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歌舞伎町ダムド

2.0 2.0 (レビュー1件)
著者: 誉田 哲也
定価: 1,728 円
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    「歌舞伎町ダムド」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 2.0

      日本最大の歓楽街・新宿歌舞伎町。
      そこに、全裸の男女を凌辱し、惨殺することに快感を得る謎の男がいた。彼は七年前に起きた「歌舞伎町封鎖事件」でジウと出会い、自らもジウになろうとしていた。
      再び動き出す「新世界秩序」の陰謀、巻き込まれてゆく新宿署の東弘樹警部補、そして「歌舞伎町セブン」。
      『ジウ』『国境事変』『ハング』、そして『歌舞伎町セブン』、全ての物語がここに繋がる。

      前作の『歌舞伎町セブン』の出来栄えもあまりよくなかったのですが、本作はさらに拍車をかけて駄目になっています。
      “誉田哲也”というネームバリューがなかったら、絶対に売れない類の小説です。
      逆を言えば、こんな小説でも売ってしまう“誉田哲也”っていうブランドは、まだ出版社にとっては大切なカードなのでしょうけれど。

      歌舞伎町を根城に、本当に悪いヤツらを消してゆく、都市伝説になりつつあるヒーロー“歌舞伎町セブン”。
      今夜も、若い女性たちを食い物にしている悪徳警察官、暴利をむさぼる飲食店経営者らを血祭りにあげます。
      そんな彼らのターゲットを、彼らよりも早く仕留める殺し屋が現われます。
      七年前の歌舞伎町完全封鎖事件依頼、首謀者“ジウ”の後継者を自認する、謎の男・ダムド。
      陰惨な手口で殺人を繰り返す狂気の次の標的は、新宿警察署・東刑事でした。
      東はかつての一連の新世界秩序(ジウⅠ~Ⅲ)で、その検挙、撲滅の中心となった警察官でした。
      ダムドだけでなく東を狙う無数のヒットマンの影に、ついに歌舞伎町セブンが動き出します。
      東刑事を護るために…。

      死刑囚を整形手術を施した上で脱獄させることができる組織や、一警察官を狙うその巨大組織の動機や、ダムドの行動の不可解さなど、挙げればきりがないほどダメな要素満載の作品です。

      なんだか最初から“ジウ”という言葉が頻出したり、やたら“新世界秩序”の存在を匂わせたり…、前作の『歌舞伎町セブン』では、そこまで過去の事件にこだわりや、繋がりらしきものはなかったんじゃないですかね。
      新しいアイデアが出てこないばかりに、過去の佳作にすがって一本の小説を書き上げた感がありありで、痛々しく、かつつまらない。
      面白かった『ジウ』さえも穢されているような気がして、不愉快な気分になりました。

      ダムドの造形もダメ。
      出自も、背景も何にも書かれていない。
      タイトルにするくらい重要な人物なのに、ただ、猟奇的な殺人鬼で、いつもは新宿のホームレスとして暮らしているという奇抜な設定だけ。
      近作『ケモノの城』で感じたのは、最近の誉田さんは、物語の緊迫感=詳細にわたる残忍な殺戮の描写、と考えている節があるという事。
      ダムドを登場させたのも、ただただ陰惨な殺戮描写の為だけだったとしか思えません。

      殺人マシーンと化した女の唯一の弱みは生きているか死んでいるかもわからない息子の存在だったり、その秘密を共有した途端、お涙ちょうだいの浪花節になったり陳腐。

      東刑事が逮捕した立て籠もり犯に至ってはおかしすぎて話にならない。
      逮捕しました⇒送検しました⇒検察で自殺したようだという情報を得ました⇒事実確認できません⇒自殺したという事実を確認できない段階なのに「どうやって自殺したんだ?」「奴の正体はいったいなんだったんだ」と思い悩み⇒突如、山のような遺失物の中から犯人の遺留物と思しきスイカを見つけ(それも勘で!)⇒その中に新世界秩序のメンバーリストが入っていて…

      誉田さんも正念場に差し掛かりつつありますね。
      確かに『ジウ』、『武士道シックスティーン』、『ストロベリーナイト』は面白かったです。
      相次ぐ映像化も手伝って、出版すれば、黙ってても売れる作家さんのひとりですが、こういう作品を書き続けていると、ついていた読者も離れていくことになります。

      男性作家さんは、旬の時期が短い。
      つくづくそんなことを思ってしまいました。
      >> 続きを読む

      2015/04/09 by

      歌舞伎町ダムド」のレビュー

    • 課長代理さんの先行レビューで、ずいぶん時間を得してます。
      感謝感激‼️

      2015/04/09 by 空耳よ

    • >空耳よさん
      いつも、コメントありがとうございます。
      どうも、売ろう!売ろう!だけの出版には疑問符がつきますよね。
      誉田哲也著で、この装丁で、このタイトル。
      期待しないほうがおかしいと思うんです。
      だからこそがっかり感が強く、期待値に比べて落差が大きいです。
      遅々として進まぬストーリィは原稿用紙枚数稼ぎとも勘ぐりたくなります。
      >> 続きを読む

      2015/04/09 by 課長代理


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