限りですが、著者・登場人物・読者の「次のステップ」ということなのでしょうから、受け入れるほかないのでしょう。
      >> 続きを読む

      2014/10/19 by

      迷子の王様: 君たちに明日はない5」のレビュー

    • >iceさん
      いつもコメント、ありがとうございます。

      リストラ、今では当たり前になってきましたね。
      工場まるごと閉鎖で従業員一斉解雇なんてニュースに驚かなくなってきました。
      正規雇用を恐れる企業側が、非正規のみ、または業務をアウトソーシング中心にしだすと、『リストラ』なんて死語になる日が来るのかもしれませんね。
      >> 続きを読む

      2014/10/20 by 課長代理

    • >nekkokoさん
      いつもコメント、ありがとうございます。

      お馴染みの登場人物たちがでてくると安心しますよね。
      垣根さんが書く登場人物たちはみんな魅力的です。
      サクッと読めてしまいますね。
      >> 続きを読む

      2014/10/20 by 課長代理

    • 評価: 5.0

      ~大事なことはなんだ。会社に残ることか。それとも次の就職先を探すことか。食うための仕事を探すことか。たぶん違う。そんなレベルじゃ、人は本当に生きられない。食うためだけに仕事をする人間は、いつの時代だって結局その仕事からは、永久に報われることはない。~

      君たちに明日はないシリーズ完結です
      感慨深いものがありますね~
      ちょっとさみし~(;_;)

      ~俺の人生は、誰かのものでもないし、世間様のものでもない。だからと言って、この世の中に自分一人で生きているなんて傲慢なことは思っていない。周りの人間との繋がりがあってこそ、生かされているんだって気持ちは持っている。それでもさ、最終的には誰がその生き方の良し悪しや好き嫌いを決めるかっていったら、やっぱりおれしかいないんだよね。だっておれの人生なんだから。~

      リストラの現場から仕事、人生を見つめ直すこのシリーズ
      現在の世相を背景に色々な人生を垣間見ます
      最終巻も淡々と物語は進み、最終章では真介自身が人生の分岐点に立たされ・・・・・・

      ~どんな人間の人生にも、他人の人生の断片からなる集合体で成り立っている。一人で生きているつもりでも、産まれたときから常に誰かとの関わり合いの中で生きている。それが体感的に分かっている者でなくては、実社会での自立はできないだろう。~

      自身が物語の一役になり、悟らされるような錯覚も感じたこの作品
      シリーズを通して考えさせられる事柄が多く、とても心に残る作品になりました
      心に残る一節も多々ありましたよ
      その割にサラッと読めるところも魅力です

      そして、とってもオシャレなラスト(^_^)/

      垣根氏らしい!!と感じました!!!!!
      >> 続きを読む

      2014/09/04 by

      迷子の王様: 君たちに明日はない5」のレビュー

    • なんていうか…内容が自己啓発書みたいですね…!!
      けっこう考えさせられるます。。

      2014/09/04 by ただひこ

    • 読んでいる人を考えさせるような本みたいですね!
      読んでみたいです!

      2014/09/04 by CocaCola

    • 評価: 4.0

      村上真介はリストラ請負会社に勤め、退職のための面接官が仕事である。
      今回面接するのは老舗の化粧品メーカのエリアマネージャー、家電メーカーの研究員、地元密着型書店の店員…そして最後は真介自身。
      トーキョー・イーストサイド、迷子の王様、さざなみの王国、オン・ザ・ビーチ

      ◆「君たちに明日はない」シリーズ最終巻。
      個人的に気になったのが、化粧品会社の女性を描いた「トーキョー・イーストサイド」。
      同じ川のこちら側育ちとして、凄い違和感…そんなにバックグラウンドに違うあるかな?彼女の言う川向うと。
      違和感を感じてこの話はやや微妙。
      でも、そのほかの話は好きですね。
      特に「迷子の王様」での父親のセリフが良かったです。
      確かに憧れという気持ちが人を動かすエネルギーかもしれません。
      「さざなみの王国」も好きな話。
      そしてラスト「オン・ザ・ビーチ」ではリストラ請負会社が事業を辞める…ということで、真介自身の問題となってきます。
      そこで、彼の人柄の良さが改めて解りました。
      そして過去の話に出てきた人のその後が判ります。これは嬉しいです。
      実際彼の仕事が必要とない時代に入ったのならいいのですけどね。
      面白いシリーズ、ありがとうございました。
      >> 続きを読む

      2014/06/16 by

      迷子の王様: 君たちに明日はない5」のレビュー

    • fraiseyuiさん>
      面白いですよ、ぜひシリーズ1作目から手にしてください。

      2014/06/17 by むつぞー

    • 天衣無縫さん>
      全員ではないのですが、特に気になっていた人物が登場した時は、すごく嬉しかったですね。
      登場人物のその後ってやはり気になりますよね~。
      >> 続きを読む

      2014/06/17 by むつぞー


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