こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

猫とみれんと

猫持秀歌集
5.0 5.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 詩歌
定価: 1,450 円
いいね!

    「猫とみれんと」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 5.0

      寒川猫持、この人の和歌がもてはやされたのは、今から10数年近く前になります。でも、その和歌は錆びずにその光芒を放っているようです。眼科医で、妻に逃げられ一匹の猫を飼い、寂しさMAXの状態で書いた歌集が「猫とみれんと」(文藝春秋)。今日はこの歌集を紐解いていきます。

       次の歌がつとに有名です。

       尻舐めた舌でわが口舐める猫
           好意謝するに余りあれども(13P)

      そうそう、犬も猫も人間とは違う衛生感を持っていますからね。以下幾つか秀歌を紹介しましょう。

      ゴルフして地球ばっかり叩いてる 
           確かにこれも球ではあるが(95P)

      バラバラの首と手足と胴体の
           蒲団より出て猫持となる(124p)

       以上2歌は、理科系の寒川氏だからこそ詠みえた作品でしょうね。通常の視点ではなく、天文学や医学の視点が垣間見えます。

      年の差はあるけどここに飛んどいで
             なぜなら君よ時はすぎゆく

      この歌、自分がすっ飛んで行ったほうが良いみたいよ、と感じます。そうすれば、「私」は若返るから・・・相対性理論を根拠にして私は言いたいです。

      最後に:「トホホ」で括られる寒川猫持さん、やわな歌詠みではないようです。女性から見た和歌に改革を施したのは俵万智(「サラダ記念日」など)でしたが、寒川さんは男性の目から和歌に改革を施したのでしょう。

      年の差恋愛に関するもう一首

      年の差夫婦だってか てめえには
            関係ねえだろ  何だバカヤロ(ドリフターズの荒井注)

      なお、文庫本も出ています。寒川氏、NHK「ようこそ先輩 課外授業」に出演して、小学生に短歌を教えますが、「子供たちが自分よりうまく短歌が詠めるようになってしまった・・・トホホ」と言いながら学校をあとにしていました。
      >> 続きを読む

      2013/01/12 by

      猫とみれんと」のレビュー

    • 和歌と聞くと、何となく古臭いイメージで苦手意識が有りましたが、ニヤっとしてしまうような作品をご紹介いただいたことで、かなり親近感を持つことができました。 >> 続きを読む

      2013/01/13 by ice

    • >iceさん
       現代の短歌は、枕詞、掛詞、縁語などのこまごまとした技巧はさほど使わないようですから、とっつきやすいです。
       なお、5・7.5.7.7にとらわれず、五行の詩形にした「五行歌」というのもあります。
      >> 続きを読む

      2013/01/13 by iirei


    最近この本を本棚に追加した会員

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    ネコトミレント
    ねことみれんと

    猫とみれんと - 猫持秀歌集 | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    浮世の画家〔新版〕 (ハヤカワepi文庫)

    最近チェックした本

    寒川猫持の作品