こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

タイガーズ・ワイフ

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 2,310 円
この書籍に関連するページ
第10回 本屋大賞 / 翻訳小説部門1位

紛争の繰り返される土地で苦闘する若き女医のもとに、祖父が亡くなったという知らせが届く。やはり医師だった祖父は、病を隠して家を離れ、辺境の小さな町で人生を終えたのだという。祖父は何を求めて旅をしていたのか?答えを探す彼女の前に現れた二つの物語―自分は死なないと嘯き、祖父に賭けを挑んだ“不死身の男”の話、そして爆撃された動物園から抜け出したトラと心を通わせ、“トラの嫁”と呼ばれたろうあの少女の話。事実とも幻想ともつかない二つの物語は、語られることのなかった祖父の人生を浮き彫りにしていく―。史上最年少でオレンジ賞を受賞した若きセルビア系女性作家による、驚異のデビュー長篇。全米図書賞最終候補作。

いいね!

    「タイガーズ・ワイフ」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0


      女性作家が書いた小説に授与されるイギリスのオレンジ賞を、最年少の25歳で受賞したテア・オブレヒトの「タイガーズ・ワイフ」を読了。

      この小説は、戦争が始まる前はひとつの国だったが、停戦後は別々の国となった土地が舞台。
      名前はないが、作家の出身地でもある旧ユーゴスラビアを思わせる。

      今は国境の向こう側となった町へ、子供たちに予防接種をするボランティアの医師として行く途中の女性に、祖父の死の知らせが届く。

      彼女に会いに出掛けたはずの祖父は、国境の向こう側の別の町の診療所で息をひきとったらしい。

      祖父にどんな秘密があったのか?
      彼女は、かつて祖父が、深夜の道をゆっくりと歩く象を見せてくれたことを思い出す。

      「こんなの誰も信じない」と言う孫娘に、祖父は人生には誰にも話さず胸にしまっておく、こうした瞬間があることを教えてくれたのだ。

      祖父がしまっていたのは「不死身の男」と「トラの嫁」の物語。
      祖父が彼女に話して聞かせたものと、彼の死後、その生まれ故郷を訪ねて知った二つの話だ。

      夢と現実が入り混じる、マジックリアリズム色の強い物語と、内戦後の荒涼とした風景が交互に語られ、一枚の布に織り上げられていく。

      戦争のような大きな物語に身をさらして生きる時、人は確かにこうした小さな物語を必要とするのかもしれません。

      >> 続きを読む

      2019/02/19 by

      タイガーズ・ワイフ」のレビュー


    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    タイガーズワイフ
    たいがーずわいふ

    タイガーズ・ワイフ | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    最近チェックした本