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アルジャ-ノンに花束を

3.8 3.8 (レビュー7件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,575 円
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    「アルジャ-ノンに花束を」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      【しあわせということ】
       パン屋で働いているチャーリィは、精白なのですけれど、それがために、人を疑うということを知りません。
       悪意のある仕打ちをされても、それを善意で受け止めることができます。
       彼なりに、しあわせな世界に住むことができていたのだと思います。
      ただ、自分が他の人に比べて、賢くないということには気付いていました。
       ですから、他の人と同じように賢くなりたいと、思っていました。
       そうしたら、もっと、もっとしあわせになれるだろうって、そう思ったのでしょうね。

       ある時、最新の脳外科手術のモルモットにならないか?と持ちかけられます。そんな言い方では無いにしても、実際はそういうこと。手頃なうすのろだから、チャーリィが選ばれたというだけのことでしょう。
       賢くなれるかもしれないと思ったチャーリィは、一も二もなく同意します。

       本書は、映画化もされましたし、日本のテレビドラマにもなりました。
       ですが、本でなければ表現できない感動があります。
       脳手術を受けたチャーリィの日記がそれです。本書は、「けえかほうこく」というチャーリィの一人称で語られます。
       最初は、誤字だらけの、子供がつづったような、たどたどしい言葉で始まります。
       それが、少しずつ普通の文章になっていき、そして……

       最後は、チャーリィは、また、今までと同じようにパン屋さんで働いています。
       また、毎日をしあわせと感じながら。

       この物語については、既に沢山の方がレビューされていますし、有名な作品ですので、私が今更粗筋を語る必用はないと思います。
       もし、まだ読まれていない方がいらっしゃったら、是非読んでくださいとおすすめします。

       ……大分前、とあるきっかけで、「お勧めの本」を聞かれたことがあって、私はこの本をお薦めしました。
       その時、一緒にいた、私なんかよりも、もっとたくさん、とてもたくさんの本を読んでいる(らしい)人から、「そんな甘ったるい本」と鼻で笑われたことがありました。
       ええ。良いと思うんです。甘ったるいと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は、良い本だと、今でも思っています。
       どうぞ、是非読んでみてください。とても良い本です。
      >> 続きを読む

      2019/01/29 by

      アルジャ-ノンに花束を」のレビュー

    • 評価: 4.0

       あまりにも有名な作品ですが
      手に取ったことがなかったため、
      古本屋の100円コーナーにあったのを機会に
      読んでみました。
       
       期待どおりに名作でした。
      これは原作も素晴らしいのでしょうが、
      訳も非常に上手ですね。
       
       もともと知的障害のあった青年が
      医学の進歩のための実験と知りつつ手術を受け、
      一般人の域を越える知能を得るも
      それは一時的なもので
      やがては元の知能よりも低いレベルまで下がってしまう・・・。
       
       その急激な知的レベルの変化に
      心の成長が追いつかない主人公は、
      仕事、友情、性、愛情そして人間関係
      さまざまな問題に直面していきます。
       
       一番コアな問題となるのは家族。
      かつての彼を愛し、最終的には弾き出してしまった
      母、父、妹 とはどのように気持ち的に清算をつけるのか。
       
       よくもこれだけのテーマを内包しながら
      うまく物語を収束したものだと思います。
      最初から終着点は見えているのですが、
      そこに至るまでに著者が読者に問いかけたかったものは
      きっと見事に響いてくるに違いありません。
      少なくとも私には届きました。
       
       そういえば中学生の頃
      友人が読んでいたのを思い出しました。
      原本も英語の勉強にちょうど良い本だそうです。
      機会があったら自分で使ってみるか、
      子供にすすめてみたいと思います。
      >> 続きを読む

      2016/11/26 by

      アルジャ-ノンに花束を」のレビュー

    • 評価: 2.0

      レビューを書くか悩んだが書くことにしました。

      ん~私は合わなかった。。。
      どうしても人間の嫌な部分の印象しか残らなかった。

      ・弱者と強者との関係
      ・変化への拒否反応

      それ以外にも色々と重い部分があり大分やられました。
      アルジャーノンによって未来の自分を突きつけられるのは読んでいてもキツイなっと感じたし、チャーリイが段々と孤独になって行く件とか・・・

      単純に私が合わなかっただけですね。。
      >> 続きを読む

      2013/07/05 by

      アルジャ-ノンに花束を」のレビュー

    • 読んでいる途中なのですが、他の本優先で・・・。でも読まなければ。

      2013/07/06 by Shimada

    • 月うさぎ さん>
      ありがとうございます。そう言っていただけでも書いた意味がありました。私は、出来れば笑いを生む破壊が嬉しいですw

      adachidman さん>
      私が通っていた中学が特別支援学級を設けていて、しかも友人の双子の兄がそこにいたため余計に感情移入してしまったんだと思います。

      yope さん>
      今まで読んだことが無いような作品を読むために課題図書は結構読むようにしているのですが、この作品は読んでいてきつかったです。

      ybook さん>
      そうなんですよね、歳によって受け取り方や感じ方は変わっていくのは凄く感じてます。本当にタイミングは重要ですよね。
      カフカの変身を小学生で読むって凄いですね。。。

      makoto さん>
      是非読み終えたら感想を!

