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高慢と偏見、そして殺人

4.5 4.5 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,890 円
いいね! Tukiwami

    「高慢と偏見、そして殺人」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0


      英国ミステリ界の実力派作家P・D・ジェイムズの「高慢と偏見、そして殺人」を読了。

      P・D・ジェイムズと言えば、ダルグリッシュ警視シリーズが有名ですが、この作品は、ジェイン・オースティンの英国文学の名作「高慢と偏見」の続篇に挑戦したという異色作だ。

      この本の面白さは二つあるように思う。
      ひとつは、ミステリ黄金期の作品を彷彿とさせる正統派本格ミステリとしての面白さだ。

      伏線の張り方が丁寧すぎて、それが逆に先が読めてしまうところはあるが、ラストの意外性はしっかりあるし、その真相解明後に明らかになる「事件の裏に隠された人間ドラマ」は、とても読み応えがあるんですね。

      中盤はややダレるものの、本格ミステリはこのダレ場が、実は肝心なんですね。
      これがあるからこそ、ラストの謎解きが盛り上がるのだ。

      そして、もうひとつの面白さは、P・D・ジェイムズによる「高慢と偏見」の料理ぶりにあるんですね。

      まず感心するのはプロローグ。ここでは原典のあらすじが要約されるのだが、P・D・ジェイムズは、主人公エリザベスの視点で書かれた原典を、ご近所さんの視点から描いて見せるんですね。

      すると、「真実の愛」を描いたはずの物語が、イケ好かない小娘の打算婚の物語に早変わり。
      このあたりの仕掛けの巧みさは、著者ならではの面目躍如だ。

      その他、原典では一面的だったキャラクターに深い陰翳が与えられていたり、「〇〇と△△は、実はXXだった」という驚愕の新設定が施されるなど、思わず「へぇー」な描写が満載なのだ。

      このへんの精緻な芸をじっくりと味わいたい人は、まず原典を読んでからこの作品を読まれることをお薦めしますね。

      >> 続きを読む

      2019/01/10 by

      高慢と偏見、そして殺人」のレビュー

    • 月うさぎ さん

      コメントありがとうございます。

      私は元々、世界文学における名作と言われているものやベストセラー小説については、眉に唾をつけて読む傾向があります。

      このジェイン・オースティンの「高慢と偏見」についても、月うさぎさんが書かれているように、全く感動できず、描かれている人間もステレオタイプで魅力がなく、価値観も鼻持ちならないところがあり、この小説のどこがいいのだろうと常々思っていました。

      そんな時にたまたま読んだのが、P・D・ジェイムズの「高慢と偏見、そして殺人」だったのですが、P・D・ジェイムズがこの原典の小説のある意味、本質を、彼女なりの皮肉と若干のユーモアで味付けして、一面的だったキャラクターに深い陰翳も与えて描いているところが、とても興味深く、面白いと感じたんですね。

      なので、このパロディ的な作品を読むことで、原作の持つ陳腐さが反面教師として分かるのではないかと思います。

      >> 続きを読む

      2019/01/10 by dreamer

    • P・D・ジェイムズさんってこういう皮肉なユーモアのある方だったんですね。
      私もこちらのパロディに賛成してしまいそう。(^m^ )

      「高慢と偏見」はなぜパロディになりやすいのでしょう?
      そんなにすごいストーリーでもなんでもないのに。
      「高慢と偏見とゾンビ」なんて唐突なものありましたね。確か映画も。
      妹リディアを主人公にした作品もあるということですが、日本語訳は出ていないようです。
      >> 続きを読む

      2019/01/10 by 月うさぎ

    • 評価: 5.0

      「高慢と偏見、そして殺人」は、Jオースティンの「高慢と偏見(Pride and Prejudice)」のその後を描いた作品。私は原作の「高慢と偏見」が大好き、「高慢と偏見」に出てくるキャラクターも大好き。「高慢と偏見」のファンにはとても楽しめる作品。「高慢と偏見」関連の作品といえば、「高慢と偏見とゾンビ」も楽しかったけれど、「高慢と偏見、そして殺人」はまた違った楽しさがあります。「高慢と偏見とゾンビ」は映画化されてヒットしたけれど、「高慢と偏見、そして殺人」も映像化・ドラマ化されているみたいで、そちらも見てみたい。 >> 続きを読む

      2017/11/23 by

      高慢と偏見、そして殺人」のレビュー


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