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私が殺した少女

3.6 3.6 (レビュー4件)
著者:
カテゴリー: 小説、物語
定価: 777 円
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第102回 直木三十五賞

まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵の沢崎は依頼人からの電話を受け、目白の邸宅へと愛車を走らせた。だが、そこで彼は自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る......緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで読書界を瞠目させた直木賞受賞作。

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    「私が殺した少女」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      探偵沢崎のシリーズ第2弾。

      ヴァイオリニストの清香が誘拐され、金の受け渡しになぜか沢崎が指名される。
      だが金は届くことなく、清香は無残に死体となってしまう。

      依頼よりも巻き込まれたという形の2作目。
      タイトルは犯人のことでもあり、沢崎自身の後悔の念からでもある。

      誘拐事件の顛末から、それに関わった人間たちの過去。
      身代金のてんやわんやも事件の混乱に拍車をかけている。

      最後は沢崎自身の驚くべき推理が明かされるが、この収まりどころは決して小さくない後味を残すのである。
      >> 続きを読む

      2020/07/28 by

      私が殺した少女」のレビュー

    • 評価: 5.0

      やはり本格ミステリの要素を強く持つ傑作。
      評論家の大森氏も指摘しているが、探偵の沢崎がやたら直観が鋭い。
      よくこの真相を見抜けたな、という感じ。

      2018/12/27 by

      私が殺した少女」のレビュー

    • 評価: 5.0

      今回、再読したのは、日本の和製チャンドラー派の俊英・原尞の第102回直木賞受賞作の「私が殺した少女」です。

      この作品は、原尞の新宿を舞台にしたハードボイルド小説「沢崎」シリーズの「そして夜は甦る」に続く第2作目の作品ですが、この中年の私立探偵は、西新宿の高層ビル街のはずれにあるモルタル塗り三階建てビルの二階に事務所を構えており、そこから物語が始まるケースが多く、とにかく私の心を熱くさせる"原尞ワールド"が展開していくのです。

      私立探偵の沢崎は、行方不明の家族について相談したいとの電話を受け、真壁家を訪問します。だが、そこに待っていたのは警察で、沢崎は誘拐事件の共犯者として逮捕されてしまいます。

      真壁家の長女で、天才バイオリニストとの呼び声が高い清香が、誘拐されるという事件が起きていたのです。そして、依頼の電話は誘拐犯からのもので、警察の介入を確かめる目的で、沢崎を巻き込んだのです。

      その後、誘拐犯が利用した囮だとわかり、沢崎は釈放されるが、再び誘拐犯から電話があり、身代金の受け渡し人に、なんと沢崎を指名してきたのです。

      沢崎は、身代金の六千万円を持ち、受け渡し場所に赴くが、二人組の暴走族風の男に襲われ、その隙に何ものかによって身代金を奪われてしまいます。しかし、誘拐犯の手に身代金は入らなかったのか、交渉の打ち切りを告げる連絡が入ったのだ。

      自分の失敗に打ちのめされた沢崎だったが、清香の叔父からの依頼で、再びこの事件に関わることになり、そこにまたしても誘拐犯から電話が入り、沢崎は指定された場所に赴くことに。だが、そこにあったのは、腐乱した清香の死体だった-------。

      ヤクザの暴力や警察の権力にも決して屈しない反骨心、汚れた街を一人行く孤高の男、沢崎。すでに幻想でしかない正統派ハードボイルドのヒーローを、作者の原尞は我々の前に、鮮やかに甦らせてくれたと思う。

      この作品では、少女が殺されてしまったという自責の念から沢崎は、どこまでも事件に食い下がっていく。そして、単純なはずだった事件が、最終的には家族の悲劇という形を露わにしてくる。

      プロットの展開は、適度に熟成されていて、ハードボイルド小説の命である"文体"もまた、端正に彫り上げられ、見事な大人のメルヘンに仕上がっていると思う。

      「西新宿からさえ新緑の香りが匂い立ってくる」という最初の一行で、この作品の人工的な造形は明確に提示されていると思う。現実とはどこかすれ違っているのだ。

      テレホンカードを使ったことのない探偵、渋谷のレストランで得体の知れないパスタを無理に腹につめこむ中年男のペーソス、裏切った友人から数年おきに送られてくる紙飛行機の葉書-------。ディテールの描写にも隙が全くない。

      加えて、作者が心酔しているレイモンド・チャンドラーへのオマージュだけではない濃密な世界が、この緊密なプロットに支えられた物語の中に確かに存在していると思うのです。

      そして、この作品の中で私が最も心に残った名セリフ、それは、「猫の飼い主は、自分の飼い猫だけは自分に笑顔を見せると信じていますよ」。
      >> 続きを読む

      2017/09/29 by

      私が殺した少女」のレビュー

    • 評価: 3.0

      バイオリン奏者の天才ともてはやされる少女が誘拐された。
      探偵の沢崎は、一本の電話からその誘拐事件に巻き込まれ
      やがて事件の犯人と、その真相を追うことになる―――

      ハードボイルドってどういうことを指すんだろう?
      ハードボイルドらしいハードボイルドだ!というレビューを読んで、購読してみることに。

      沢崎さんが非常に渋いです。クール。そしてなんという皮肉屋。
      犬猿の警察とのやり取りは「全て語らずとも」で進んでいき、皮肉を込めたやりとりはかっこいいです。
      沢崎さんの調査も淡々としていて実に鮮やか。

      小説読んでいて初めて思ったんですが
      ナイスミドルが苦悩する姿ってセクシーですねー(笑)


      真相にいたるまでの経緯がすっぽぬけている感が否めず。
      また前作があることを知らずに読んでしまったので、なんとなくお客様気分に
      なってしまったのが残念。←自分が悪い
      それでも、ページをめくる手が止まらない、面白い作品でした。

      ハードボイルドとは…
      クール・かっこいいが信条の主人公(い、痛くないんだからね!さ、寂しくなんかないんだからね!)というイメージだったです(笑)
      >> 続きを読む

      2013/10/17 by

      私が殺した少女」のレビュー

    • >私の中で「ハードボイルド=石原裕次郎」的なイメージです!

      あ!少しわかるかも♪

      2013/10/18 by MissTerry

    • > 男の美学に興味津々。さっそく本棚に入れてみました。

      わ!なんだか嬉しいです♪
      お好みに合うと良いですね。 >> 続きを読む

      2013/10/18 by ice


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