      ice さん>
      社会派SF、確かにそう捉えられますね!
      ただ、adachidman さんへの返信にも書いたのですが、私には現実味が強すぎてそうとらえる事ができませんでした。。

      Shimada さん>
      是非読んでみて下さい。Shimadaさんの感想を聞いてみたいです!!
      >> 続きを読む

      2013/07/08 by ◆空太◆

    • 評価: 3.0

      精神薄弱者の少年に訪れた希望と失望。

      とても評価の高い作品だったので、感動する気マンマンで読んだことが敗因。

      先月の課題図書だったのだが、微妙に間に合わなかった...

      周囲から下に見られる面は有るけれど、可愛がられていた少年。
      そこに訪れた希望は、彼に溢れる叡智を与えるが、態度を変える周囲との人間関係に当惑する。

      この作品は、非常に短いスパンで訪れるところに違いは有るものの、全ての人間、いや生物が経験する「成長」と「老い」をテーマにしている気がしてならない。

      能力を増していく成長期の希望、そして能力を失っていく衰退期の絶望について考えさせられた。

      自分はまだまだ成長期で有ると思ってはいるものの、残念ながら、折り返し地点付近にいるのは認めざるを得ないため、ちょうど良い時期に読めたように感じている。

      特徴的なのは、主人公の手記を中心に記述されているため、文章レベルが低いうちは、漢字仮名交じりと言うか、古文を読まされているように感じた。
      読書速度は、かなり速い方だと思うのだが、こういう文章になるとガクンと速度が落ちるため、先月中に読了するつもりでいた見積もりが狂ったのはここに原因が有る。

      反感を買いそうでは有るが、最後の文章で感動すると先に聞いていては、感動できるものも出来ないなぁと言うのが正直な感想。

      氷室京介の「FLOWERS for ALGERNON」を聴き返すのが楽しみで仕方が無い。
      >> 続きを読む

      2013/07/03 by

      アルジャ-ノンに花束を」のレビュー

    • >感動する気マンマンで読んだことが敗因。

      私もよくこれやっちゃいます…

      2013/07/03 by chao

    • 私、実はこの本、まだ読んでる途中です。

      >能力を増していく成長期の希望、そして能力を失っていく衰退期の絶望について考えさせられた。

      人は役者で、人生は劇ですから。人生のどのようなフェーズでもそのフェーズを楽しんで役に立てるのが一番良くて。そうでなくても次の世代が頑張っていくのを観るのって嬉しくありません?
      次世代に繋がる、次世代をより良くできるという期待感ですかね。結局は慈愛と寛容を持って素のままという役を演じるだけなのではないかと思いますけれど・・・。
      >> 続きを読む

      2013/07/03 by Shimada

    • 評価: 4.0

      一番、最初に読んだのは高校生の頃でした。

      司書さんが一言「すごいよ」と短く感想を言われたのを思い出します。

      当時の自分は若くて、かつ愚かだったので。
      “どうせ、お涙頂戴ものでしょ?”と内心思いながら
      借りたのでした。

      最初に、読んだ文章の読みにくさに「なんじゃこりゃ?」と不満をもらしたのもつかの間に
      一気に物語の中に引き込まれ
      最後の一行を目を真っ赤にしながら読み終えたことを
      思い出します。

      二回目に読んだのは大学生の頃で
      その頃はようやく、自分の欲しい本をなんとか
      買えるようになっていました(笑)。
      その当時は『24人のビリー・ミリガン』の方が
      世間的に認知度が高かったような印象があります。

      最初に読んだ時以上に訳の凄さ。
      どの日本語を当てはめていくかそれが
      本当に大変だっただろうなという部分に改めて
      頭が下がる思いでした。

      そして、知能が高くなること。突出するが故の孤独。
      (この辺は今のミステリ作家さんたちが、特に頭を悩ませる部分だとは思うのですが、名探偵と社会性の両立。
      鋭い知性が人を幸せにするとは限らない皮肉と結びついていると思います)

      ある意味、“嘘”も社会を円滑に動かす機能を備えており、それゆえに“真実”を知ることがある意味、辛さを伴っている場合が多い。
      そんなことを考えて読んだ記憶があります。

      そして、今回改めての再読。
      今回も、訳の巧さに相変わらず感動しながらも
      メインの二人(一人と一匹)チャーリイの方ではなく
      周囲の人間たちの感情の変化。
      すなわち、周囲の人間がどんな思いでチャーリイに
      接してきたのかという点に意識が行きました。

      周囲の人間の無意識(意識的な)傲慢さ。
      アルジャーノンと同じ“実験動物”と同様の扱いから
      彼が、自分たち同等になり
      そして彼ら以上の知性を持っていくことに対する畏れ。

      著者自身、この物語をどう着地するのか。
      結末は分かっているのにも関わらず
      この実験はチャーリイだけでなく
      実験者たちの倫理観まで容赦なく描いていきます。

      SFの普遍的なテーマである
      どこまでが人間に許された領域なのか。
      そもそも、科学と倫理は両立しうるのか。

      そして、最後の言葉にもあるように
      知性と優しさは相関性があるのか?

