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エンジェルメイカー (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

3.5 3.5 (レビュー2件)
著者: ニック ハーカウェイNick Harkaway
定価: 3,024 円
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    「エンジェルメイカー (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      【奇想天外、荒唐無稽、良いのかそれで?な一冊】
       いやぁ、とんでもない本でした。
       まず、その分量が相当なものです。
       ハヤカワポケミスの上下2段組で700ページ超(巻末解説によるとポケミス最長の作品だとか)。
       そして何とも盛り沢山な内容で、これ、いくつかの作品に分けて書けるんじゃないかなという内容が一つの作品に盛り込まれています。

       主人公のジョーは、腕の良い時計職人で、機械工としての腕は超一流。
       祖父も時計職人だったので、その血筋を引いているのでしょう。
       ところが、父親は暗黒街を牛耳る伝説的なギャングだったというからカッ飛んだ設定です。
       ジョーは、幼少の頃は父親に憧れ、自分も大きくなったらギャングになることを夢見、暗黒街にも慣れ親しんでいたのですが、父はジョーに真っ当な職業に就くことを求め、ジョーも物心つく頃からは父のようなアウト・ローな生き方を否定するようになり、時計職人になったわけです。

       ジョーは、目立たず、地道に真っ当にやっていくことを心がけており、女性とのつきあいも超下手くそ。
       そんなジョーの友人のビリーは何だか胡散臭い仕事をしていて羽振りは良いのです。
       ある時、ビリーはジョーの元にへんてこりんな本と何に使うのか分からない様々な部品を持ち込み修理を依頼してきたのです。
       それは機械仕掛けの本だったのですが、ウルトラ巧妙精巧にできており、ジョーも舌を巻く見事さでした。
       ジョーは持ち前のエンジニアの血が騒ぎ、この修理を完成してやったのでした。

       その後、ジョーのもとにアヤシイ2人組が訪ねてきて、祖父から譲り受けた本のような物を買い取りたいともちかけてきたのです。
       ははぁ、あの機械仕掛けの本のことだなとピンと来たのですが、いかにもアヤシイ2人組であるため適当に応対してその場はお引き取り願います。
       ところが謎の訪問者は彼らだけではなく、今度は修道僧のような身なりをした黒服の男達もやって来てやはりあの機械仕掛けの本を求めようとするのですね。

       例のおかしな機械仕掛けの本は、修理完了後、ビリーを通じて持ち主に返されており、ジョーの手元にはないのですが、何故かジョーが持っている(あるいは何か知っている)と思われているらしく、段々ヤバそうな雰囲気になってきます。

       ジョーは、否応なしにこの機械仕掛けの本を巡る壮大な事件に巻き込まれて行くのですが、そもそもこの本とは何なのか?
       それは『ハコーテの書』、またの名を『エンジェルメイカー』と呼ばれる機械で、その実態は『アプリヘンション・エンジン』(理解機関)だというのです。
       それは、ある状況における真実を誤りなく知ることができる装置だというのですが、何じゃそりゃ?

       とにかく、この機械が世界を一変しかねないとんでもない威力を秘めた機械らしく、政府の秘密機関や『ラスキン主義者連盟』なる謎の団体、アデー・シッキムという国の藩王、秘密諜報機関などが入り乱れたとんでもない展開になだれ込んでいくのです。

       この物語には暗黒街の裏の世界に住む様々な人々が登場し、それぞれに魅力的なのですが、秘密諜報機関の元エージェントだったイーディスという老婆が重要な役割を演じます。
       そもそも、この事件を引き起こしたのはイーディスだと言って良いのですから。
       本作では、何と、このイーディスの半生まで描かれ、それはそれでとても面白かったりします(それだけで一冊書けるよなぁ……)。

       沢山のユーモアも交えながら、いやもう良いんですかそれで?と言いたくなるようなとんでもない展開になっていく痛快な作品です。
       もの凄くヴォリューミーな一冊ですが、読んで損はないと思いますよ~。
      >> 続きを読む

      2019/12/06 by

      エンジェルメイカー (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)」のレビュー

    • ジョーを取り巻く環境が非常に面白くて、全体的に全く長さを感じさせませんでした。
      ッ飛んだも楽しい物語でしたね~ >> 続きを読む

      2019/12/06 by 紫指導官

    • そうそう。楽しい作品というのが当たっていると思います。

      2019/12/06 by ef177

    • 評価: 3.0

      時計職人のジョーと
      彼を取り巻く環境がおもしろすぎて
      長い小説だが
      苦にならない

      ただ、合わないなと思ったのは
      現在90歳超えてるというイーディーの
      若いときの話

      若いイーディーに魅力を感じず、
      彼女の物語がつまらなさすぎて
      このときは
      小説の長さが気になった

      それと
      登場人物で気にいらないのは
      ジョーの祖母にあたるフランキー

      息子マシューより
      夫ダニエルより
      研究に没頭し、
      イーディーを愛した
      大ばかの天才研究者

      それにしても
      筆者は日本が好きなのかして
      色々日本を使ってるなあ
      >> 続きを読む

      2019/05/18 by

      エンジェルメイカー (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)」のレビュー


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