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メソポタミヤの殺人

3.0 3.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 861 円

考古学者と再婚したルイーズの元に、死んだはずの先夫から脅迫状が舞いこんだ。さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を目撃したと証言する。が、それらは不可思議な殺人事件への序曲にすぎなかった...。過去から襲いくる悪夢の正体をポアロは暴くことができるのか?中近東を舞台にしたクリスティー作品の最高傑作。

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    「メソポタミヤの殺人」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 3.0

      アガサ・クリスティの中近東シリーズ。惨劇の舞台は古代遺跡の発掘現場。
      死んだはずの元夫からの脅迫状に怯える美人妻。
      奇怪な出来事や不審な行動、裏に秘めた感情などが渦を巻きます。
      異国ならではの怪しさと緊張感を最大限に活かしている個性的な作品だと思います。

      「たまたま中近東に旅行に来ていたエルキュール・ポアロが殺人事件に遭遇し」という旅行物です。
      「ご当地ミステリー」も開拓者はクリスティだったのかも。

      実生活でも考古学者マックス・マローワンと再婚し、夫と遺跡調査の旅に同行したとアガサ。
      この時の体験を活かした考古学の知識や発掘現場のリアルな描写が興味深いです。
       
      本作は、看護婦エイミー・レザランの手記形式で書かれています。
      アルゼンチンからヘイスティングズ(ポアロの相棒・レギュラーの語り手)を呼び戻しちゃえばいいのに、
      と、ヘイスティングズ・ファンでもある私は思うのですが、
      クリスティはスタイルがワンパターンにならないように工夫しているんですね。

      トリックは当時のミステリーの世界では王道な、本格ミステリーといえる名作。
      (とされていますが、どうでしょう?私はかなり無理やり感が強い気がするんですが。
      レザラン看護婦が呼ばれる意味も、犯人の正体も、ダイイングメッセージもです。)

      一方、妻の恐怖をあおるための小細工は傍から見れば笑えることかもしれませんが、
      人間、孤独感と恐怖感が先にあると、何を見ても怖いと思うものかもしれないなと思いました。

      密室殺人ともいえる状況で、実はアリバイ崩しがメインか?と思わせておいて、
      ダイイング・メッセージも飛び出し、最後は究極のフーダニットだった。 w(゚ロ゚;)w オォー

      クリスティのサービス精神はいつも盛りだくさん。
      「読みでがある作品」とは間違いなく言えるでしょう。


      【ストーリー】
      ライドナー博士の求めに応じ、中近東イラクのヤリミヤ遺跡の発掘調査現場にやってきたレザラン看護婦。
      15年も前に死んだはずの元夫から「他の男と結婚したら殺す」という脅迫状が届き、博士の妻ルイーズが神経症になっているという。
      博士は脅迫状は妻の自作自演ではないかと疑っていたのだが、果たして悲劇は起きた……。


      【おまけ】
      この事件を解決したポアロはバクダットからシリアへ向かい、さらにオリエント急行に乗り、そこで殺人事件に巻き込まれます。
      そうです!それがかの有名な「オリエント急行殺人事件」として知られる事件なんですよね~。

      (実際の発表年代は「オリエント」の方が先なのですが、物語の世界の中では、関係者が事件から四年後に手記にして発表した形になっているのです。)


      クリスティはこの後何度も遺跡調査の旅に同行し、本書以降「ナイルに死す」「死との約束」など
      中近東を舞台にした質の高い作品を次々に発表します。
      再婚は彼女の人生に大きな幸せをもたらしました。私たち読者にとってもね。
      >> 続きを読む

      2014/05/08 by

      メソポタミヤの殺人」のレビュー

    • >月うさぎさん

      コメント書いたのに消えてる!!
      一人でいっぱい書いてごめんなさい><

      私それこそアナザー読んで面白かったから次は「十角館の殺人」読もうかななんて思ってたんですよ!!
      わ~聞いて良かった!!絶対ミスリード気付かない!!
      アガサの次はモーリス・ルブラン読んでからにします!!

      ルパンの作者と聞いたら「あっ!」って思いました^^
      わ~何か凄~い!!
      >> 続きを読む

      2014/05/09 by ♪玉音♪

    • ♪玉音♪さん
      「十角館の殺人」は、クリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュなんです。
      だから読むなら「そして誰も」をぜひ先に読んでおいてください。
      綾辻さんがいかにその作品が好きで、それと似せつつバッティングしないように工夫したのがわかります。
      (「そして誰も」が頭に入っていたほうがこの作品の意外性が生きるのです)
      あと、あれも「名探偵コナン」のように登場人物の(ニックネームですが)呼び名にミステリー作家の名前が使われているのですよ。
      河南孝明の愛称がコナン・ドイルという具合に。
      でも、モーリス・ルブランは読む必要はありません。
      作家の「名前」だけ知っていればいいんです。
      あの小説の帯に「あの一言がすごい」といったことが書かれていたと思いますが、
      その「衝撃」はこれらの作家を知っていないとすごく感じないと思います。
      なぜならば、あの作品は叙述ミステリーだからなんです。
      >> 続きを読む

      2014/05/10 by 月うさぎ


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