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鼠と竜のゲーム (ハヤカワ文庫 SF 471)

4.5 4.5 (レビュー2件)
著者: コードウェイナー・スミス
定価: 691 円
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    「鼠と竜のゲーム (ハヤカワ文庫 SF 471)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      書店で新装版を見かけたのがきっかけです。
      『スキャナーに生きがいはない』というタイトルに惹かれて図書館で探してみたところ、『鼠と竜のゲーム』という書名で刊行されていたので、読んでみました。
      作者の中にすでに、長い歴史をもつひとつの世界があって、その一部一部をピックアップして短編小説にしている感じです。一から作っていくというより、すでに存在する年表から事象を引っ張り出して肉付けしているんだろうなぁ。すでに作者の中に世界があるという点では、ラヴクラフトのクトゥルフに近いのかもしれませんね。
      「人類補完機構」というシリーズ短編集で、すべて同じ世界観(ただし時代が違う)の小説群です。最初はどんな世界なのか手探りで読んでいましたが、だんだん乗ってくるとニヤニヤしてきます。複数の話にちょくちょく出てくる、この世界のキーとなるべき言葉…スキャナー、ゴー・キャプテン、平面航法、そして、猫!だんだん世界に浸っていくのが楽しかったです。
      ここまで世界が構築されていると銀英伝みたいに大河小説になりそうなのに、あくまでも短編小説集なんですね。こういう形式だからこその面白さというのはあると思いますが、ちょっと意外。人間、細かく設定したら全部書きたくなるのが人情じゃないですか。小出しにするとは、やるなぁ。

      著者のコードウェイナー・スミスは覆面作家だったそうなのですが、正体は結構なエリートだったとのこと。20世紀の軍人さんで、朝鮮戦争にも参加したのだとか。そうなると、世界を総べる「補完機構」ってのをどういうものとして描いていたのかが非常に気になるところなのですが、あまり書かれていないんですよね…。オーウェルの『1984年』に出てくるビッグ・ブラザーみたいな存在なのか?宇宙規模のホワイトハウスなのか?全部で8つの短編小説が収められているのですが、けっこう時代がとびとびなので、世界の全貌をつかむのが難しいのです。シリーズでもう一つ出ているらしいので、ちょっと読んでみたいですね。もしかすると、より謎が深まるだけかもしれませんが…

      そういえば新装版の方はこれまで未収録だった短編も含まれているようです。全3巻で、本書の後継にあたる第1巻にはすでに15編も収められているとな…買うべきか。「20世紀から130世紀までの名品15篇を収録」(Amazonより)って、わくわくするじゃない!
      >> 続きを読む

      2016/04/03 by

      鼠と竜のゲーム (ハヤカワ文庫 SF 471)」のレビュー

    • 評価: 5.0

      人類補完機構シリーズの短編集。
      ユニークなアイデアで満ちたSF作品で、設定を開示する前から物語が始まり、読んでいく内に自然と設定が入ってくるタイプです。
      しかも、設定の開示で安易に驚きやカタルシス的な方向に向かうわけではなく、未開示はワクワク感の演出になり、開示することでテンポをとる非常にうまい使い方。
      そのため、人を引き込むのが非常にうまいです。
      特に「スキャナーに生きがいはない」はそれが顕著で、これが1作目の作品とは思えない出来のよさ。

      2015/06/06 by

      鼠と竜のゲーム (ハヤカワ文庫 SF 471)」のレビュー

    • SFはスケール大きな長編のイメージなのですが、短編でもそんなに面白いものがあるんですね。もともとそんなにSF読まないのですが、課題図書でいくつかSF読んでから、SFにも興味が湧いています。 >> 続きを読む

      2015/06/07 by ただひこ


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