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開かせていただき光栄です

DILATED TO MEET YOU
3.6 3.6 (レビュー3件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 945 円
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    「開かせていただき光栄です」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 評価なし

       表紙の絵、装丁が美しいのがまず、一番の印象です。
      赤といってもこの赤は完全に血の色でしょう。そして身体を解剖された一見グロテスクな絵も繊細で美しく、解剖されている人の顔は完全に恍惚状態。
      また、本にも見立てられていて非常にすぐれた表紙絵と装丁です。

       舞台となるのは18世紀のイギリス。
      混沌としたロンドンでの私設解剖室の解剖から話は始まります。

       まだまだ人体解剖というものが、未知の領域であり、それは宗教的な観点から邪悪とされている時代の解剖医、ダニエル・バートン医師と若い5人の弟子。

       解剖する死体は、こっそりと買いとらなければならない。医学の為に、犯罪医学の為に、解剖はそして標本は必要なのだ、とどんなに説いても世間の目は冷たい。

       同時に語られるのは詩人をめざしてロンドンに来た17歳の少年、ネイサン。
      ネイサンはダニエル医師の弟子の中で特に愛弟子のエドワード・ターナーとナイジェル・ハートと知り合いになります。

       そんな時、解剖室に、解剖ではない死体が2つも出てくる。両手両足を切断された少年の死体と顔がつぶされた男の死体。

       そこで、治安判事、盲目であっても聴覚と嗅覚で真偽を見極めると言われるサー・ジョンとその姪であるアンが、捜査に乗り出します。

       日本人が18世紀のロンドンの話を書くというのは、藤本ひとみさんなど、前例はあるのです。

       しかしやはり翻訳ものとは違う、どこか日本的な清潔感のようなものがありますので、題材は解剖であるとか殺人であるけれど、抑えに抑えた部分がとても大きいのでそんなに嫌悪を感じる事はありません。
       
       読んでいて思い出したのは、池田理代子の名作漫画『ベルサイユのばら』ですね。
      または、美少年の弟子などは萩尾望都の『ポーの一族』(エドガーとアラン)、『トーマの心臓』(ユーリ、トーマ、オスカー)のあの日本の少女漫画でありながら独特のヨーロッパ世界を描いた漫画。

       事件の迷走ぶりとさらなる事件の発覚、ネイサンの持参した古い詩編の真偽の行方など内容もりだくさん。しかも、迷走する事件に対して、今度は自分がやりました、という自白合戦となりどういうことだ?というかなりきめの細かいミステリ小説で、余韻を残すラストとなっています。

      >> 続きを読む

      2018/06/13 by

      開かせていただき光栄です」のレビュー

    • 評価: 5.0

      皆川さん初読み、めちゃ面白かった!
      あっと言う間に読了。
      18世紀イギリスの私設の解剖教室で発見された2つの死体。
      詩作に天賦の才を持つ少年の猟奇的な遺体は自殺か他殺か。
      顔を潰された男は?
      ダニエルとその弟子達のキャラクターが全て魅力的。
      舞台設定は耽美そのものだが重苦しい感がなく腐臭や汚辱にまみれた最下層の生活の描写も美しい。
      構成も巧み!犯行の相関も入り組んでいて結果を知りたくてページが進む。
      これ本当に御高齢の方が書いたんですか?

      エドとナイジェルの献身はダニエルの喪失にもなった。
      恩義や敬愛への真摯な思いは切ない。
      >> 続きを読む

      2017/11/25 by

      開かせていただき光栄です」のレビュー

    • 評価: 3.0

      はじめて読む作家さん。
      最近知った作家さんだが、随分長く活躍されている高齢の方らしい。
      こんなに高齢なのに、精力的だなと感服する。

      18世紀ロンドン。
      医師ダニエルは私設解剖教室を持ち、弟子たちに指導している。
      ダニエルの教室から、四肢を切断された少年と顔を潰された男の屍体が見つかる。

      ちょっとワクワクしちゃう設定だったので、期待して読んだ。
      18世紀のロンドンの街の様子も感じられ、医学も解剖学もまだまだ現在程解明されていないという時代を感じさせる表現も多く楽しめる。
      肝心の謎の究明についても、どんでん返しが用意されており、決してお粗末なものではない。

      でも何か物足りない。
      何が足りないのか自分でもよくわからないけれど。
      多分、単純に好みの問題ではないかと思う。

      古い時代設定にするため、作者が随分調べて書いたのだろうことも十分伝わるし、四肢欠損屍体など、ミステリアスな要素も満たしているのだけれど。

      思ったより面白くなかった。
      何故なんだろう。
      読んだ方々の評価が高く、勝手に期待しすぎたのかもしれない。
      物凄く残念。

      別の作品を読んでみる。
      まだまだ皆川博子さんを合わない認定はしないぞ。
      >> 続きを読む

      2015/07/01 by

      開かせていただき光栄です」のレビュー

    • 表紙の絵、いいですね。もうちょっと顔がグロかったら完璧だったのに。
      ロンドンだからじゃないですか、物足りないのは。
      ダニエルの教室じゃなくて、村に一つの古寺から見つかった惨殺死体なら満ち足りたかも。
      >> 続きを読む

      2015/07/02 by 課長代理

    • 課長代理さん
      コメントありがとうございます。

      やっぱり、課長代理さんもそう思います?パリジェンヌだからかなあ。
      舞台はパリでないと。
      >> 続きを読む

      2015/07/02 by jhm


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