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死人の鏡

3.0 3.0 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 861 円

謀略の犠牲になりかねないからと調査を頼まれたポアロは、依頼人の准男爵の邸へ向かった。が、待っていたのは密室の中での依頼人の死。自殺に見えるが動機は不明。また謀略とは何なのか?事件解決の手がかりは意外にも書斎の割れた鏡にあった!密室の謎に挑む表題作をはじめ、ポアロ活躍の四篇を収録する傑作集。

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    「死人の鏡」 の読書レビュー (人気順)

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    • 評価: 3.0

      ポアロの出てくる短編集

      厩舎街の殺人
       なんだかこじつけ的なオチに思えるが…

      謎の盗難事件
       登場人物の書かれているページに栞したら
       誰が誰か分からなくなるのを防止できた

      死人の鏡
       ダラダラした話だが
       ラストが切なくて良い

      砂にかかれた三角形
       この短い話の中で
       よくこの深みを出せたものだ
      >> 続きを読む

      2019/01/11 by

      死人の鏡」のレビュー

    • 映画館で観られているのですね!
      マギー・スミスがホテルのオーナーで出演しているのが、今考えると珍しいですね。
      原作の「白昼の悪魔」も、機会があったら是非読んでみて下さい。
      原作は映画より登場人物が多いですよ。
      >> 続きを読む

      2019/01/14 by 月うさぎ

    • 月うさぎ様…読むのが楽しみです!

      2019/01/14 by 紫指導官

    • 評価: 3.0

      ビフォア・アフターが楽しめる(?)一風変わった作品集

      クリスティは雑誌用に気楽に書いた短篇を練り直して中篇・長篇に仕立てなおすということをしばしばやっているのですが、本書がまさにそういう作品を集めた本なのです。
      いずれもポアロシリーズで、中篇3話と短篇1話の全4話収録。
      中篇3作が短編からのリメイク、4作目の短篇は5年後に長篇「白昼の悪魔」になります。
      これは「地中海殺人事件」の名で映画化もされた有名作品なので、
      いずれクリスティの長編を読みたいと思っている人は、長編のほうを先にお読みください。
      やはりクリスティの本領は長編で発揮されると思うからです。

      以下、元ネタとリメイクを比較した作品紹介

      1.厩舎街(ミューズ)の殺人 〔Murder in the Mews〕 in December 1936
        「マーケット・ベイジングの謎(The Market Basing Mystery)」のリメイク
        ポワロの事件簿2 東京創元社 収録

      ガイ・フォークス・デーの夜、鍵がかかった密室状態の部屋で拳銃自殺があった。
      亡くなったアレン夫人はは左利きで、銃創は頭の左側にあった。
      しかし拳銃は死者の右手に握られていた。
      アレン夫人の死の直前に訪れた謎の男とは?
      同居人のジェーン・プレンダーリースにも、どうやら隠している事実があるようだ。

      短篇に比べ本作のほうが、より複雑にしてあり、ドラマ的にも共感しやすい。
      軍人の誇りある自殺よりも若き美女の自殺の方が可哀想ですものね~。
      ストーリーや動機はほぼ一緒。
      ポアロの説得は本作のほうがより強く、罪というものへのクリスティの厳しい態度がより深まったように思えます。

      「ミューズ街の殺人」では謎を解くのはポアロとジャップ主任警部のコンビですが、
      「マーケット・ベイジングの怪事件」にはヘイスティングスもいっしょに登場していました。

      「自殺と見せかけた他殺」という事件は数多いが「他殺と見せかけた自殺」というのは珍しいかも。


      【ノート】
      ・ガイ・フォークス・デイ(11月5日)とは……
      1605年の「火薬陰謀事件」で国会爆破計画の実行犯、ガイ・フォークスが捕らえられた記念日。
      現在ではアメリカのハロウィン的なお祭りになっていて、
      子供たちはガイ・フォークスの人形を市中引きまわし、
      「ガイに1ペニーください」と言って小銭を集め、最後の夜には人形を火あぶりにして(!)花火をバンバンあげるのです。
      火薬の破裂音が激しいので、こんな日に銃殺されても誰も気づかないよね。というところから物語が始まっていきます。

      ・ミューズ街の“ミューズ (mews)”とは……
      もともと厩のこと。転じて厩から表通りまでの石畳の路地を言う。
      現在では両側に厩を改造したスタイルのフラットが並ぶ。
      日本でいうなら多分長屋ってことですね。


      2.謎の盗難事件 〔The Incredible Theft〕 April 1937
        「潜水艦の設計図(The Submarine Plans)」 on 7 November 1923 のリメイク 
        ポワロの事件簿2 東京創元社 収録

      兵器省長官のメイフィールド卿は、わずかな隙に新型爆撃機の設計図を何者かに盗まれた。
      重大な国家の危機となるのだろうか?

