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こうしてお前は彼女にフラれる (新潮クレスト・ブックス)

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: ジュノ・ディアス
定価: 2,052 円
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第7回 大学読書人大賞 / 4位
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    「こうしてお前は彼女にフラれる (新潮クレスト・ブックス)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の著者であるジュノ・ディアスの連作短編集です。主人公は浮気者のドミニカ男、ユニオール。
      ユニオールって、知っている名前だな?と思って調べてみたら、『オスカー・ワオの…』で出てきた、主人公オスカーの姉の元恋人でした。ユニオール。オスカーのルームメイトとなって、仲良くしたり喧嘩したりしたあのユニオール。いいやつだったよなぁ、と懐かしく読みました。

      恋愛ものみたいなタイトルですが、むしろユニオールの兄、ラファとのつながりが主題でした。
      ラファは男前で浮気者で、両親にも愛されて、女たちも彼に夢中になり、でも若くして死んでしまった。ユニオールは兄ほど男前でもなく、兄に比べればぱっとしなくて、本ばかり読んで、女にも振られる。お兄さんへの憧れとか比べられる辛さとか、家族だからこその愛憎とか、そんないろんな感情がユニオールの中でごちゃごちゃになっていて、兄の死によってぽっかり空いた穴を、あまり正統ではない女性との付き合いとか浮気とかでなんとか埋めようとして失敗し続けているのか?

      あとがきでジュノ・ディアスが本作について語った内容も書かれています。それによれば、ユニオールは親密になることを恐れているから浮気をするのだ、ということでした。うーん、わかるなぁ。お兄さんを失ったことで懲りているので、本当に好きになってかけがえのない女性なんて作ってしまったら、離れていってしまったときが怖いから、いっそ別にお前なんてそこまででもないし、とか自分に言い聞かせて距離をおくのだ。臆病なんですね。しかしその気持ちはとてもよくわかる。ユニオール、君ってやつは!

      かといって浮気が正当化されるとかそういうことではなくて、ユニオールという人物がいかにしてつくられていったか、というのが、まぁフィクションとはいえとてもよくできていて、おもしろかったです。フィクションだからこそ好き勝手に言えるのだし、それが創作について語る醍醐味だなぁと思います。

      あと、今回も都甲さんと久保さんの訳は素晴らしかったです。
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      2016/06/22 by

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