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リスボンへの夜行列車

5.0 5.0 (レビュー2件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 2,625 円

古典文献学の教師ライムント・グレゴリウス。五十七歳。ラテン語、ギリシア語、ヘブライ語に精通し、十人以上の生徒と同時にチェスを指せる男。同僚や生徒から畏敬される存在。人生に不満はない―彼はそう思っていた、あの日までは。学校へと向かういつもの道すがら、グレゴリウスは橋から飛び降りようとする謎めいた女に出会った。ポルトガル人の女。彼女との奇妙な邂逅、そしてアマデウ・デ・プラドなる作家の心揺さぶる著作の発見をきっかけに、グレゴリウスはそれまでの人生をすべて捨てさるのだった。彼は何かに取り憑かれたように、リスボンへの夜行列車に飛び乗る―。本物の人生を生きようとする男の魂の旅路を描き、世界的ベストセラーを記録した哲学小説。

いいね! Tukiwami momomeiai

    「リスボンへの夜行列車」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0


      パスカル・メルシェの「リスボンへの夜行列車」を時間をかけて読み終えました。

      この本の帯に「全世界400万部突破の哲学小説」とあって、かなり敷居の高い小説なのかなと伸ばした手を引っ込めそうになりましたが、読み進むうちに怯えたほど難解でも衒学的でもなく、たちまち、著者が描く小説世界の中に引きずり込まれてしまいました。

      列車に乗り込むのは、スイスのギムナジウムで古典文献学を教える、定年間近の教師グレゴリウス。

      偶然、出会った女に母国語を尋ね、「ポルトゥゲーシュ」と返ってきたその蠱惑的な響きがすべての引き金になる。

      授業途中の教室を抜け出し、書店で一冊のポルトガル語の本と運命的に出会う。

      ポルトガル語をまったく知らない設定なのに、ラテン語やギリシャ語に通じているというだけあって、主人公は辞書片手にその本を読み始めてしまい、何かに取り憑かれたように、著者のプラドを追う旅に出る。

      ポルトガルの独裁政権下を生きた様々な人物と出会ううちに、書物の世界から出ようとせず「パピルス」と渾名された彼自身の生き方も変わり始めるのだった。

      人生の終盤にさしかかり、すべてを投げ出し、別の列車に乗り換えたいという衝動は、意外に多くの人が抱くものかもしれない。

      作中に挟まれるプラドが遺した断章は、エピグラフに掲げられたポルトガルの詩人フェルナンド・ペソアの「不安の書」を連想させるものがありますね。

      >> 続きを読む

      2019/01/14 by

      リスボンへの夜行列車」のレビュー

    • 評価: 5.0

      五十七歳の文献学の教師ライムント・グレゴリウス。
      各種言語に精通し
      十人以上の生徒と同時にチェスを指せる思考力の持ち主。
      人生に不満はない―彼はそう思っていた。
      あの日までは。

      学校へと向かういつもの道すがら、彼は橋から飛び降りようとする謎めいた女に出会った。
      ポルトガル人の女。
      彼女との奇妙な邂逅。

      そしてアマデウ・デ・プラドなる作家の心揺さぶる著作の
      発見をきっかけに、グレゴリウスはそれまでの人生をすべて捨てさるのだった。
      彼は何かに取り憑かれたように、リスボンへの夜行列車に飛び乗る―。

      誰の胸にも秘かに燻っているであろう漂泊への想い。
      勿論、生活や様々な“しがらみ”や喜びと引き換えに
      自分の居場所を獲得するのかもしれません。

      この旅、果もない旅のつくつくぼうし 
      けふもいちにち風を歩いてきた
      また見ることもない山が遠ざかる 
      ほろほろほろびゆくわたくしの秋 
      まつすぐな道でさみしい         種田山頭火

      山頭火と違った方法で日常から逸脱していくグレゴリウス。
      途中、哲学的な文章もありますが、読んでいくうちに
      色々なことに考えをめぐらすことが出来ます。
      >> 続きを読む

      2014/09/26 by

      リスボンへの夜行列車」のレビュー

    • 残念なことにリスボンがどこの国の都市かわからなかった点、正直に打ち明けましょう... >> 続きを読む

      2014/09/27 by ice


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