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レッド・ドラゴン

決定版
4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 819 円
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    「レッド・ドラゴン」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0


      「羊たちの沈黙」で一躍有名になったトマス・ハリスが、その前に書いた小説「レッド・ドラゴン」(上・下巻)を読了。

      ここにもハンニバル・レクター博士が登場して、重要な位置を占めている。
      まだ「羊たちの沈黙」を読んでいない人がいたら、まずこの本から入る方がいいと思いますね。

      トマス・ハリスは、この二作の他にアメリカ大統領暗殺を画策するテロリストを描いた「ブラック・サンデー」がありますが、三作ともに共通しているのは、追う方と追われる方、同時に描いているところだと思う。

      この構成によって、他の作家にありがちな単純な勧善懲悪の図式が消え、残忍極まりない犯人にさえも感情移入できるようになっているんですね。

      また、この構成は両者のせめぎ合いを白熱させるのにも大いに役立っていると思う。
      彼の作品三作とも、ドラマとしてもサスペンスとしても傑出しているのは、恐らくこの構成のためだろうと思う。

      そこでこの「レッド・ドラゴン」ですが、六月と七月の満月の夜、二組の家族が何者かに惨殺された。
      その現場には、なにやら儀式のようなことが行なわれた形跡があった。
      しかし、この二つの家族には何の共通点も見当たらないのだ。

      異常犯罪のエキスパート、グレアムは、天才的異常殺人犯ハンニバル・レクター博士に殺されかけたため、FBI捜査官を辞めていたが、かつての上司の願いでこの事件を担当することになる。

      このグレアムの捜査法は一風変わっている。
      彼は自分を犯罪者と同化させて、その心理を探り、犯人究明の糸口にするのだ。

      犯人の残した手掛かりを辿って、彼の行動を再構築していくシーンはゾクゾクするほどだが、それと同時に怖くもあるんですね。
      犯人の心理が理解できるということは、グレアム自身にもそんな部分があるからなんですね。

      そして、それを見逃さないのが、あのハンニバル・レクター博士。
      彼の存在が、異常な犯罪者と常人の垣根をとりはずし、この小説を、ドラマ、それも心理ドラマの位置にまで押し上げているのだと思う。

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      2018/04/25 by

      レッド・ドラゴン」のレビュー


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