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佐藤愛子『血脈』上・中・下全3巻。佐藤愛子の著書を読むのは実はこれが初めてだが(佐藤紅緑の娘でサトウハチローの妹、ということすら知らなかった)、面白いなんて言葉じゃ表せないくらい面白かった。突き放したような、それでいて熱量にあふれた文体も好みだ。ありえないくらい破天荒な一族の物語、なのだけど、図らずもそれが昭和から平成にかけての女性の生き様の変遷になっていて、そこに普遍性を感じる。何しろ最後にはこの血脈に通じる男たちはみんな死んでしまって、妻たちだけが元気に生き残るのだから。そんなさまを、実はその「血」を誰よりも色濃く受け継いだ愛子が綴る、という妙。これは佐藤愛子作品をこの後追っかけなければ、と思って『晩鐘』を読み始めたのだが、これは最初の方で止まっている。好みだと思った文体が2作目になるとくどく感じるのだ(題材も同じせいもあるかもしれない)。なんとか読み通したいとは思っているが、どうなるだろう…。 >> 続きを読む
2020/06/25 by 室田尚子
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血脈〈下〉 | 読書ログ
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