こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

ドミトリーともきんす

4.8 4.8 (レビュー1件)
著者: 高野 文子
定価: 1,296 円
この書籍に関連するページ
第8回 マンガ大賞 / 14位
いいね!

    「ドミトリーともきんす」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      【ジョージ・ガモフという科学者が『不思議の国のトムキンス』という本を書いていましてね】
       これ、良い本だな~。
       とても気持ちがほんわかしました。

       とも子さんとまだ小さい娘のきん子ちゃんは下宿屋さんを営んでいます。
       その名も『ドミトリーともきんす』。
       科学を志す若い人たちのための下宿です。

       『ともきんす』はもちろん、G・ガモフが一般人向けに書いた楽しい科学書『不思議の国のトムキンス』から採ってきた名前ですね。
       ちょっと横道にそれますが、トムキンスも良い本なんですよ。
       (1) トムキンスの冒険
       (2) 太陽と月と地球と
       (3) 宇宙=1,2,3,……無限大
       (4) 物理学の探検
      の全4冊で白揚社から出ています。
       私も買い揃えて楽しく読ませていただきました。

       本書の著者の高野さんも、もちろんトムキンスをお読みになったのでしょう。
       それでこんな素敵な本を書かれたのでしょうね。

       ドミトリーともきんすに下宿している科学者は現在4人います。
       朝永振一郎クン
       牧野富太郎クン
       中谷宇吉郎クン
       湯川秀樹クン
       みんな日本が誇る素晴らしい科学者です。

       彼らが若い頃、ドミトリーともきんすに下宿し、とも子さんやきん子ちゃんとお話をしたり、科学のちょっとした入り口を紹介してくれたりするんです。
       一話の終わりには、とも子さんが、下宿人たちが将来書くことになる本を一冊紹介してくれます。
       それは学術書ではなく、エッセイなどの肩が凝らない本ですよ。

       いいなぁ。
       ステキだなぁ、こういう本って。
       科学の良いところを少しだけ覗かせてもくれますし、何よりもあったかい。

       最後の回ではとも子さんが詩を朗読してくれます。
       その一部をご紹介。

       しかしすべての科学者が、かくされた自然の詩に気がつくとはかぎらない。
       科学の奥底にふたたび自然の美を見いだすことは、むしろ少数のすぐれた科学者にだけゆるされた特権であるかもしれない。

       高野さんが描く4人の科学者の絵は、なかなか特徴を捉えていますね。
       最後に、4人の顔写真が掲載されていますので見比べてみるのも楽しいです。
       最後のページを見る前は、「牧野クン、随分美形に描かれているなぁ」と思っていたのですが、最後のページを見たら、本当に美形でびっくりしました(笑)。
       高野さんが描いた牧野クンはそっくりですよ。

       願わくば、日本にこれからもまた、たくさんのすぐれた若者たちが生まれ、夢を追って、がんばって、がんばって、がんばって。
       そして、素晴らしい業績を残して欲しいと思いました。
       とても良い本でした。


      読了時間メーター
      □       瞬殺
      >> 続きを読む

      2019/10/30 by

      ドミトリーともきんす」のレビュー


    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    ドミトリーともきんす | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    最近チェックした本