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かなたの子

4.0 4.0 (レビュー4件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 1,260 円

生れるより先に死んでしまった子に名前などつけてはいけない。過去からの声があなたを異界へといざなう八つの物語。

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    「かなたの子」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      短編集なのだが、どれもこれもひたすら恐ろしかった。次第に、タイトルの意味が分かってくると、さらに恐ろしくなる。ほとんど私にはオカルト的な恐怖。作者の想像世界の凄まじさよ。1日一編にしておかないと、心身に影響が出そうでした。合掌。

      2015/06/21 by

      かなたの子」のレビュー

    • 角田さんの作品は読みながら目を反らしそうな、怖さがありますね。

      2015/06/21 by 空耳よ

    • 評価: 4.0

      "おみちゆき"と"同窓会"
      "闇の梯子"と"道理"
      "前世"と"わたしとわたしではない女"
      "かなたの子"と"巡る"
      2つずつが同じテーマ、過去の出来事→現代といったくくりになっているのかなと思いました。

      また角田さんの本は初めてだったのですが、きっとこれじゃないんだろうなぁー(^_^;)

      わかりやすかったのは"おみちゆき"と"同窓会"でした。

      和尚様の木乃伊が両手に印を結んだ立派な姿だったら、尊いものとして崇められていたのでしょうね。
      苦しみもがいた姿であったために、見世物小屋に置かれ、しかも罪を犯したように言われていました。すごい皮肉がきいている話だな、と。
      また"同窓会"は、過去の警察沙汰にはならなかった犯罪が、今も主人公を苦しめていました。
      子どもって残酷ですよね。。
      誰か大人を呼んでこよう、きっと誰かがなんとかしてくれる、明日になったら何もかも元通り―・・・
      この気持ち、すごくよくわかります。
      大人になると、自分でやらかしたことは自分で対処しないといけないことばかりだけれど、親の庇護のもとにあるうちは、こんな考えをよくしていたような気がします。

      "巡る"が一番難しい話でした。
      ここはどこで、彼らはどこへ向かっていくんだろう・・・
      >> 続きを読む

      2014/12/23 by

      かなたの子」のレビュー

    • sunflowerさん
      スクールカーストとか・・・今考えてみると怖いですね(>_<)
      大人になってもいじめはあるけど、子供の時とは質が違うような。
      こうやって改めて本を読むとぞっとします!
      >> 続きを読む

      2014/12/24 by あすか

    • 不思議な生と死の境目やそれらが重なる部分を味のある表現で書いた面白い作品で、どれもこころのうちにある異常さがうっすらと滲んで少しずつ生き方が逸れて来る。角田さんはこういうのをうまく書く人だと思う。

      読んだ時の感想なんですが「巡る」ほんと、目が覚めてどうなるんでしょうね。
      >> 続きを読む

      2014/12/24 by 空耳よ

    • 評価: 4.0

      最近、長編の読残しを片付けようと思って探していたので、予約したこの本が短編集だったので少し気落ちした。
      短編はすぐに読めるし、よく似た長編を読むと印象が紛れてしまって忘れそうになる。
      でもこの本は、テーマも、スタイルも工夫があって、とても面白かった。

      ・おみちゆき

      おみちゆき という土俗的な風習のある村での話。和尚さんが即身成仏するために穴に入った。持ち回りであるが、母の代わりに様子を見に行くことになった。
      夜のあやしげな音の中を穴まで行き、地下に伸びた竹を伝わってくる気配に耳を澄ます。
      和尚がなくなって久しく、子どもたちと帰省したお祭り小屋で、遺骸と再会する。宗教的な話ではなく仏門に入った人の最後が、子どものころの妖しい思い出になっている。

      ・同窓会

      小学校の同窓会だけは、毎年行われて、世話役は律儀に連絡をよこす。そのころ仲がよかったメンバーは、どうしても集まらなくてはならない秘密があった、みんな小学生だったころのあのことが胸の中にしこりになっていた。

      ・闇の梯子

      静かで近所付き合いの煩わしさもない、うっそうと茂った木に囲まれた家に移った。妻と二人の暮らし。仕事を終え家の近くまで来たとき何かの黒い群れが家にぞろぞろと入っていくのを見た。

      ・道理

      付き合った女は、話を全て「道理」という言葉ではかっていた。生きる柱は道理にかなったものでなくては、という。
      結婚した妻もいつの間にか「道理」を説くようになった。ある日散歩の途中でガーデンパーティーのような集会に入ると、そこは道理で話し、それで仕切られたひとびとが集まっていた。自分は・・・。


      ・前世

      前世を見るという女に会う。何度も夢見る母との夢。
      私は嫁いで子を生んだ、飢饉の年だった、子が泣くと外に出される、吐く息は白く冷たい。手を引いて川のほうに歩いて丸い石をさがす、夢のように。

      ・わたしとわたしではない女

      いつもその女は私の傍にいた。私だけに見える女は、私が子を産むときも傍にいた。

      ・かなたの子

      死んだ子に名前をつけてはいけない。死んだ子は鬼に食べられる。そういわれていた。だが文江は死んだ子に如月という名前をつけた。如月はかわいらしく育っていった。次に身ごもった文江に、如月は「海べりのくけどにいる」といった。文江は電車を乗り継ぎ、淋しい海べにある「くけど」まで如月を探しに行く。

      ・巡る

      私はパーワースポット巡りに参加して山の頂めざして上っている。倒れて頭を打ったが、みんなで介抱をしてくれて、上り続けている。
      私は結婚をして浮気をされて離婚をして、シングルマザーで子育てをしてきた。今子どもはいない、どうしたのか、頭を打ったせいかはっきりしないことばかり。
      頂上に着いた、白い朝の光に包まれていく。



      SFでもないホラーというのでもない。日常の中にある、現実と非現実の境、もやのような、こころの中の不明瞭な部分が人を覆い隠してくる。覆われた人、蝕まれてしまった人はそれを日常だと錯覚するのだろうか。
      不思議な生と死の境目やそれらが重なる部分を味のある表現で書いた面白い作品で、どれもこころのうちにある異常さがうっすらと滲んで少しずつ生き方が逸れて来る。角田さんはこういうのをうまく書く人だと思う。
      >> 続きを読む

      2014/11/19 by

      かなたの子」のレビュー

    • 私もちょうど、読み終わりました!

      どれもぞっとしたのですが、特に「同窓会」!
      子どもたちの残酷さがめちゃめちゃ怖かったです。。 >> 続きを読む

      2014/11/19 by あすか

    • あすかさん
      もう取り返しのつかない残酷な過去で、縛りあって生活するって、怖いですよね。
      頭から離れない秘密、ありえないとはいえないでしょうが、重いですよね。

      >> 続きを読む

      2014/11/19 by 空耳よ

    • 評価: 4.0

      何気ない日常の物語の中に、”世にも奇妙な物語”の世界のような、”ほんとにあった怖い話”の世界のような最後にぶるっと背筋が寒くなるような、そんな8つの物語が収められています。角田ワールドは、怖ーい世界が多いけど、つい読んでしまう不思議な世界です

      2014/07/27 by

      かなたの子」のレビュー

    • ウルトラマンシリーズのどれかに「カナタ隊員」って言う人がいたような...

      2014/07/27 by ice

    • 角田さん、こういう本も書かれているんですね。殺人とかより、世にも奇妙な物語的な話の方が100倍くらい怖く感じます。 >> 続きを読む

      2014/07/27 by chao


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