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ブラジルから来た少年

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者: アイラ・レヴィン
カテゴリー: 小説、物語
定価: 632 円
いいね! Tukiwami

    「ブラジルから来た少年」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0


      グレゴリー・ペックとローレンス・オリヴィエが白熱の演技合戦を披露した、「パットン大戦車軍団」「パピヨン」の名匠フランクリン・J・シャフナーが監督した映画「ブラジルから来た少年」を、まずアイラ・レヴィンの原作を先に読んでから、その後、原作との比較を愉しみながら映画化作品を観ました。

      とにかく、この本は発端でアッと言わせて、途中で結末を心配させて、結末でまたアッと言わせる、そんな作品なんですね。

      ある組織から、「94人の男を一斉に殺せ」という指令が出る。
      しかし、その94人の男たちは、過去に犯罪に関係したこともない、それこそ、ありふれた庶民ばかりなのだ。

      経歴も職業もまちまちなら、国籍もバラバラ。過去に同一の組織に属していたわけでもない。
      お互い、全く共通点はないのだ。

      こうして、殺し屋たちは一斉にオランダへ、オーストラリアへ、ノルウェーへ、デンマークへと、その94人を求めて散っていく。

      一体、なぜ、94人の庶民はあわてて殺されなければならないのか?
      この発端の謎だけで、もう、一気にこの本の虜になること請け合いです。

      この不気味な導入部から最後のクライマックスまで、ハラハラ、ドキドキの連続で、一ページといえども息が抜けないように、完璧に計算され尽くしている、とても面白いサスペンス小説なんですね。

      一体、この物語はどんな結末になるのか、いや、どう考えても結末はつけられないのではないかと思わずにはいられないほどの凄さだ。
      ここまで、読む者の手に汗を握らせてしまう作家は、そんなに多くはないと思う。

      大抵の作家は、作家固有の体臭とか持ち味の助けを借りて勝負するものだけれど、著者のアイラ・レヴィンに限っては、ひたすら純粋に、プロットの面白さだけで勝負してくるんですね。
      とにかく、94人の殺される男たちと同様に、一作一作にまるで同一作家の共通性がないんですね。

      この本の悪役は、かの有名な死の天使メンゲレ博士だが、そのメンゲレ博士を殺してしまった小説には、オリヴァー・クロフォードの「処刑ゲーム」があるけれど、この本のメンゲレは、果たして殺されるのかな、逃げ延びるのかなと読み手の興味をぐいぐいと引っ張っていくんですね。

      >> 続きを読む

      2019/01/07 by

      ブラジルから来た少年」のレビュー

    • このアイラ・レヴィンという作家は、小説家であると同時にブロードウェイで上演される舞台劇の戯曲も数多く書いていて、いわばドラマ作りのプロ中のプロとも言える人なんですね。

      彼の小説は、とてもドラマ性があるので、ほとんど映画化されているというのもわかる気がします。

      ただ、小説については非常に寡作で、他の作品では「死の接吻」「ローズマリーの赤ちゃん」「ステップフォードの妻たち」「硝子の塔」がお薦めですね。

      >> 続きを読む

      2019/01/07 by dreamer

    • 著者の御紹介、ありがとうございます。

      「星を継ぐもの」を買って、図書館で「春琴抄」、「恥辱」、「わたしは英国王に給仕した」などを予約しているので、それを読んだ後にアイラ・レヴィンさんのサスペンスドラマティック作品も読み進めていくことにします。 >> 続きを読む

      2019/01/07 by 月岩水


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