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喝采 (ハヤカワ・ミステリワールド)

2.0 2.0 (レビュー1件)
著者: 藤田 宜永
定価: 2,376 円
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    「喝采 (ハヤカワ・ミステリワールド)」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 2.0

      1972年、東京。
      探偵にとってその街はあまりにも優しすぎた。
      直木賞作家がチャンドラーに捧げる私立探偵小説の新たなる正統。

      父の死と共に新宿の探偵事務所を継いだ浜崎順一郎は、引退した女優捜しの依頼を受ける。
      だが発見した矢先、女優は何者かに毒殺された。
      第一発見者の浜崎は容疑者扱いされ、友人の記者や歌手、父の元同僚の刑事らの協力を得て事件を調べ始める。それはやがて、かつて父が調べていた現金輸送車強奪事件と奇妙な繋がりを見せ…。


      早川書房さんの『ミステリマガジン』誌に2013年4月号から2014年6月号に亘って連載されていたものを纏めたものです。
      ハードボイルド好きを煽情するコピーと、センスたっぷりのカバー、何より早川書房さんから2,200円のハードカバーとなれば期待しない方が無理というものです。

      70年代を舞台にしてレトロ感たっぷりの世界を読者に味あわせたいという著者の試みは成功しています。
      作中のいたるところに当時の流行歌や、風俗に関する記載があり、往時を偲ばせます。
      うるさいくらい。

      チャンドラーを読んだことがないので、本作がチャンドラーの作品へのオマージュなのかどうなのかわからないのですが、こういうダラダラっとした雰囲気だけの小説がチャンドラーらしさなのだとしたら、僕は絶対にチャンドラーを読むことはないでしょう。
      徹頭徹尾、雰囲気だけの小説です。
      プロットや、登場人物の作りこみが、まったく甘いです。
      殺人事件が起こるのですが、解決するために動く私立探偵の行動がいきあたりばったり。
      ネタが尽きてくると、新たな登場人物を出現させ、物語の枝を延々と長くして、ひたすら枚数を重ねます。

      タイトルがちあきなおみさんの楽曲そのままなんて、誰が想像しますか。
      これぞ、ハードボイルドっていう雰囲気だけを、長々と垂れ流した作品で、あんまりよそ様におすすめできるシロモノじゃないです。
      >> 続きを読む

      2015/12/22 by

      喝采 (ハヤカワ・ミステリワールド)」のレビュー

    • 私そもそも日本のハードボイルドって信用してないんです。
      ごく一部の作家さんにしか、描けてないんじゃないかと思う。
      なぜなら日本の作家は私小説の延長みたいな小説書く人がほとんどなんですもの。
      雰囲気作ろうとしても漂う生活感から逃れられていないんですよね。
      レトロって設定ですでにハードボイルドを侮辱していますよ。そう思わない?
      課長代理さん。チャンドラー、読みなさい。
      >> 続きを読む

      2015/12/22 by 月うさぎ

    • 〉月うさぎさん
      いつも、コメントありがとうございます。
      …チャンドラーは、読みます(笑)。
      日本人の作家さんでも優れたハードボイルド作家さんはいますよ。
      東直己さんなんか、退廃的で、かつユーモアもあって、描写も雰囲気があって、僕はとても好きなんです。
      >> 続きを読む

      2015/12/23 by 課長代理


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