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一枚摺屋

4.0 4.0 (レビュー1件)
著者:
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,680 円
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    「一枚摺屋」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0


      第12回松本清張賞受賞作の城野隆の「一枚摺屋」を読み終えましたが、さすがに受賞作だけあって、なかなかよく出来た歴史ミステリの佳作だと思う。

      物語は、幕末期の第二次長州征伐前夜の物情騒然たる大坂を舞台に、打ち壊しを一枚摺=かわら版に取り上げた草紙屋の与兵衛が、牢内で惨死を遂げるのが発端だ。

      戯作者となったため勘当中の息子・文太郎は、何者かによって密かに私刑が行なわれたらしいことを知り、父の敵を取るため、潜りの一枚摺屋となって行動を開始する。

      この作品は、父の死の遠因が30年前の大塩平八郎の乱にあると分かってからのミステリ的趣向と、政治の真実を暴露する潜りの一枚摺屋と奉行所との虚々実々の駆け引きの二つを柱に展開していくんですね。

      特に後者は、神出鬼没の潜りのジャーナリストの行動力に力点を置き、そこから幕末の諸状況を照射していると思う。
      それだけに、斜めから見た歴史の面白さには比類がない。

      また、よく練り込まれた達意の文章は、軽快なリズムを踏み、最後まで一気に読ませてしまう力を持っていると思う。

      我が国の新聞創世期の状況なども踏まえ、庶民のパワーを見せつける「ええじゃないか」の乱舞で終わるラストまで、とことん楽しめる痛快エンターテインメント作になっていると思いますね。

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      2018/08/24 by

      一枚摺屋」のレビュー


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