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ボ-ン・コレクタ-

3.0 3.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,950 円
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    「ボ-ン・コレクタ-」 の読書レビュー (人気順)

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    • 評価: 3.0

      骨の折れる音に耳を澄ますボーン・コレクター。
      すぐには殺さない。
      数々のメッセージを残しながら、数時間おきに被害者を監禁する稀代の連続殺人鬼。
      受けてたつは元刑事ライム、四肢麻痺―首から下は左手の薬指一本しか動かない。
      だが、彼の研ぎ澄まされた洞察力がハヤブサのごとく、ニューヨークの街へはばたき、ボーン・コレクターを追いつめる。
      首から下が麻痺した元刑事と、彼の目・鼻・手足となる女巡査が、犯人を追う。
      「リンカーン・ライム」シリーズ第一弾。

      ニューヨーク・マンハッタンに行ったことがなくても、今はインターネットの時代。
      グーグル・マップのストリート・ビューで臨場感を体感できます。
      想像することが困難だった(というか、煩わしかった)為にながらく翻訳ものから遠ざかっていました。
      ただ、大好きな映画の原作本なら、その配役そのままに楽しく読めるのではないかと思い立ちました。
      それから、ディーヴァーの「ライム」ものを読んでいないなんて人生半分くらい損してる、といった紹介文の数々に心が揺れて。
      デンゼル・ワシントンと若きアンジーを念頭に読み進めましたが、殊の外スラスラと読み進めることができたことに自分でも驚きです。
      もちろん原作者のストーリイテラーとしての力量と、訳者の表現力の賜物なのでしょうが、見事に“物語に浸る”ことができました。
      本作を読んでいる間は、僕はマンハッタンのダウンタウンにいました。
      湿った地下室、喧噪が喧しい交差点、ハドソン川のうら寂しい夕景。

      怖ろしい殺人鬼ボーン・コレクターが仕掛ける数日間の挑戦。
      情け容赦ない殺人の手口に、思わず怒りを覚えてしまう“万年巡査の娘”アメリア・サックス。
      運悪く彼女は本日付でNY市警広報課への転属が決まっていました。
      最後のパトロールで発見した無残な遺体。
      上司の許可なく現場保全の観点から、独断で列車、交通を遮断をします。
      彼女を待っていたのは上司からの叱責と、咄嗟の判断力を高く評価した元・名鑑識課員リンカーン・ライムからのご指名でした。

      映画よりも、やはり原典にあたるべきだと痛感しました。
      デンゼルとアンジーの映像は、あれはあれで一本の映画としては優れたものであったと思いますが、やはり時間の制約の中で、しかも誰しもに受け入れやすい内容にするために、わかりやすく、そしてよりドラマチックに(ちょっと幼稚に)作り変えられています。
      結論から言わせてもらえれば、あの映画は純粋な『ボーン・コレクター』ではありません。

      純粋なライム・シリーズ第1作には、自殺願望を捨てきれず安楽死を勧める団体に接触しようとしているライムがいます。
      恋人を亡くし、人生に絶望し、諦めようとしていたアメリアがいます。
      殺人鬼のしつらえたイエローキャブに押し込められた、被害者たちの恐怖が詳細に描かれます。
      殺人現場を覆い尽くす音、臭い、犯人の痕跡、想像力の先にみつける発見、古きニューヨークに固執する犯人の狂気があります。
      すべてが映像を凌駕している、見事なエンタテインメント作品です。
      読んで、時間を返して、とは思わない、とても面白い作品でした。

      ちなみに、リンカーン・ライムは白人の設定です。
      デンゼル・ワシントンの、あのくるくる巻きの堅い頭髪をイメージしていると、柔らかな黒髪が伸び放題になっている実際のライムに面喰うことになります。

      小学生のとき、クリスティの『ABC殺人事件』の少年少女向けのを読んだのが翻訳ものの最後でした。
      何より、読み通せたことに少々驚いています。
      >> 続きを読む

      2015/12/10 by

      ボ-ン・コレクタ-」のレビュー

    • 課長代理さん
      お好みの路線からいくと「偽りの楽園」よりも「チャイルド44」でしょうか。
      いやいや全然難しくなかったです。トム・ロブ・スミスの文章はシンプルなので、あっという間に読めるんじゃないでしょうか。
      私はせっかくなので北欧の情景頭にいれるために割とゆっくり読みましたけど。
      それと田口俊樹さんの翻訳はなかなかいいですよ。すごく読みやすくて翻訳モノじゃないみたいです。
      「チャイルド44」を映画→本って感じで読んでみたらどうかしら?

      「ミレニアム3部作」もお好きな路線だと思われます。
      小説としての評価も非常に高く、より読み甲斐があるでしょう。
      >> 続きを読む

      2015/12/21 by 月うさぎ

    • >月うさぎさん

      >「チャイルド44」を映画→本って感じで読んでみたらどうかしら?
      乗ります! >> 続きを読む

      2015/12/22 by 課長代理


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