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怒り

3.9 3.9 (レビュー4件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,260 円
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第12回 本屋大賞 / 6位
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    「怒り」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      下巻にて

      2015/02/19 by

      怒り」のレビュー

    • 評価: 5.0

      八王子郊外の新興住宅地「けやきの丘」の住宅で妻が帰宅後すぐに宅配業者装った男から押し入られ絞殺された。妻はバスタブへ投げ込まれた。一時間後に鍵を開けて帰宅した夫は、背後から刺され風呂場の洗い場に捨て置かれた。犯人は、殺した夫の死体をまたぐようにしてシャワーを浴び食事をして立ち去った。現場には「怒」という血文字が残されていた。目撃情報から犯人が判明し指名手配されたが一年たった今も行方は分かっていない。
      懸命な捜索が続く中、ある港町では、漁協に務める洋平の前に「仕事ありませんか?」とふらっと現れた田代哲也という若者がいた。素性もわからないまま、何か事情があるのだろうと何も聞かずに働かせる事にした。また別の町では、ゲイである藤田優馬が直人という男と知り合う。過去を話そうとしない男だったが、なぜかアパートで一緒に暮らすようになる。同じころ母子家庭の泉親子も夜逃げ同然に沖縄にやってきた。泉の母親の男にだらしない性格が災いして転々とするしかなかったのだ。沖縄の島で民宿を手伝いながら暮らす事になった。
      ある日泉は、友達と行った無人島で野宿する田中と出会う。転々と旅をしながら暮らしているという。でもここで会った事は誰にも言わないでほしいという。八王子の事件担当の刑事が懸命の捜査を続けている時に、3人の若者が過去を知られないように生きていた。
      怪しい若者が3人・・。いったい誰が犯人なのか・・。
      全然読めない展開のまま下巻に続きます。
      >> 続きを読む

      2014/10/25 by

      怒り」のレビュー

    • レビューを読んでかなり引き込まれました!
      上巻読んでいませんが下巻気になります!笑

      2014/10/25 by coji

    • うーん。面白そうです。

      コレは読みたいなぁ♪

      2014/10/26 by ice

    • 評価: 3.0

      凄惨な殺人事件から一年後の夏。
      房総の漁港で暮らす洋平と愛子親子の前に田代が現われ、大手企業に勤めるゲイの優馬は新宿のサウナで直人と出会い、母と沖縄の離島逃げるようにへ引っ越した女子高生、泉は田中と知り合う。
      それぞれに前歴不詳の三人の男。
      惨殺現場に残された「怒」の血文字。整形をして逃亡を続ける犯人、山神一也はどこにいるのか。

      巻頭の凄惨な殺人事件の描写は世田谷一家惨殺事件を、整形して逃亡を続ける犯人像は市川英語女教師殺人事件を、それぞれ現実にあった殺人事件を土台にしたものと思われます。

      上巻ではそれぞれ環境や場所が違う人間たちが描かれます。
      それぞれに出会う過去を語らぬ男たち。
      逃亡犯山神一也は三人のうち、いったい誰なのか。
      この三つの点は、どこかで交わるのか。
      そもそも、この三点は同時進行している世界なのか(現在、過去が正確に描写されているのか)。
      謎が多く、下巻を早く読みたくなる、導入としては効果てきめんの一冊です。

      人物造形が巧みで、物語の展開も飽きさせません。
      いろいろな人物の視点からすこしずつ物語を展開してゆく手法は、近いところでは奥田英朗の『邪魔』を彷彿とさせます。

      気になった部分を以下に抜粋します。
      ゲイの優馬が、母親の病室で謎の男のひとり直人から、印象を語られるシーンです。

      「でもさ、苦労した新聞配達少年が成長して遊び人になっちゃいけないって法はないよ。
      世間はほら、いつまでもそういう目で見るから、やっぱり不幸だった少年には不幸なままというか、実直で地道な人生を求めるだろうし、その方が傍目には感動的だろうけど、でも、そんなもんに付き合ってやる必要ないもんな」
      一方的にそこまで言って、直人は自分の言葉に納得したように頷いている。
      優馬はなぜか返す言葉が見当たらない。


      著者は、登場人物たちの、何事もないような日常を切り取っていますが、「何事もない日常」というのは無いわけで、みんなそれぞれ何かを抱え、それぞれ何事かが起きるのです。
      三つの物語が融合するのか、そうなるのであれば、いったいどういう風に交わるのか。
      非常に、下巻が楽しみです。
      >> 続きを読む

