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彼方の悪魔

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 693 円
いいね! Tukiwami

    「彼方の悪魔」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0


      ミステリの中で、サイコスリラーや医学サスペンスというジャンルがあります。

      今回読了した小池真理子の「彼方の悪魔」は、このサイコスリラーと医学サスペンスの両方を兼ね備えた作品でした。

      著者の小池真理子は、もともとカトリーヌ・アルレーの作品に影響を受けて出発した作家であり、孤独な主人公が徐々に"日常の恐怖"の虜となっていくような心理サスペンスものを得意にしているんですね。

      日常生活の中に、いったいどのような恐怖が生まれていくのか?
      いわば、それが小池真理子の小説の最大の読みどころだと思うんですね。

      その点、この作品に登場する偏執狂的な犯罪者や殺人病原体は、極めて魅力的な"日常の恐怖"の仕掛け人と言っていいと思う。
      小池真理子のファンとして、よくぞこのテーマに着目してくれましたと言いたいですね。

      物語は、日本に上陸した病原体が、次第に猛威を振るい出す過程と、TVの女性キャスターに目をつけたサイコ男が、自分の欲求を満たすために彼女を誘拐しようとする過程が、並行して描かれていきます。

      相異なる恐怖サスペンスを重ね合わせて、ラストミニッツ・レスキューに収斂させていく語り口は、さすがにうまく、ラストまでグイグイと引っ張っていってくれる。

      ただ、小池真理子ファンの立場から言うと、病原体の正体の明かし方や、サイコ男の異常ぶりに、思わず私をのけぞらせるような、あざとい仕掛けがあってもよかったかなと思いますね。

      話の展開やキャラクターの設定に、もっとオフビートなひねりを加えたら、この作品は、私が思う理想形に近くなったと思いますね。

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      2018/08/04 by

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