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バレエ・メカニック

5.0 5.0 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 693 円
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    「バレエ・メカニック」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0


      津原泰水の「バレエ・メカニック」は、日本のSF小説史上に残る、幻想SF小説の傑作だ。

      この小説の核は、9年前から眠り続ける16歳の少女・理沙。
      存在しえないはずのその意識が、都市と融合し、ありえない現象が東京を襲う。

      幸いの竜が空を舞い、七本足の巨大な蜘蛛が街を闊歩して、交通網は麻痺。
      理沙の父である造形家の木根原は、ペルシュロン種の、体重が1トンもある老いた巨馬が曳く馬車に乗り、娘が眠る四谷の病院を目指して、奥多摩の自宅を旅立つ。

      シュールな驚きと美しさに満ちた、その旅の過程を、木根原の二人称で描くのが第1章。

      第2章は、その3年後。理沙の主治医だった精神科医の龍神を主役に、"理沙パニック"と名付けられた異変の顛末と、その後の彼女が三人称で語られる。

      第3章は、今から30年ほど未来の話。
      理沙が変容させた世界のその後が、一人称複数形で語られ、意外にもリアルな近未来SFとして決着する。

      津原泰水の作品の中でも、この「バレエ・メカニック」は、恐らく最もSF度が高く、一気に最後まで読んでしまいました。

      >> 続きを読む

      2019/12/18 by

      バレエ・メカニック」のレビュー

    • 評価: 5.0

       最初は耽美・幻想小説の類かと思っていた。しかし、帯の惹句や書評によると実はSFにカテゴライズされ、しかもサイバーパンクであるとのこと。さらにかなり難解であるとも。なのでとても手こずる作品なのだな、と理解して心して挑戦。が、意外にも予想に反してとても読みやすかった。
       次々と登場するキャラたちはそれぞれ魅力的でミステリアス。特に秀逸なのが少年たち。木根原と関係する謎多き少年・トキオに少年時代の龍神。憂いていながらも強靭な信念を抱き、けれどそれぞれが母に姉に深い思慕の情を抱いている。そんな複雑な魅力を醸しだしている少年達を男性作家が描いていることに少しばかり驚いた。いや、男性作家だからこそ描けるのか? けれど反対に女性キャラが少しばかり薄い感が否めなかったけれど。
       耽美・幻想・禁断・不条理そしてSF。全てがぎっしりと詰まっていながらまったく破綻していない。そしてなによりこの作品の根底に流れているのは、物悲しさと愛情なのかなと。
       姉であり母であり娘である、最愛の人を失った哀しさが痛烈に行間から溢れてくるのが、この作品を無機質なSFにとどまらず、哀切に満ちた稀有なものとしているのだと思った。この作者の他の作品も是非読んでみたい。個人的に名作。
      >> 続きを読む

      2013/02/02 by

      バレエ・メカニック」のレビュー

    • >サイバーパンク

      略してサイパン...

      2013/02/02 by シュール

    • > sure さん

      >サイパン…^///^

      2013/02/02 by sei


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