      共感性がない限り
      優しさは生まれない訳ですから
      全くの赤ちゃんでは駄目でしょうし
      最初の頃のチャーリイぐらいの知性がないと
      難しい・・・かもしれませんね。

      うーん。本人の持つ性格というのもあるので
      優しさを知性で語ろうとするのが
      そもそも無理があるのかもしれません。

      あとは、意外と自分たちの1~2歳上の
      BOØWY好きの人たちが
      氷室 京介のソロアルバム
      『Flowers for Algernon』のせいかだいたい読んでいて、「あのネズミがさぁ・・・」と本当に
      切なそうに語るのが思い出にあります。

      本来なら訳も含め☆5つ以上の作品ですが
      どうしても、話の展開上(完成度含め)ああしなければいけないのは
      分かるのですが、そこに著者との恣意を
      感じてしまうのであえて☆4つとさせて頂きます。
      >> 続きを読む

      2013/06/29 by

      アルジャ-ノンに花束を」のレビュー

    • 読み終わりました♪

      SFと言うと近未来的な世界観をイメージしますが、こういう作品も有るんだなぁと新鮮な気持ちになりました。 >> 続きを読む

      2013/07/03 by ice

    • >その当時は『24人のビリー・ミリガン』の方が
      世間的に認知度が高かったような印象があります。

       ぼくはキイスの作品のなかでは「24人のビリー・ミリガン」が一番好きです。
      >> 続きを読む

      2013/07/04 by 弁護士K

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      • 評価: 5.0

        初めに言っておきたいのですが、これはSF小説です。

        あまりにも名作なので、哲学や心理学で語られることが多いと思いますが、
        エンターテイメントとして、ドキドキしながら最後まで読んで欲しい。
        そして、ショックを受けて思い切り泣いてください。
        私がそうだったように。

        SFというのは、架空の未来小説ではありません。
        それは、近未来に姿を借りて既成の価値や社会の縛りといった思い込みを破壊することに非常なパワーを持ちます。

        そして、アルジャーノンもまさにそんな小説です。

        幸せって何だろう?
        誰もがそう自分に問いかけたことがあることでしょう。

        では、障害者である自分のほうが、健常者の自分より幸せだと
        心から信じることができる人はいますか?


        レビューに何を書こうか、大好きな小説なので躊躇していましたが、
        あえてあまり書かずにひとりでも多くの人に読んでみて欲しい。
        そう思うようになりました。


        SFは良質のミステリーと同じです。

        話の結末を知って読むのは邪道です。

        ネタバレは禁止でお願いしたいですし、巻末の解説を先に読むのもやめましょう。



        そして、自分で感じ、自分で結論を出して欲しい。

        なぜ、このタイトルが「アルジャーノンに花束を」なのかについて。


        私は今でも、この小説の最後の一文を目にすると涙が出るのです。



        蛇足ですが、この小説がSFでありながら、文学的に名作たり得ているのは、
        小尾芙紗氏の名訳の力によるものでもあります。

        彼女の訳なくして、この作品が日本でこれだけ評価され、愛されることはなかったでしょう。

        翻訳の仕事もあわせて堪能してください。お手本のような作品です。
        >> 続きを読む

        2013/06/04 by

        アルジャーノンに花束を」のレビュー

      • 読み終わりました♪

        ミステリでは無いですが、確かにネタバレ厳禁な作品ですね。

        ただ、それでもやはり情報は入って来てしまうもので「最後の文章で号泣らしい」という情報により、山盛り期待感が高まった状態で接する形となり、、、必然的に「こんなもんかい...」と思ってしまいました...
        >> 続きを読む

        2013/07/03 by ice

      • iceさん
        ラストで感動して泣くとか「どんでん返し」とか言われると構えてしまいますよね。
        特に、iceさんは負けず嫌いと見た(^^)
        無意識に、泣いてやるもんか、とか、驚くってどんだけよ?と挑戦的になりませんか?
        私がそうなんですよね~。
        だからその手の情報は非常にありがたくないんです。

        まっさらで読んだ方が良い作品ですが、ディテールまで公開されていますね。
        特に最近はネットでストーリーまで全部調べられるから…。
        忘れていた作品を思い出すには便利なんですけれどね。

        PS.「あるジーサンに線香を」とどっちが好き?(≧▽≦)/
        >> 続きを読む

        2013/07/03 by 月うさぎ


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