こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

春琴抄・吉野葛

5.0 5.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 255 円
いいね!

    「春琴抄・吉野葛」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      『春琴抄・吉野葛』(谷崎潤一郎) <中公文庫> 読了です。

      谷崎というと「美しい文章」というイメージがありましたが、私には「素直な文章」という印象を受けました。
      全くどこにも引っかかりがなく、ごく自然に読んでいけるのです。

      しかし、これが当たり前のことだと思ってはいけません。

      「春琴抄」は作者、春琴伝、てる女という三つの視点、「吉野葛」は現在の吉野、伝説の吉野、津村の母の思い出、津村の最初の吉野行の四つの次元が、ときにはそれぞれに、ときには絡み合い混濁し、実際は非常に複雑な構成、文体でできているのです。
      それを「全くどこにも引っかかりがなく、ごく自然に読んでいける」のは神業と言っても過言ではないと思います。
      それを現実にできる彼のような人を「天才」と言うのではないでしょうか。
      # 今更私がそう表現するのは陳腐極まりないのですが……。

      「春琴抄」では、あらゆることが非常に詳細な描写で綴られていますが、一つ、春琴の妊娠、ということについては、その結果しか述べられていません。
      一体春琴と佐助とはどのように結ばれていたのか、そこだけは欠け落ちてしまっていて、読者の想像に任されています。
      そんなところも「うまいなあ」と唸らざるを得ません。

      谷崎潤一郎も先物買いで、中公文庫から出ている小説はあらかじめ全て購入してしまったのですが、この作品を読む限り、安心して楽しむことができそうです。
      >> 続きを読む

      2015/08/01 by

      春琴抄・吉野葛」のレビュー

    •  ぼくがはじめて読んだ谷崎は「春琴抄」でした。なんといっても山口百恵と三浦友和で映画化されましたから。観てませんけど。
       谷崎は常に新しい文体を追求した作家ですが、この小説の、短めのセンテンスをほとんど句読点なしでつないでいくというスタイルも、他に類をみないように思います。

       ぼくは、新潮文庫のちょっと毒々しいカバーが、いかにも谷崎らしくて好きかなあ。
      >> 続きを読む

      2015/08/02 by 弁護士K

    • 弁護士Kさん、コメントありがとうございます。

      ドラマ化されていたのは知っていましたが、三浦友和、山口百恵だとピンとこないですね。

      谷崎潤一郎が「常に新しい文体を追求」していたことは知りませんでした。
      私が読んだ「春琴抄」「吉野葛」は非常に完成度が高いと思いましたが、他の作品がどのように感じられるのか、楽しみです。

      中公文庫で読んだのはただのこだわりです。
      谷崎作品はほとんど中公文庫で読めるので、中公文庫で集めてみました。
      >> 続きを読む

      2015/08/08 by IKUNO


    最近この本を本棚に追加した会員

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    シュンキンショウヨシノクズ
    しゅんきんしょうよしのくず

    春琴抄・吉野葛 | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    最近チェックした本