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恋文

カテゴリー: 日記、書簡、紀行
定価: 940 円
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    「恋文」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 評価なし

      『今日も水銀柱が三十二度にのぼりました。
      これでもそちらは涼しいのでしょうか。
      何かと心せわしい事でございましょう。
      何から挨拶していいのかわかりませんが・・・
      どうぞよろしくお願い致します。
      格式ばるのがどうもいやでこんな挨拶で御許し下さい。

      私の友人もよい人があったとみんな喜んでくれています。
      どうかよい妻?細君?女房?奥さん?Wife?になって下さい。
      私もよい夫になろうと思っています。
      こんないい方おかしいかもしれませんね。

      ここまで書いて筆がとまってしまった。
      結婚とは?などと分かりもしない事が頭の中をめぐる
      今そんなかくのもおかしいから書くのをやめます

      まえはほんとにいい具合にやってくれるだろうかと少しは心配もあった。
      けれど今はきっとよくやってくれると信じている。

      生活は貴女が思っているよりうんと苦しいものかもしれない
      それにまけないだけの気構えをもって来てほしい

      そして愛情が春雨のように細い糸目をひいて煙のように流れる
      そんな家を早くつくろうね 二人で・・・

      "非凡なる凡人"ということばがある
      "陽のあたるところはどこえいっても住みよい所だ"ということばもある
      そんな人になり そんな陽を作ることが私の願いなんです

      つい自分の思っていることばかり書いてしまった
      自分のことばかり言うのはいけない人ですね

      家について炊事に便利なところとか買物の便不便を考えたりして色々探してもらっていますが、貴女の希望はありませんか
      一度に二三軒あった時こちらで決めてもよろしいか
      すぐにでも貸してくれる所もあるのですが、二階で未だ天井をはってなく障子も入ってないのでどうかと思われる
      一間か二間かで千五百円から二千円ぐらいです
      見つかり次第連絡します

      お父さんには手紙を書きましたが、こうした時いつもお母さんにはおちがちですので貴女からよろしく承言って下さい
      花火に出てこられますか
      又時間など御知らせ下さい
      暑さの折暮々も御身大切に

      さようなら

      七月二十五日 八木茂

      千鶴様』

      これは内田百閒の恋文では無い。

      昨年の暮れに亡くなった義父が結婚直前にその妻宛てに送った恋文である。

      メールでも電話でも伝わらぬものが間違いなくあったのである。

      百閒の恋文については読み終えてから書く(笑)
      >> 続きを読む

      2013/02/10 by

      恋文」のレビュー

    • aimiさん。コメントありがとうございます。

      (笑)
      貴女(笑) >> 続きを読む

      2013/02/11 by <しおつ>

    • >義父が結婚直前にその妻宛てに送った恋文である。

      感動しました。
      こういう手紙、子供が目にする事なんてなかなかないですよね!
      私も母に聞いてみようかな~♪
      >> 続きを読む

      2013/02/12 by アスラン


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