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インサイド・アップル

3.0 3.0 (レビュー2件)
カテゴリー: 情報工学
定価: 1,680 円

カリフォルニア州クパチーノのアップル本社、通称「インフィニット・ループ」。その敷地内では日々、いかなる体制のもとで、誰が、何を、どのように動かしているのだろうか?クック新CEO率いる経営陣、社員研修、キャリア開発、意思決定システム、社内競争。誰もが知りたかった「組織としてのアップル」の全貌を、元幹部・社員ら数十人の証言で初めて明らかにする全米ベストセラー。

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    「インサイド・アップル」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

       秘密保護法に反対する人はアップルの製品は使わないほうがいいだろう。

       それから、民主的な組織を好む人もアップルに関わらないほうが良いだろう。

       本書はあまり知られていなかったアップル社の内情を研究したものである。筆者のように、あまりアップルに詳しくない人間から見たら、その組織は異常にも思える。

       と、同時に独特でユニークな製品を数多く市場に送り出した理由も、何となくわかる気がする。

       アップルは秘密主義の会社である。自らが発表する前に情報が漏れることを極端に嫌う。そのため従業員は、なるべく他部署の情報を「知らせない」ように配慮している。カフェテリアで同僚と何気なく仕事の話をして、うっかり秘密を喋ってしまったら、その時点で解雇である。日本の会社では考えられないほど秘密の管理には厳しい。恐らく、防衛省や警察庁よりも厳しいのではないだろうか。

       それから、アップルをブラック企業家ホワイト企業か、と言われれば間違いなくブラック企業と言えるだろう。それもドブラックである。もしもあなたがアップルの執行役員の一人で、二週間の休暇を貰ってハワイにバカンスに出かけたとしても、スティーブ・ジョブス(言うまでもないがアップルの元CEO)が電話一つかければすぐに戻らなければならない。

       そしてアップルの職員の多くは仕事中毒(ワーカーホリック)である。プロジェクトが大詰めを迎えれば、定時も休日も関係なく働きつめる。

       それでも普通のブラック企業と違うのは、それぞれの職員がアップルの一員として誇りを持って働いている、というところだろうか。とにかく仕事に集中する、それも病的にまで仕事に集中させる空気がアップルにある。中には体調を崩す者もいるだろう。ジョブス自身がそうであったように。

       そんな雰囲気の中で、クリエイティブな発想が生まれるのか、と疑問に持つ人もいるかもしれない。少なくともグーグルや他の優良企業はもっとオープンで自由である。それに比べればアップルは独裁的だ。

       ただ、普通の独裁組織と違うのは中国や北朝鮮ようにほとんど階層化されていないということである。一部の役員を除けば、ほとんどが個別に仕事を割り振られている。つまり、アップルという会社の中にたくさんの会社=経営者がいるような状態だ。

       そしてそれらの職員たちは、スティーブ・ジョブスの発想を実現するために働く。このため、極端な話個々の職員にクリエイティブな発想は極端な話、ほとんど必要とされない。ジョブスの要求に応える形での発想は必要ではあるけれども、自身の考えはここ(アップル)では問題にされない。

       何とも不思議な企業である。働きたいか、と問われればもちろん筆者はNOと答える。しかし、アップルの製品が世界中で求められており、カルト的なアップル信者が数多く存在することは事実である。これからもアップルは求められ続けるだろう。そして、その製品を供給するためにアップルで働きたいという人は後を絶たないと思う。

       成功する企業に答えはない。学者は基本的に、普遍的な法則を見つけだそうとするから、アップルのこの組織形態に違和感を覚えるかもしれない。

       スティーブ・ジョブス亡き今、世界中の経営学者や経営者がアップルに注目している。今後、どんな状態になるのか、ジョブスの遺産でしばらく食いつないでいくのか。アップル好きならずとも、注目せざるを得ない。
      >> 続きを読む

      2014/10/01 by

      インサイド・アップル」のレビュー

    • 知らなかったアップルの実態に迫れるんですね…面白そうです!

      >働きたいか、と問われればもちろん筆者はNOと答える。

      私もNOですね…笑
      >> 続きを読む

      2014/10/01 by RAY-ROCK

    • 寝食を忘れてまで没頭できる仕事に巡り合うことは、もしかしたら幸せなのかも知れませんね。 >> 続きを読む

      2014/10/01 by yam

    • 評価: 2.0

      『ジョブズ最大の遺産は「究極の組織」だった-----秘密主義に守られた驚異の社内システムがついにベールを脱ぐ。 (中略) 誰もが知りたかった「組織としてのアップル」の全貌を、元幹部・社員ら数十人の証言で初めて明らかにする全米ベストセラー。』これは、表紙カバーに書かれている文句である。
      何冊かアップルに関する本を読んで、色々その歴史等について分かってきたところで、この本にはいったいどんなことが書かれているのだろうかと期待して手に取ったが、正直残念な内容だった。これまで読んだアップルに関する本と、書かれていることはほとんど変わらない。『元幹部・社員らの証言』も、それほど踏み込んだ内容ではなかったように感じる。『インサイドアップル』と銘打つほどの独自の内部情報はなかった。期待しすぎたかなぁ。。 >> 続きを読む

      2012/08/06 by

      インサイド・アップル」のレビュー

    • 魔法のように人間の欲しがるアイテムを世に送り出して来るアップル。

      ジョブズ亡き今、今後も継続して我々に夢と満足を与えてくれるアイテムを供給してくれるとしたら、ジョブズは「究極の組織」を残したと言えるかもしれませんね。 >> 続きを読む

      2012/08/06 by ice

    • この本は全米ベストセラーなんですね。
      内容はイマイチのようですが、良くも悪くもアップルが注目されているということですよね。stone14さんはアップルの本を沢山読まれていますが、スティーブ・ジョブズの自伝は読まれましたか?私はアップルの本は全く読んだことありませんが、あれは近々読んでみようかなーと思っています☆ >> 続きを読む

      2012/08/06 by sunflower


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