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地球(テラ)へ… (1) (中公文庫―コミック版)

5.0 5.0 (レビュー1件)
著者: 竹宮 惠子
定価: 741 円
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    「地球(テラ)へ… (1) (中公文庫―コミック版)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      SF漫画の中で最も面白い作品と言っていいと思います。
      竹宮惠子はは大河ドラマが描ける漫画家なのです。そしてこれは大河ドラマです。
      SFとしては時代を感じるとか、典型的なパターンの一つとか?
      ノンノン、そういうあなたはわかっていない。時代小説がなぜ大河ドラマになるのか?
      それはいつの時代にも変わらぬ人間の営みがスケール最大級に描けるからなのだ。
      そしてSFも時代を未来にとった大河時代劇だと思えばいい。
      「地球へ…」には、人類の進歩と変わらぬ悩みが表現されている。
      それが難解な哲学ではなくシンプルにダイレクトに活劇として描かれているのだから
      これを読まないなんてもったいないですよ!

      萩尾望都がファンタジーの世界に秀でているとすれば、竹宮惠子はキャラクターとダイナミックなストーリーで読者をわしづかみにできる漫画家です。
      少女漫画雑誌ではなく「マンガ少年」に連載できたことも重要です。
      「マン少」は手塚治虫の「火の鳥」、石ノ森章太郎の「サイボーグ009」という2代巨匠の代表作を新連載していた雑誌で、
      竹宮氏が師とあがめる二人の作品と同時掲載されているという当時でも夢のような雑誌だったんですから。
      これまでにないのびのびした作品になっており、本当に楽しくて描いているなあ。というのが読者にも伝わってきました。
      あ。私、連載中に読んでいたのです。
      最初買った「地球へ…」の別冊総集編は雑誌サイズでした。
      あの本はなぜ消えたんだろう(´;ω;`)ウッ…

      本作は連載直後にアニメ映画化されたので(後年TVアニメ化もしたらしい)
      アニメの「地球へ…」をご存じの方も多いでしょう。
      でも原作未読の方には、ぜひ漫画を読んでもらいたいです。
      この情緒、躍動感は動かぬ絵で描かれたからこその美があるのです。

      あと、アニメファンには申し訳ないのですが、私は映画はNGです。
      本作をもってアニメと決別したという記念すべき映画です。
      ほんと~~~~にガッカリどころか怒りを感じずにいられない改変でしたので、
      もう。バッカじゃないの?と思いました。
      脚本も、メカデザインも、キャラクターデザインも全部です!

      なので、何も知らない方は、どうかどうか、まず漫画の方を読んでね。

      【ストーリー】
      遠い未来。地球は人類の人口過剰と環境破壊のために居住不可能な星になっていた。
      移住先を探すも、地球ほどに適した場所はどこにもなく、
      人類はやむを得ず一つの決断をする。
      SD(スペリオル・ドミナント)体制
      それは地球を護るために人類が全て地球から立ち去ることの決断だった。
      地球の環境を維持できる最低限のそして最善のエリートのみが地球に住む権利を得る。
      出生は厳しく管理され、人工授精による誕生、代理父母による養育が制度化される。
      人類は帰れない故郷「地球(テラ)」を母と慕うようにコンピューターによる洗脳を受けることが義務付けられる。
      それが14歳の誕生日前後の「目覚めの日」に行われる「成人検査」だ。

      しかしその「成人検査」によって異変を起す人間たちが続出する。
      超能力を持つ新人類「ミュウ」の誕生である。
      その力を恐れた人類は「ミュウ狩り」を開始。
      より厳しい管理体制は一般人々の知らぬ間に人類と敵対する新人類を作りだしてしまっていた。

      ミュウの長、ソルジャー=ブルーは余命を悟り、後継者に「強く健康な心と身体をもつ新リーダー」としてジョミー・マーキス・シンを選んだ。
      「地球(テラ)ヘ還ること。人類と和解・共存すること」
      ソルジャー・ブルーの願いは叶うのか?

      心の準備もなくミュウの長を継ぐことになったジョミーの苦悩はあまりに大きい。
      やがて盲の女占い師、フィシスと共に、大いなる夢に挑むことを決意し…。


      もう四半世紀ぶりくらいの再読なんですが、ストーリーの細かい点は忘れているくせに
      セリフやシーンは覚えているんですよね~。
      ここで、彼はこういった。あの状況でこう反応した。
      いかに漫画がまるごとインプットされているか、実感した次第です。
      >> 続きを読む

      2015/09/26 by

      地球(テラ)へ… (1) (中公文庫―コミック版)」のレビュー

    • 漫画家の方って、物語を生み、その上、絵も上手いなんて凄いな、と常々思っています。特に、少女漫画の作者のみなさん。
      男子向け漫画は書きやすいイメージがあります。少年ジャンプに代表されるように、夢・友情・成長・戦いみたいい定型のテーマがあります。起承転結がしっかりしていてわかりやすい。
      少女漫画っていろんなテーマで書かれますよね?歴史物(国内外問わず)、音楽をあつかったもの、学園生活をあつかったもの、スポーツ、日常生活…。
      なんにも起きない(何かはおきるのですが)日常を漫画にしてヒットさせるんなんて考えられない。高橋留美子先生(少女漫画家ではないですが)の作品なんて、なんでこんなに売れているのか、不思議なくらい。
      家内に言わせると、偉大なる少女漫画家は十指に余りあるとのこと。それを聞くと女性の方が、精神的に上なのがよく分かる気がします。
      >> 続きを読む

      2015/09/26 by 課長代理

    • 課長代理さん
      竹宮さん曰く、「女の子に気に入られるのは難しい」のだそうです。
      確かに。10代の少女ほど厳しい目とするどい選択眼を持つ存在はありません。
      しかも「偏愛」が特徴。それは、美しい事、変わっている事がポイントだそうで。
      彼女の分析は正しい。さすが大学の先生だわ。

      表紙の絵はソルジャー=ブルーです。
      どんだけ多くの女生徒が彼を愛したことでしょう。...( - -)♡ 遠い目 
      >> 続きを読む

      2015/09/26 by 月うさぎ


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