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邪悪の家

3.0 3.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 861 円
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    「邪悪の家」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
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    • 評価: 3.0

      登場人物が全員怪しい人ばかりという複雑さ。評価が割れる作品でもあります。

      「犯人あて」にこだわるのか、ポアロの仕事ぶりに名探偵らしさを求めるのか、
      心理劇として楽しむのか、人物の魅力や作品の構成を評価するのか、オカルトチックなムードを楽しむのか。
      どのポイントに気持ちを合わせるかにより、様々な感想を持つでしょう。
      それが、この作品の好き嫌いを分けている気がします。
      正直、私もいろいろ詰め込まれていてどれも中途半端な印象を持ちました。

      でもそれは、この作品が本当はかなり『実験的な作品』だということによるでしょう。
      レビューが難しい作品だと思います。


      【内容】
      ポアロは滞在中のホテルで、若き美女ニック・バックレイと出会う。
      彼女が「三度も命を狙われた」という話をしているまさにその時に
      一発の銃弾が彼女の帽子を撃ち抜いた!
      彼女を守るべくホテルの近くに建つ邸宅「エンド・ハウス」に向かうポアロだが
      パーティーの夜に惨劇が起きる…


      ストーリーの展開や経過については、とにかくいろいろありすぎて追うのが精いっぱいです。

      怪しい人物、さまざまな証言、次々に起こる事件、実際にたくらまれている悪巧み。
      伏線もあれば、ミスリードもフェイクも、これでもか。というほどヒントが出てきます。
      ポアロすら徹底的に翻弄されていて、名探偵としての冴えが今一つありません。

      ヘイスティングズやジャップも出演してるんですがねえ。


      ポアロの容疑者リストもこんな混乱ぶり(^^;)
       A.メイドのエレン
       B.エレンの夫のウィリアム
       C.エレン夫妻の子供、アルフレッド
       D.クロフト老人
       E.クロフト夫人
       F.フレデリカ・ライス
       G.ジム・ラザラス
       H.ジョージ・チャレンジャー海軍中佐
       I.チャールズ・ヴァイス
       J.?――外部の者かもしれない。ただし、上にあげた人々の中の誰かと関係があるやもしれず。


      ニックの人物像については、いろいろ興味深い点があります。

      また、家というものの存在感の大きさに関してですが、
      自己の存在基盤を故郷や生まれ育った家に持っている人は意外に多いと思います。

      従兄のチャールズ・ヴァイスが、ニックはエンド・ハウスに狂信的な愛着を持っていると語る場面がありますが、
      ニックの態度として「家への執着」。それがあまり見えてこないのが、残念。
      だって確か、普段はここには住んでいないみたいなこと、言ってたような…?

      このあたりをもっと書きこんでくれていたら、インパクトのある普遍的な作品になったと思います。


      けれど、読後の虚しさ、無常感とでもいいましょうか…。

      特にラストのポアロのひかっかっていた謎への回答は、印象的。
      これが効いていて、非常に寂寥感のある作品になっており、心に残ります。
      友達も、真の友達じゃなかったって…。


      「どこが実験的か」という問題も語りたいのですが、
      これは完璧なネタバレになるので申し上げられません。
      非常に残念ですが、読んでみてください。


      【おまけ情報】
      「邪悪の家」の原題は、「PERIL AT END HOUSE」
      創元社の文庫及びテレビ版「名探偵ポワロ」では、
      「エンド・ハウス(の)怪事件」というタイトルで出ていますのでご注意ください。
      >> 続きを読む

      2013/04/09 by

      邪悪の家」のレビュー

    • Miss Terryさん
      >ポアロおじさんって愛嬌が有って好きです♡
      私もなんです~~♡
      どうやら、ポアロ・ファンは女性の方が多いのよ。
      かれのかわいさが男にはわかりにくいみたいで。
      おしゃれで上品なところも、傲慢で威張った口調もかわいいのにね?
      それが通じないらしいです。不思議。
      >> 続きを読む

      2013/04/10 by 月うさぎ

    • chaoさん
      クリスティの作品には読後感がハッピーなものと、
      お話しが終わってからも、考えちゃうものとがあります。

      この作品では、罪を犯すことの虚しさや、一見華やかな人間関係の希薄さなどに思いを馳せてしまいました。
      これさえわかっていたならば、犯さなくてもよい罪だったのに。
      >> 続きを読む

      2013/04/10 by 月うさぎ

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