こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

人質の朗読会

3.6 3.6 (レビュー6件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,470 円
この書籍に関連するページ
第9回 本屋大賞 / 5位

遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた。紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、そして...しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。

いいね!

    「人質の朗読会」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 3.0

      人質という死と隣り合わせの状況で繰り広げられるというのに、各々のお話はどこか安堵してしまう。言葉は生きているのだと強く思わせる小説だった。

      2017/11/19 by

      人質の朗読会」のレビュー

    • 評価: 4.0

      旅先でゲリラに拉致され人質のとなった8人の日本人が、それぞれ忘れられない人生の記憶を紙に物語として書き起こす。僕ら読者は監禁された山小屋の中で粛々と開かれた彼らの朗読会を一話ずつ活字で追体験する。

      物語は、脈略に沿った感動ドラマではなく、どれもありふれた日常で起きた不可解、理不尽な出来事や出会い。それなのにどの作品も深遠な詩情のように心を揺さぶる。生と死が表裏一体の人生を讃える祈りのように厳かで静かな読後感。

      全ての人生に書くべき物語があることを見つめた著者のたわやかな眼ざしに小説家の領域を超えた光明を感じた。本の装丁にもその厳かな光が射し込んでいるように見えてきた。 >> 続きを読む

      2017/05/13 by

      人質の朗読会」のレビュー

    • 評価: 4.0

      何と言っていいのだろう。
      人は、それぞれ物語りの中で生きている、と言うか人が生きていること自体が物語りを紡いでいる。
      そんなことを最近思っているが、その思いを更に強くした。
      何気ない暮らしの中のように見えても、実際は、とても多くのものを含んでいる。
      それを、このような組み立て方で表現されると、二重三重にもそんなことを考えてしまう。
      物事を数に置き換えてしまうことの危うさだと思う。
      それにしても、小川さんの文章には、それ自体に美しさや物語があるように思ってしまう。
      この本自体が朗読会の中の一つの物語のようだ。
      >> 続きを読む

      2015/02/28 by

      人質の朗読会」のレビュー

    • 著者の本は独特な雰囲気があって好きです。
      こちらも気になります♪

      2015/02/28 by coji

    • 評価: 4.0

      bakabonnさんのレビューをきっかけに読んでみました。

      実世界でも、人質事件が残念な結末を迎えてしまったタイミングでしたので、より迫って来るものが有ったように思います。

      遺跡観光で訪れた国で、ゲリラに拉致された挙句、全員が殺されてしまう。
      普通の小説ならネタバレになりそうな出来事ですが、この作品ではそうでは有りません。

      拉致され、隔離されている状態で、彼らは人生で印象に残った思い出を書き留めます。
      それは遺書ではなく、あくまでも日常の思い出。

      全員が書き終えた後、順番にその朗読が始まります。
      追いつめられた環境の中だからこそ、それぞれのストーリーがとても輝いて見えます。

      残酷な話であることは間違いないのですが、不思議と読後感は爽やかでした。
      >> 続きを読む

      2013/01/24 by

      人質の朗読会」のレビュー

    • そんな極限状態で思い出す、人生で印象に残ったできごと・・・

      やっぱりデートじゃないかなぁw >> 続きを読む

      2013/01/24 by makoto

    • そんな状況でも、大きな仕事をキメた時のことを書いちゃいそうな自分が哀れに思えました... >> 続きを読む

      2013/01/24 by ice

    • 評価: 3.0

      海外ツアーの日本人客7人と添乗員が反政府ゲリラの襲撃を受け拉致された。事件発生から百日以上が過ぎたころ、軍と警察特殊部隊が強行突入し、結果、犯人グループの5名は射殺されたが、人質8名も犯人が仕掛けたダイナマイトの爆発により全員死亡した。

      監禁されていた小屋で盗聴されていた録音テープの中に人質となっていた8人が自ら書いた話を朗読する声が残っていた。それは、遺書のようなものではなく、自分の思い出を語り合うようなものだった。

       * * * * *

      設定はぐっとくる。ただ、ひとりひとりの話が、ごく普通の人が書いたというのにあまりに文学的で、文才がありすぎる表現が多くて、「ああ、小川さんの文章なんだなあ」って思うと、すんなりと心に入ってこないというか、入り込めなかったのが残念。

      ただ、「死んだおばあさん」や「花束」、政府軍兵士で通訳として録音を聞いた人の「ハキリアリ」の話は考えさせられるところがあった。

       ハキリアリは葉っぱを切り取って巣に運び、巣で葉っぱを細かくして培地を作り、キノコを栽培し、それを食糧にする。

      「頭と顎を使って、自分の体より大きい葉っぱを高く掲げる。まるで天使に供える捧げ物を運ぶ勇者のよう・・・・・一つ一つ切れ端は皆形が違うのに、見事に統制が取れて、切れ目のない一続きになっている。・・・・・・もっと驚くのはね、行進の途中で雨が降ってきた時だ。彼らは濡れた葉っぱを惜しげもなく捨てる」

      「濡れた葉っぱは、腐って巣を台無しにしてしまうからだよ。手間ひまをかけて、苦労して運んできて、もうすぐそこが巣、というところまで来ているのに、彼らはちっとも文句を言わないんだ。ふて腐れるものもいなければ、ズルをするものもいない。スコールが通り過ぎるのを待って、また最初からやり直す。ただひたすら、黙々とね」



      少し前に見た映画「ライフーいのちをつなぐ物語ー」にも、ハキリアリが出てたなあ。
      >> 続きを読む

      2013/01/08 by

      人質の朗読会」のレビュー

    • かなり重い話のようですが、なぜ表紙がバンビ?なんだろう...

      2013/01/08 by ice

    • 読んでみました♪

      bakabonnさんみたいに上手く表現できないのが口惜しいのですが、読み応えの有る本のご紹介ありがとうございました☆ >> 続きを読む

      2013/01/24 by emi

    もっとみる

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    ヒトジチノロウドクカイ
    ひとじちのろうどくかい

    人質の朗読会 | 読書ログ

    会員登録(無料)

    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    最近チェックした本