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小さいおうち

3.5 3.5 (レビュー3件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,660 円
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第143回 直木三十五賞

赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々を振り返るタキ。そして60年以上の時を超えて、語られなかった想いは現代によみがえる。

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    「小さいおうち」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      図書館で借りた一冊。
      中島京子さんの作品を読むのは初めてで、
      他の作品もいろいろ読んでみたくなりました!

      簡単な感想で申し訳ないのですが、良い物語でした。

      2015/05/15 by

      小さいおうち」のレビュー

    • 澄美空さん

      こんにちは(^-^)
      簡素すぎてお恥ずかしい。
      みなさん素晴らしいレビューばかりなのに( ノД`)…
      >> 続きを読む

      2015/05/16 by すもも

    • けいたんさん

      こんにちは(^-^)
      コメントありがとうございます!
      本当に皆さんに愛されている作品ですよね。
      映画も観られたのですね。気になります。
      >> 続きを読む

      2015/05/16 by すもも

    • 評価: 3.0

      う~~ん・・・
      お手伝いのタキさんはとってもいい人で好感がもてるし、昭和初期から戦中の庶民(といっても東京のいいとこ)の暮らしも興味深い。

      淡々と語られる文章は心地良い。

      世間的にはかなり評判もよい。

      ・・・が 

      どうも個人的には、あまりピンとくるものがなかったんだなぁ。

      ん??? って感じで終わってしまった。

      同じ(2011年)直木賞候補作品の「天地明察」のほうが、わたくし的にはおもしろかった。すみません・・・

      追記
      これ2011年に読んだ時の感想です。
      Tsukiusagiさんのレビューを見てから読めばよかったかも。
      >> 続きを読む

      2013/01/16 by

      小さいおうち」のレビュー

    • 同じ本の他の方のレビューって色々な気付きがありますよね。思わぬ着眼点があったりして、もう一度読み直したくなることもしばしばです。 >> 続きを読む

      2013/01/16 by chao

    • 一緒に暮らしている人が増えた方が楽しいから、お手伝いさん歓迎です♪

      でも、そんなお金ないから、自分がお手伝いさんになってもいいかな・・・ >> 続きを読む

      2013/01/17 by makoto

    • 評価: 4.0

      この本のテーマは「イノセンス」
      そして人間精神にとっての「家」というものの存在意義。
      描かれているものは失われしものへの愛ではないだろうか。

      7章までは、山形から幼くして上京し住み込みの女中として働いてきたタキさんの手記の形で思い出話が語られる。
      時代は昭和5年から20年まで、第2次世界大戦の戦前、戦中の時期である。
      最終章はタキの甥の次男、健史の言葉で語られる。

      タキおばあちゃんの語る「小さいおうち」での思い出は
      その文章の取りとめのなさや、言葉使いの古めかしさや、素人くささまで丸ごといかにもそれらしい。
      (非常にうまいと思う)

      タキの心はいつも東京郊外の私鉄沿線の街に建つ
      「奥様とぼっちゃんのいる、高台の赤屋根の家」にある。
      平井家で過ごした十数年は彼女の青春であり人生の中心であった。
      その後の大部分の歳月も、その平井家での生活を失った彼女には
      別の人間の人生のように思われたはずだ。


      この小説には多くの暗号が含まれている。
      一見、日常の暮らしが平面的に営まれている。
      大きなドラマ、人間の心理の機微やドロ沼などは描かれず、
      小説そのものが、絵画的に美しいだけのようである。

      しかし、小説は文字に書き込まれたものが全てではないのだ。
      そこを読み誤ると、この小説を軽い話だと見謝ることになる。

      第一に、ここには作中には単語程度しか出て来ない、戦争の歴史が内包されている。
      「実際の戦争」が、マスコミの記録に残っているデータからではない、
      庶民目線から体験した戦争が、実にリアルに浮かび上がってくるのである。

      無責任にも巻き込まれた被害者たる市民はその時までいかに能天気に生きていたか。
      でも、それは個人の罪ではなかった。
      私は実際の「戦争」がこの通りに進んでいったものと考える。
      「戦争」は「戦地」で行われるものだったのだ。
      これは、現在のアメリカ人にとっても、まだ、このままの意識であるはずである。

      時子奥様と板倉青年の恋愛事件は、ある意味イノセンスに発する罪であった。

      タキの後悔もまた。本人の理解の範疇を越えたイノセンスから発した罪が原因だ。


      それともう一つに、同性愛。
      この苦悩も直接言葉で語られることはない。
      第2の路とだけ、示唆されているだけだが、
      隠れたテーマとして見逃すことができないポイントだ。


      ここに生きる庶民は、現代の我々と全く変わらない。
      大きな出来事が自分の身に降りかかってくるまでは
      全くのイノセンスとして生きることができる。
      しかし、イノセンスは時として罪である。皮肉なことに。

      自ら時代の中に生きることを考えず、イノセンスを気取っていると
      取り返しのつかぬことになる。
      そんな教訓をも、私たちは読み取るべきではないだろうか。

      私たちは「知らないでいる」ことがイコール「罪」であることを
      もう知ってしまっているはずだから。


      戦後生き延びた板倉青年の心の闇はいかばかりか。
      それは、作者にも理解不能な世界に違いない。


      バージニア・リー・バートン著の絵本「ちいさいおうち」にまつわる物語というイメージでいたら、全然違った。
      最終章にちょこっとでてくる絵の表現が、それに似ているというエピソード以外に共通項は感じられなかったのだが…?


