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日の名残り

日の名残り
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4.5 4.5 (レビュー7件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 798 円

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々―過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。

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    「日の名残り」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
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    • 評価: 5.0

      是非読んでみてください。
      満たされました。読み終わって心がいっぱいになりました。
      「私は多くを語りますまい」。主人公のスティーブンスっぽく言ってみました。
      私がここで読んだことについて、何かを語ったとしても、それはただの陳腐な言葉の羅列になってしまうのは確実なので、ただ「心が満たされ晴れやかになるようなすばらしい作品」とだけ言っておきます。
      フィナーレもとても美しく郷愁的で、何か印象派の絵画を思い浮かべるような感じがしました。そして一番最後のオチもまた、素晴らしい前フリからの美しい落とし方でした。

      ースティーブンスが海辺の町であったジイサンの台詞ー
      「なあ、あんた、わしはあんたのいうことが全部理解できているかどうかわからん。だが、わしに言わせれば、あんたの態度は間違っとるよ。いいかい、いつも後ろを振り向いていたらいかんのだ。後ろばかり向いているから、気が滅入るんだよ。何だって?昔ほどうまく仕事ができない?みんな同じさ。いつかは休むときが来るんだよ。わしを見てごらん。隠退してから、楽しくて仕方がない。そりゃ、あんたもわしも、必ずしももう若いとは言えんが、それでも前を向きつづけなきゃいかん。」

      こういった作品を世に送り続けるカズオ・イシグロが、ノーベル文学賞をとったのは本当に意義深いと思います。私も含め彼の作品に出会える人が沢山増えたという点で。

      >> 続きを読む

      2017/10/16 by

      日の名残り」のレビュー

    • >「心が満たされ晴れやかになるようなすばらしい作品」

      レビュー拝見してとても読みたくなりました。
      絶対読みます!

      カズオ・イシグロさん、実は今まで特に気に留めたこともありませんでしたが、今回の受賞でみなさんのレビューを拝見して一気に読みたくなりました。まだ出会えていない素晴らしい本たちがたくさんあるんだなぁと改めて思うと、ワクワクです。
      >> 続きを読む

      2017/10/17 by chao

    • 作品を通して様々な思いを皆さんと共有出来るのは、とてもすばらしいし、ありがたい気持ちです。 >> 続きを読む

      2017/10/17 by Reo-1971

    • 評価: 5.0

      どこかの大統領が「Make Ame.... Great Again」 って言ってたけど、「Great 偉大な」とはどういう事を言うのだろう。他国の当主を”チビの・・・マン”などと罵るのは偉大だから?自国の利益しか考えないビジネスマンのふるまいは偉大?

      「美しい国へ」とか言ってた総理もいたけど、「美しい」ってどういうこと?批判をされて声を荒げたりヤジを返すのが美しい国をめざす人のふるまい?二重国籍を許さず(イシグロさんは日本国籍を手放している)、在日外国人を排斥(ヘイト)する日本は美しい国?

      偉大な執事とは”何”か。
      偉大な執事とは、「品格」があるということ。感情によって行動しない。”自分”を前面に出さない、控えめな誠実さがある。

      美しい景色には、あたたかくやさしい人がいる。

      真面目で冗談が苦手なイギリス的紳士の執事(冗談や洒落で人を傷つける危険性を考えてしまう)が、アメリカ人の主人のジョークにとまどったり、うまく返せるようになりたいと努力する姿は微笑ましい。

      イギリスの美しい景色と、品格について語る執事の言葉に、現代の日本を考えさせられる。

      美しいとは。品格とは。偉大なとは。
      イギリスの紳士淑女。偉大な執事。
      武士道と騎士道。偉大な師との師弟関係や偉大な主人との主従関係。
      武道、弓道、合気道、茶道、華道、書道など日本の”道”の心と通じるものがあるね。仏道とも。

      今の日本にも、いくらかでも残っているだろうか。
      偉大な、品格のある指導者や主人。
      いないなら、自分が自分の主人になるしかないんだなあ・・・。

      品格を身につけたいものです。

      今回の選挙では、政治家として、人間としての「品格」をもつ人を選びたいのだが・・・。

      出家が無理なら、執事もいいかも、などとちょっと思ってしまった。執事って、人間ができた人(ジョークが上手ならもっといい?^^)が多いよね。
      「わたしを離さないで」とは違ったよさがある。とてもいい作品でした。
      >> 続きを読む

      2017/10/12 by

      日の名残り」のレビュー

    • イシグロさんがノーベル文学賞受賞したニュースが流れた時に、叔母からこの映画がとっても良いから観てみてとメールが来ました。本を読んでから映画観たいなーと思っていたのですが、本も良さそうですね^^ >> 続きを読む

