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新月譚

4.0 4.0 (レビュー1件)
カテゴリー: 小説、物語
定価: 2,205 円

八年前に突然絶筆した作家・咲良怜花は、若い編集者の熱心な復活のアプローチに、自らの半生を語り始める。そこで明かされたのは、ある男性との凄絶な恋愛の顛末だった―。

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    • 評価: 4.0


      「新月譚」は、貫井徳郎にしては珍しいノンミステリで、ある架空の女性作家の半生を綴った物語だ。

      平凡なOL後藤和子が、美貌の作家・咲良怜花に変身していくさまを、主に和子の内面描写で描いている。

      貫井徳郎の小説は、複数の登場人物が、各々の立場で語りながら展開することが多いが、「新月譚」では視点は和子一人に絞られ、和子という女が、社会のさまざまな「不」にみまわれながらも、いかに自我を貫いて生きていくかのみが、徹底して語られる。

      和子は、木之内という男を生涯愛し続けるが、その思いは報われることはない。
      何とか木之内を繋ぎとめたいという感情を原稿に注ぎ込んで、作家としては成功するが、木之内が和子だけを見つめる時はやってこない。

      そして二人の関係は、意外な形で終わりを迎えるのだった-------。

      貫井徳郎はきわめてオーソドックスな、奇を衒わない表現で、社会の「不」に決して屈しない、和子の強烈な自我と、心の奥底に眠る情念を、とことん描き尽くしていると思う。

      文章表現における貫井徳郎の確かな力量が、最も味わえる一篇だと思う。

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      2019/05/13 by

      新月譚」のレビュー


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