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あなたのための物語

4.8 4.8 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 840 円

西暦2083年。人工神経制御言語・ITPの開発者サマンサは、ITPテキストで記述される仮想人格“wanna be”に小説の執筆をさせることによって、使用者が創造性を兼ね備えるという証明を試みていた。そんな矢先、サマンサの余命が半年であることが判明。彼女は残された日々を、ITP商品化の障壁である“感覚の平板化”の解決に捧げようとする。いっぽう“wanna be”は徐々に、彼女のための物語を語りはじめるが...。

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    「あなたのための物語」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0


      長谷敏司の「あなたのための物語」は、人間の死についての物語だ。

      先端的な現代SFであり、にもかかわらず、ひどく生々しく人間的な、滅ぶべき肉体を持つ「あなた」や「わたし」の物語なのだ。

      主人公は、脳と直接インターフェース出来る技術を開発した女性科学者。
      彼女は死病に冒され、余命半年であることがわかる。

      社会性に乏しく、研究以外に、生き甲斐を持たない彼女は、病魔に冒され、死に直面し、あらがい、苦しむ。

      彼女に対峙するのは、量子コンピュータ上で走る人工知能。
      彼は、小説を書くことを目的として設計されたのだ。
      そして、彼は、彼女のために「あなたのための物語」を書くのだった-------。

      この「あなたのための物語」は、肉体に捕らわれた意識と、肉体を持たない意識の対比を、病気と死という、極めて肉体的な事象をもとに、赤裸々に描き出している傑作だと思う。

      >> 続きを読む

      2019/05/28 by

      あなたのための物語」のレビュー

    • 評価: 5.0

      『戦略拠点32098 楽園 (角川スニーカー文庫)』で第6回スニーカー大賞金賞を受賞してデビューした著者が、第30回日本SF大賞にノミネートされた作品の文庫版です。

      不治の病を宣告された主人公が人工知能と向かい合い、死とは何かを見つめていくという内容のSF小説。
      人間とと仮想人格のラブストーリーになるかと思いきや、哲学的な生と死の物語でした。

       『言葉』による観念的な物語という予想は裏切られ、脱糞ブリブリ下血ドバドバで読んでいるだけでお腹の中でウナギが蠢いているような気分になる、グロ小説な様相を帯びてきて、そこからさらにSFならではの展開とかあって、読みながらいろんな妄想が炸裂しました。

      また、仮想人格が作成する小説や、仮想人格が語る小説論も非常に興味深かったです。

      もし冒頭の、主人公が動物のように尊厳なく死ぬシーンを読んで眉をひそめたとしても、そこで読むのをやめてしまうのはもったいないです。

      生と死をしっかり見つめたいSF読みの方は是非ご一読を。
      >> 続きを読む

      2013/10/26 by

      あなたのための物語」のレビュー

    • > 主人公が動物のように尊厳なく死ぬシーン

      死にも様々なケースは有るわけで、もしかしたらリアルに感じるのかなぁと思いました。 >> 続きを読む

      2013/10/27 by ice

    • >ただひこさん
      「アルジャーノン」はうろ覚えだけど、違う感じです。
      この物語は個人的には『ジョジョ~』の第五部のローリングストーンズの話みたいな印象でした。 >> 続きを読む

      2013/10/29 by 緒浅丸


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