      2017/10/13 by chao

    • 映画にもなってるのですね。映画も観てみたいな~。^^

      2017/10/13 by バカボン

    • 評価: 5.0

      英国貴族の元で長年執事を務めてきたスティーブンス。短い旅に出た彼が過去を懐かしく思い出しながら綴る物語。

      作品の前半部分はとても静かで読むペースを上げられずにいましたが、亡き父、ミス・ケントン、そして長く仕えてきた元主人のダーリントン卿との思い出が次々に語られる中盤からはぐっと作中に引き込まれました。

      この作品の素晴らしさのひとつは、一人称での語りの特徴をとても巧妙に効果的に散りばめているところではないかと思います。強い忠誠心と頑固な性格の持ち主であるスティーブンスの語りには、わざと触れないように避けている部分や主観的な気持ちが強く表れている箇所がいくつもあり、この語り方のおかげでより彼の人柄を理解することができ愛着を感じます。

      カズオ・イシグロの名は知っていても、今まで彼の作品を読む機会はありませんでした。気まぐれに予備知識なしで選んだ本作に心を掴まれてしまったので、他の作品も気になっています。

      そして、この本の魅力は翻訳にもあります。訳文でいつも感じる不自然さ、居心地の悪さは全くなく、翻訳本であることを忘れてしまうほどでした。訳者は土屋政雄さん。これほど自然な訳文に出逢ったのは個人的に初めてだったので衝撃的でした。
      >> 続きを読む

      2016/11/22 by

      日の名残り」のレビュー

    • あすかさん
      コメントありがとうございます。
      翻訳ものはスムーズに読めないことが多く苦戦するのですが、こちらは違和感なく物語に入り込めました。
      ぜひ読んでみてください。あすかさんのご感想お待ちしています。
      >> 続きを読む

      2016/11/27 by pechaca

    • jhmさん
      コメントありがとうございます。
      わたしを離さないで も気になっていました。jhmさんの良かったの一言で次のカズオ・イシグロ作品はそちらに決定です。また読まれるのを待つ本が増えてしまいました。 >> 続きを読む

      2016/11/27 by pechaca

    • 評価: 5.0

      読了の瞬間に私の中でパアッと広がった執事の恋心。あの感覚忘れられない。

      2016/03/15 by

      日の名残り」のレビュー

    • 評価: 4.0

       執事の小旅行と回想、そしてイギリスの空気。

       ミスター・スティーブンスは自分の仕えるお屋敷が重要な社交の場となっていた頃ーーイギリスの「古き良き時代」を回想します。

      「」をつけたのは、もしかすると誰もが自分の時代こそ「古き良き時代」だったと感じるのではないだろうか、と思ったからです。スティーブンスの回想の端々には、自分はよい人生を歩んできたという、良く言えば誇り、悪く言えば自欺を感じました。

       人生を振り返った時には、「あの時ああしていれば」という後悔が、見えないものも含めて沢山あるはずです。でも、それを直視するのは難しいことで、スティーブンスのように年をとれば尚更です。そして思い出は美化されます。

      「日の名残り」ーー原題“The Remins of the Day”というのが秀逸です。このタイトルを聞いて思い浮かべる景色は人それぞれでしょうが、少し物悲しくも美しい景色なのではないでしょうか。本作のラストでは、まさに日の名残りの時間帯に空をみつめているような情動が湧きあがってきます。人生における「日の名残」にさしかかった時、楽しかった一日をゆっくりと振り返るような毎日を送りたいものです。

       まだ人生の「じ」すら知らない若輩者の私ですが、本作からはそんなことを感じました。
      >> 続きを読む

      2015/12/09 by

      日の名残り」のレビュー

    • 有難う御座います!
      そうですね、ネガポジ?ですかね笑
      素直になるのって難しいですがちょっとずつやっていこうと思いました!

      有難う御座います!
      この転換は母譲りかも知れませんね。母はめちゃくちゃ聡明で明るい人だったので。

      有難う御座います!
      そう言って頂けて上で母も喜んでくれていると思います(^^♪。
      >> 続きを読む

      2015/12/12 by 澄美空

    • >弁護士Kさん
      ナイスな反応ありがとうございます!
      『日の名残り』無事読めました。以前頂いたコメントがきっかけで良い読書ができたと言っても過言ではないと思います。ありがとうございます。

      >「わたしたちが孤児だったころ」派です
      読んでみたいと思います! 『日の名残り』と『わたしを離さないで』は同じ著者の作品であることが読んでいてよくわかりましたが、読後感は大きく違いました。次も楽しみです。
      >> 続きを読む

      2015/12/14 by あさ・くら

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