      2014/09/09 by

      怒り」のレビュー

    • >「何事もない日常」というのは無いわけで、みんなそれぞれ何かを抱え、それぞれ何事かが起きるのです。
      ほんとにその通りですね!
      また皆がそれぞれの悩みを持ってるところが面白いですよね。
      >> 続きを読む

      2014/09/09 by マカロニ

    • >マカロニさん

      いつも、コメントありがとうございます。
      何事もない日常を書くことがいちばん難しいですし、読んで面白いですよね。
      センセーショナルな出来事は小説にしやすいですからね。
      >> 続きを読む

      2014/09/11 by 課長代理

    • 評価: 4.0

      芥川賞作家 吉田修一さんの作品です。「さよなら渓谷」、「パレード」、そして「悪人」と人の心理を鋭く抉る、評価の高い作品が多いです。これらの作品はどれも映画化もされています。特に「悪人」と「パレード」は印象に残る作品でした。

      八王子市郊外で夫婦が惨殺される事件が発生。犯行現場には血で「怒」という字が残されていた。犯行後、すぐに犯人は特定されるが、逮捕に結びつかないまま時が過ぎていく。そして一年後、場所もつながりもない三人の男女の前に、三人の男が現れる。彼らの中に、犯人はいるのか-?

      上下巻のまだ上巻だけですが、この著者らしい、生々しい人の描写を多く含んだ作品です。人物を描いているだけなのに、その人間の生き物としての生々しさが臭ってくるようです。

      物語は夫婦惨殺事件を軸に、つながりのない三箇所での物語が場面を変えながら展開していきます。風俗で働いていた娘を連れ戻しにいった洋平、末期癌の母を抱えながらもゲイとして奔放にに生きる優馬、母と福岡の家から夜逃げして沖縄に移り住んだ泉。誰もがそれぞれの理由で生活に苦しみ、それでも生きていきます。そしてその三組の前に三人の男が現れます。一人は娘の想い人として、一人はゲイの相手として、そして一人は不思議なバックパッカーとして-。物語は三組の場面描写と、各場面での主要人物の描写に終始し、殺人事件との関連は時として忘れてしまいながらも進んでいきます。

      縦に並んだ三つのほくろ、左利き-。そうした犯人の特徴と三人の特徴を微妙に重ねながら、読者に「この中の誰が犯人だろうか?」と思わせながら物語は進んでいくのですが、この辺りは非常にうまいですね。そして物語のタイトルにもなっている「怒り」ですが、この意味はまだ上巻を読んだだけだとわかりません。ただ、三組の人間が三組とも何かしら抑圧された部分を持っていますので、ここが下巻では「怒り」に繋がってくるのかな、と感じながら読み進めていました。

      「俺はお前を疑っている」と疑っている奴に言うのは、「俺はお前を信じている」と告白しているのと同じことなのかもしれない。

      冷徹に場面描写と登場人物の心理を積み重ね、その中で重要な一言をさらっと述べていくところはさすが芥川賞作家、と思わされます。上の文など、ともするとさらっと読んでしまいそうになりますが、かなりのポイントで、そこを気負わせず読者に読ませる辺りがまたうまいな、と感じたりします。場面描写と心情描写がしっかりしているため、物語に入り込み易く、曖昧なところがないまましっかりと読み進めていくことができるんですね。

      本作、ここまでは「パレード」や「悪人」ほどではないですが、読み応えはあり、吉田修一さんらしい作品だと感じています。引き続き、下巻も読もうと思います。まだうっすらとした繋がりしか見えませんが、三場面がどのように殺人事件と絡んでくるのか、楽しみです。
      >> 続きを読む

      2014/07/03 by

      怒り」のレビュー

    • 人間の生々しさ、文字だけで表現するとはどんな感じなのだろうと気になります。
      上下巻と続いて、次も読みたいと思わせる作品、いいですね! >> 続きを読む

      2014/07/03 by coji

    • > m4ia_32さん
       遅くなりましたがコメントありがとうございました。
       この方の人間描写はいつも凄いなあ、と思います。
       ぜひ読んでみて下さい!
      >> 続きを読む

      2014/07/05 by taka2


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