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浮世の画家

5.0 5.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 777 円

戦時中、日本精神を鼓舞する画風で名をなした芸術家の小野。弟子たちに囲まれ、大いに尊敬を集める身分だったが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。弟子や義理の息子からはそしりを受け、末娘の縁談は進まない。小野は引退し、屋敷に籠もりがちに。自分の画業のせいなのか......。老画家は過去を回想しながら、みずからが貫いてきた信念と新しい価値観のはざまに揺れるーーウィットブレッド賞に輝く著者の出世作。

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    • 評価: 5.0

      寂しい・・・切ない・・・

      変わり方が”極端”なんだな~。右から左へ。

      中道を堂々と歩けばいいんだけど、どこが中道なのかがわからない。その時代の空気によって、迷いながら生きている人間。それが人間。

      みんな最善を尽くしているつもり。よかれと思って・・・。

      「”若者の性格”が変わってしまった」のではなく、「社会の変化」に順応しているのでしょう。

      ”急激な”変化のもたらす混乱。たしかに、戦前より礼儀正しさや人柄のよさ(従順さ?)はなくなったかも知れない。それは戦争による混乱や変化が大きい分、強く感じられるかも知れない。がそれは一面(憂うべきものかも知れないけど)。戦前がよかったというのも、戦前はよくなかったというのも、どちらもちがう。大ざっぱすぎ、善悪極端すぎる。色々な面がある。いつでも、良い面良くない面両方ある。

      大人は、過去の過ちを直視すること。勇気と正直さでもって。
      反省しつつよりよい方向へと、小さくてもできることを精一杯、今をしっかり生きいていく。それしかない。それでいい。

      戦争(革命)はよくない。大きな変化や混乱をもたらすものは、危険。それが、一部の人間の考えによるものなら特に。

      よりよい変化は一人一人の人間の内側から起こる。社会の変化はその”総意”であるべき。(社会の影響とその責任は非常に大きい)


      戦争の罪の深さを感じる。



      小野さんの思いが胸に迫る。
      色々と考えさせられるすばらしい作品だと思います。

      (方向性が違っていれば、”じわじわと”気がつかないうちに大変なことになってしまう。だから、方向性が重要なんです。”戦争や革命”がない時期には、方向性をよくよく見極めておかないと危険だと思うのですが、、、。でも修正の可能性はあります。)
      >> 続きを読む

      2017/10/29 by

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