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女子攻兵

5.0 5.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 漫画、挿絵、童画
定価: 580 円
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    「女子攻兵」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      「戦場はもはや俺達の立ち入れる場所じゃない。狂気が支配する聖域なんだ」(1巻冒頭)

       あらすじ。
       繁栄の末、ついに人口は地球のキャパシティを超えた。新天地を求めた人々は異次元空間に移住したが、地球との政治的摩擦は激しく、やがて独立をもとめた武装蜂起にまで発展する。拡大・長期化した戦局を打開しようと、地球連合は新兵器「女子攻兵」の大量投入を決行した。それらは従来兵器による攻撃を受け付けず、絶大な威力を誇ったが、その代償となるパイロットへの精神汚染は深刻なものだった……。


       次元兵器「女子攻兵」ーー女子高生の姿をした巨大な兵器。高い戦闘能力を誇るが、乗り続けるとパイロットの精神を徐々に汚染する。汚染が進むと、ケータイからいるはずのない友人や母親、彼氏からメールや電話を受信し、現実と妄想の境界が失われるため、やがて自我の崩壊に至る。

       ……まず断っておきますが、ふざけてはいません。実に大真面目です。
      「女子高生に乗って戦う漫画があってですね、乗り続けてると女子高生になっちゃうんですよ」なんて誰かに話すと正気を疑われそうですが、本作はそんな奇天烈奇妙な設定で、まったく硬派なミリタリーSFです。

       主人公は精神汚染を恐れ、自分が正気を保てているのか苦悩しますが、読んでいる私にもじわじわと狂気が染み渡ってきました。作品の世界観に慣れた頃には、もう正気を失っているといっても過言ではありません。

       この作品、主人公の顔がはっきりと描かれることはなく、小隊の仲間に至ってはパイロットの姿で登場することはありません。これによって、どうしても「女子高生」の方に慣れてしまいます。こういった細かい演出がニクいです。また、一見雑ですが、書き込みの細かい荒々しい絵のタッチが殺伐とした雰囲気にとてもあっています。

       巨大な人型兵器。パイロットには代償がある。異次元戦争。美少女もの……。
       なんだかとても既視感があります。使い古された設定であることは間違いありません。しかし、この作品は唯一無二の独特な世界観を作り出すことに成功しています。
       あっ、これは奇をてらった作品じゃないんだ。何もかもが狂っている上でつくられた複雑精緻な世界なんだ。……そう思ったときには、この作品に取り憑かれているかもしれません。

       既刊6巻。おそらく7巻で完結です。
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      2015/09/16 by

      女子攻兵」のレビュー


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