      (蛇足)
      私は文学において、昭和初期の東京が好きだ。
      人々が呑気で鷹揚で、貧しくても豊かでも、互いに憎しみ合うことのない
      どこか知的な香りや夢が満ちた東京の町が好きだ。

      近代的な暮らしの中に、江戸庶民の暮らし方が残っている。
      昭和レトロというのとは、ちょっと違う。

      やがてすぐに戦争の地獄が待ち構え何もかも失われることも知らず、
      ほんの少し前の夢のひと時であるかのようだ。
      この著者もきっとそんな情を持っているのではあるまいか。

      ひょっとすると、東京を知り、愛する気持ちのない人には、
      この話のムードを理解することはもしかしたら難しいのかもしれない。


      ところどころに出てくる固有名詞や地名は実際の当時の地理を反映しているため具体的にイメージがしやすい。
      京橋のアラスカ、東京會舘、三越、千疋屋、永藤菓子店…etc

      大塚坂下町、護国寺、窪町、文理科大学(現筑波大)、大塚女子アパート(同潤会女子アパート、2003年に解体)などは、
      私の地元(文京区)の一角にあるので、場所は具体的にイメージできて非常に嬉しかった。
      >> 続きを読む

      2012/06/24 by

      小さいおうち」のレビュー

    • iceさん  どうしても長くなっちゃったんです(疲れた)
      「イノセンス」の単語は作中にも出てくる言葉です。
      作者はかなり親切なんですよ。最終章では書き過ぎと思われるほどに。

      この作品は膨大な資料。文献を読みつくして再構築したかなりな力作だと思いますが、
      「単なる恋愛もの」とか「昭和レトロが好きな方向き」
      という感想も多多あって、どうしてそんな感想になるのか不可思議です。
      それも一種のイノセンスなのかも。
      >> 続きを読む

      2012/06/25 by 月うさぎ

    • chaoさん バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」私も好きです。
      最初、タイトルがパクリ!って思いました。
      でも、関連があるということを伝え聞き、興味を持ち直し、読んでみたの。

      結局私は、お話しとしての関連性は私は感じなかったのです。
      つながりがわかった!と言っている人に教えてもらいたい(・・;)
      作者が「ちいさいおうち」を好きなんだろうことはわかったのですが。
      よく見ると、おうちのデザインも違いますしね。

      むしろ著者の思いは「時代性」の共通性なのかなと思います。
      共に第2次世界大戦の中の「家」の運命を描いたものですから。
      やはり間接的には戦争を描きたかったんではないかなと。
      >> 続きを読む

      2012/06/25 by 月うさぎ

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      著者: 中島京子

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      • 評価: 5.0

        戦前、戦中と小さなお屋敷を女中として切り盛りしていたタキ。楽しかった東京での生活、大好きだった奥様、お坊ちゃんの事を老境に差し掛かった彼女は、噛みしめるように書き連ねる。タキの独白には在りし日の日本の風景がふんだんに描かれているが、ふんわりと楽しく、悲壮感や戦争に対する思いなども特になく、ひたすら女中としていかに美味しい料理を作るか、出入りの業者をなだめすかし食料を確保するかなどひたすらプロフェッショナル。一生この家にお使えしたいというタキの気持ちが溢れんばかりに感じられる。
        その中で、書生さんのような男性と美しい奥様の恋にふと気づいてしまうタキ・・・

        彼女の手記は完成せずに終わってしまった。タキは何を書き記そうとしたのだろうか。語られない秘密と、ずっと眠り続けていた手紙。小さいおうちという題名と表紙の絵。色々な事が繋がりあってとても味わい深い本です。
        読み終わった時には釈然とせず、またパラパラ読んだり考え込んでいたりしたらば、意外なほど心に染み込んで来ました。
        全部語り尽くして終わるのも悪くありませんが、語らないで手綱を引き締めて、尚且つ余韻を残すのは難しい。この本にはそれがあります。つまらないひとが形だけそれをすると、余韻ではなく単なる尻切れとんぼになってしまうから。
        >> 続きを読む

        2015/04/11 by

        小さいおうち」のレビュー

      • >このよさを全く受け付けられない最近の宮部みゆきってどうなの?というところが
        彼女の評価を一段下げることと通じてています。
        これは単なる勘ですが姫野の「昭和の犬」は「小さいおうち」が好きな人は
        たぶん嫌いなんじゃないかと思うのです。

        たしかに宮部さんは本作をあまり評価していませんね。
        かえって姫野押しは選考委員中、唯一といっていいほど熱いですね。
        このあたり、注意して2作を読み比べてみるのもおもしろそうですね。
        >> 続きを読む

        2015/04/12 by 課長代理

      • 課長代理さん 作家の目線を図るのも面白そうですよね。
        宮部さんは「リアル・シンデレラ」は泣くほど感動したらしいのに
        実際直木賞をとった「昭和の犬」はお気に召さなかったらしいです。
        だからさらにどんな作品だったのかしらと気になってしまいます。 
        >> 続きを読む

        2015/04/12 by 月うさぎ


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