こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

動物農場〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)

4.2 4.2 (レビュー3件)
著者: ジョージ・オーウェル
定価: 756 円
いいね!

    「動物農場〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 3.0

      自分が読んだのは、新訳でなく、高畠文夫訳でした。

      動物が人間に対して反乱して理想の社会を建設する・・・が、
      またそこでも派閥争いが起きたり、ちっとも楽にならない労働、
      意義のわからない建設、そして指導者をたたえる詩や歌・・・いかにも「人間臭い」出来事がくりひろげられます。
      ロシア革命の風刺とありますが、本当にどこの団体・組織にもありそうな展開で、他人事ではないと感じつつ、面白く読みました。

      わたしが読んだ角川文庫には「象を射つ」「絞首刑」「貧しいものの最期」が収録されていました。

      >低地ビルマのモウルメインの町では、わたしは大ぜいの人々の嫌われものだった。
      (略)
      >イギリスの支配は、打破できない暴虐であり、被征服民の意志を
      >いついついつまでもしめつけてやまない締め具だ、と考えながら、
      >ほかのどこかでは、この世で無上の喜びは、なんといっても、
      >仏教の坊主のはらに銃剣をつきさしてやることだ、と
      >考えているのだった。

      殺すべきではないと思った象を、撃たねばならぬ状況に追い込んだ、無数の「黄色い顔」。
      ビルマで警察官となった筆者の体験から来る、支配と被支配の均衡からなる緊張感ある短編たちでした。
      >> 続きを読む

      2020/05/03 by

      動物農場〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)」のレビュー

    • 評価: 3.0

      家畜の動物たちが農場主の人間を追い出し、自分たちの尊厳と自由のための動物による動物のための農場を自分たちで運営し始める。
      最初は、年老いた賢い豚(老メイジャー)が、真の動物の権利を求める運動をみんなに呼びかけ、みんながそれに賛同し、しばらくは充実した豊かな生活を送るが、老メイジャーの死後に実権を握った若い豚達が、自分たちの利益のために徐々に動物達を搾取するようになる。
      結局、人間に支配されていた時代と変わらない(またはもっと悪い)環境になっていくのに、動物達は考える能力に乏しく、なんだかんだと詭弁で諭されその環境を受け入れていってしまう。


      ロシア革命以後のソ連を風刺した物語で、とても解りやすい。
      独裁者をブタに例えるところに悪意を感じてとても好感が持てた。
      >> 続きを読む

      2018/08/31 by

      動物農場〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)」のレビュー

    • 評価: 5.0

      2、3頁読んだだけでおもしろそうと感じたのと、可愛らしい豚の表紙。
      (実際は可愛くない)
      本屋さんで心を鷲掴みにされました。

      オスブタの老メイジャーは語ります。
      ―同志諸君、我々のこの生活の性質とは何だろうか?我々の生活は惨めで、労苦に満ち、短い。人を取り除けば、飢餓や過重労働の根幹原因は永遠に取り除かれる。
      この言葉を受け、飲んだくれの農場主・ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立。
      理想郷が作られることを動物たちは期待しました。
      快活で創意工夫の才があるスノーボール、大柄でいささか強面のナポレオン、声の甲高いスクウィーラー。
      三匹のオスブタは、動物主義の原理を動物たちに叩き込みます。
      農場は豊かになったはずなのに、ブタやブタに忠実なイヌ以外の動物は、なぜか一向に豊かにならない。

      スターリン政権を痛烈に批判している寓話です。
      ナポレオンはスターリン、メイジャーはレーニン、スノーボールはトロツキー。
      ナポレオンは最も正真な幸せは、一生懸命慎ましく生きることにあるのだ、と言います。
      ジョーンズ追放後の生活が今より良かったのか、他の動物たちは思い出せません。
      スクウィーラーの数字上では、すべて改善傾向にあるはずなのに。
      圧政と、搾取される国民の姿が見えてきます。
      動物で例えられているせいか、それぞれの関係がとても分かりやすく伝わってきます。
      この痛烈な皮肉は素直におもしろいと思いました。
      スターリン政権下でなくても、あらゆる場面でこの構図は置き換えることが可能だと思いました。
      大切な仲間を失っても見て見ぬふりを続ける姿は、自分を批判されているようで、後ろめたい気持ちになります。

      ジョージ・オーウェルは「1984年」から読むつもりだったのに、まさかのチョイス。
      でも、とても有意義な時間を過ごすことができました。
      >> 続きを読む

      2017/01/26 by

      動物農場〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)」のレビュー

    •  ちくま文庫の開高健訳と、岩波文庫の川端康雄訳を読んだことがありますが、山形浩生の新訳ですか。これはまた、興味深い。

      >しかしこれって普遍的な話だと思います。。。 

       そのとおりだと思います。この作品は、1950年代のアメリカでは反共パンフレットとして読まれたらしいのですが、オーウェルが闘ったのは、共産主義とか社会主義ではなくて、全体主義なんですよね。post truthだの、alternativ factだのという言葉がまかりとおる今日この頃、ぜひ、読み直されるべき作品だと思います。

       と、いうわけで山形浩生の新訳が出ることになったわけなのでしょうね。
      >> 続きを読む

      2017/02/13 by 弁護士K

    • Kさん
      私はこの新訳が初めてだったので、開高さんの訳があることを知り驚きました。
      動物農場」は再読したくなる日が来ると思うので、そのときは開高さん、川端さんの訳に触れたいと思います。
      この本では多くの愚かな出来事が(搾取する側、される側双方)展開されていきますが、現代にも通じることだと思いぞっとしました。
      >> 続きを読む

      2017/02/16 by あすか


    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    動物農場〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫) | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本