      このネタ、クリスティは結構好きみたいですが、政治絡みの話には佳作は少ないです。(^^;)
      戦争の時代を反映してスパイが暗躍しています。

      「潜水艦の設計図」は、短篇「首相誘拐事件」の続編で国防省の大臣のアロウェー卿が主人公。
      卿の別荘で、Z型潜水艦の設計図が盗まれたという設定。
      ポアロはヘィスティングズと共に極秘に捜査を始めたが…。
       

      3.死人の鏡〔Dead Man's Mirror〕 in 1935
        「第2のドラ/二度目のゴング(The Second Gong)」 in July 1932 のリメイク。 
        「ポリェンサ海岸の事件」(パーカーパインもの)収録 
        「黄色いアイリス」中村妙子訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 収録

      ポアロはゴア男爵から至急来てくれという高圧的な調子の手紙を受け取った。
      だがポアロが到着した時、待っていたのは依頼人の死。
      彼は鍵のかかった書斎の中でピストルで頭を撃ち抜かれていた。
      地元警察本部長のリドル少佐は自殺と断定するが、ポアロは他殺と判断する。

      密室殺人ですが、これもトリックには重点を置いていません。
      「意外な犯人」と「隠された動機」つまり人間ドラマとしてのサプライズに専念しています。

      結末では意外な人物が犯行を自供するのですが、隠された真実って結構反則ですよね。

      短篇「第2のドラ/二度目のゴング」も『死人の鏡』と同様なプロット。
      ローシュ家では,ドラの音で晩餐を知らせていたが,今日のドラの音は変っていた。
      というところからのタイトルです。

      【おまけ】
      冒頭に「謎のクィン氏」の主要人物、サタースウェイト氏がポアロと会話するシーンがあります。
      ポアロとサタースウェイト氏は過去に『三幕の殺人』で共演しています。
      <烏の巣事件>とは、その事件のことです。


      4.砂にかかれた三角形 〔Triangle at Rhodes〕 2 February 1936
        「白昼の悪魔 (Evil Under the Sun)」1941 (映画「地中海殺人事件」)のモトネタ。

      舞台はロードス島。(「白昼の悪魔」では英国南西部コンウォール州の海岸のスマグラーズ島)

      休暇で訪れたロードス島で出会ったチャントリー夫妻とゴールド夫妻。
      チャントリー海軍中佐の妻は、美しく恋多き女として有名な女優で現在は6度目の結婚をしていた。一方のゴールド夫妻は目立たない地味な妻と、美貌の夫。
      妻がダグラス・ゴールドに接近するのを見て、不愉快になっていくチャントリー氏。
      ポアロは三角関係を憂いて砂浜に三角形を描く。そしてとうとう起こった殺人事件。
      被害者は、間違って殺されたのだろうか?

      「白昼の悪魔」はこの作品ともう一本別の短篇を組み合わせて複雑化させ、
      リゾートの豪華さをプラスした派手な作品です。
      人間関係も人物描写もとってもディープになっています。


      「死人の鏡」ってタイトルがぱっとしませんね。
      けれど、クリスティファンにとっては、元ネタを比べて読むのってなかなか興味深いです。
      >> 続きを読む

      2014/05/23 by

      死人の鏡」のレビュー

    • >今は「タイトルだけ」で中身が残念な作品があふれていて、
      >それはそれでどうかなと思いますけれど。

      読みながら途中で「あぁ出版社の戦略にひっかかったんだな…」って思うことありますからね。。。タイトルも中身も魅力的なのが最高ですね♪
      >> 続きを読む

      2014/05/24 by chao

    • chaoさん
      >タイトルも中身も魅力的なのが最高ですね♪
      ですね~♪
      私はクリスティのタイトルで好きなのは
      「そして誰もいなくなった」
      「ポケットにライ麦を」
      「鏡は横にひび割れて」
      「 なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」
      あたりが思い浮かびます。

      彼女の冗談で登場する小説のタイトルなんだけど
      「第2のキュウリの謎」ってのはどう?
      >> 続きを読む

      2014/05/24 by 月うさぎ


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