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金曜日の本 (単行本)

4.0 4.0 (レビュー2件)
著者: 吉田 篤弘
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    「金曜日の本 (単行本)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      【本を買うというのは、「未来と約束すること」なんだ】
       吉田篤弘さんの、書き下ろし自伝的エッセイです。
       一切、『盛る』ことをせず、記憶のまま正直に書いたそうです。
       併せて、『窮鼠、夜を往く』という短い小説が併録されています。

       吉田さんと私は、大体同世代ではないかと、エッセイの内容から推察します。
       同じような経験をしているんです。
       昭和の時代ですけれどね。
       確かにそういうこと、自分も経験したということが沢山出てきました。

       吉田さんは、子供の頃、親戚の人たちから「おとなしかった」、「泣かなかった」、「無口で」、「いつも本を読んでいた」と言われたそうです。
       私も、「おとなしい」、「いつも本ばかり読んでいる」というのは言われた記憶です。
       
       吉田さんは図書館によく通ったそうです。
       私は……、学校の図書室には行ったけれど、地域の図書館にはほとんど行かなかったなぁ。
       でも、吉田さんと同じく、古本屋には時々顔を出していました。
       ただ、私の場合、古本屋さんはすぐに無くなっちゃったような記憶なんですけれどね。

       そうそう、『少年探偵団』はよく読みました。
       あの独特の表紙は覚えています。
       吉田さんは、子供の頃世田谷で暮らしていたそうで、少年探偵団が活躍した場所だと後で知ったということですが、そうなんですよね。
       舞台は大体あの辺り。

       音楽に夢中になったことも、この頃のことだったかもしれません。
       吉田さんは、ステレオの音に衝撃を受け、ビートルズにハマったらしいけれど、私がビートルズを聴くようになったのは年齢的には吉田さんよりももう少し後だったかもしれません。
       吉田さんは、みのもんた氏がやっていた、『カム・トゥゲザー』がテーマソングだったラジオ番組をよく聞いたと書いているけれど、あー、あった、あった、ありました。
       はいはい、聞いていましたよ。

       吉田さんのお父様は飯田橋にある印刷工場で働いていて、時々仕事に一緒に連れて行かれたと書いています。
       何たる奇遇!
       いえ、私の父も、飯田橋でデザイン事務所をやっていて、私も子供の頃、何だか分からないけれど、父の仕事に連れまわされた記憶があります。
       父親っていうのは、息子を自分の仕事に連れて行きたいものなんでしょうかね?

       吉田さんは、金曜日に図書館で本を借りて、土曜日と日曜日にそれを読むのが何よりも楽しみだったそうです。
       本書のタイトルはここからきているんですね。
       子供の頃はあまり図書館から本を借りてこなかった私には分からないこと。

       でも、吉田さんも借りてくるだけでは満足できなくなり、その本を自分のものにしたかったそうです。
       そう、そう。そうなんですよね。
       吉田さんは、本は、「いま」よりも前の時間に書かれたもので、「いま」よりも後の時間、つまり未来に読むことになるものだと書いています。
       なるほど。
       確かにそうです。

       だから、本を買うということは、その本を「未来に読む」というひとつの約束のようなものを買うことだったと。
       本を買うというのは、「未来と約束すること」なんだと気がついたそうです。
       う~ん。
       良い言葉だ。

       自分と重なるノスタルジックなエッセイで、良いお話でした。


      読了時間メーター
      □       瞬殺
      >> 続きを読む

      2020/09/04 by

      金曜日の本 (単行本)」のレビュー

    • 評価: 4.0

      クラウトエヴィング商会の顔も持つ吉田さんの幼少期を綴ったものがたり。

      そうそう、物語ではなくて”ものがたり”だよね~。

      淡々と進むなかで、いろんな想い出が出たり引っ込んだり、また出てきたり。

      自分の小さい頃の思い出が、突然蘇ってくることがあるが、それに似たものを感じた。

      他の曜日の本も書いて欲しいなあ。
      >> 続きを読む

      2018/05/03 by

      金曜日の本 (単行本)」のレビュー


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