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永い言い訳

4.2 4.2 (レビュー3件)
著者: 西川 美和
定価: 1,728 円
いいね! KEMURINO

    「永い言い訳」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 4.0

      「生きてるんだから、生きててよ」あの人が居るからくじけるわけにはいかんのだと思える「あのひと」が誰にとっても必要だ。ちゃんと奥さんや旦那様や子供たちと向き合ってますか?誠実に相手と向き合う大切さを教えられた本。今年読んだ本ではいちばんかも。

      2018/06/13 by

      永い言い訳」のレビュー

    • 評価: 5.0

      読了!テーマがものすごくいい。撮るべきことがある作家は、書くべきこともしっかりと蓄えているから映画もおもしろいんだろうなぁ。羨望。確かに仮面夫婦でなくても、永く連れ添っていると、一番身近な相手に誠意を欠いてしまっていることがある。塵も積もれば山となる怠りの代償は想像以上にどでかい。あー、映画も早く観たいなぁ。『おくりびと』に並ぶ本木雅弘の代表作になる予感。

      2017/01/04 by

      永い言い訳」のレビュー

    • 評価: 5.0

      ずっと語り掛けるであろう、彼は。永い言い訳を。
      長年連れ添った妻を突然のバス事故で失った人気作家の、
      濃密な人間関係からくる心境の変化、幸福とは何かを気づかせる物語。
      真に迫った心情に他人事とは思えない。

      主人公の心情や本性が、実に現実的で、
      主人公は私ではないのかと思えきた。

      長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓。
      本名・衣笠幸夫。

      「もう愛していない。ひとかけらも。」
      そう書き残して、死んでいった妻の言葉。
      その言葉通り、彼は妻の死に対して、悲しみが湧いてこなかった。

      それどころか、被害者になる恐れを感じた。
      『被害そのものを恐れる以上に、被害者になるのは怖いと感じてきた。』
      そして、さらに、妻を恨むようになった。
      『自分が残された意味って何なのか?』
      自問自答して、苦しむ彼。

      同じ事故で死んだ妻の親友の残された家族との付き合いが、
      葛藤に悩む彼を更生、癒していく。
      そこに、突如妻の親友家族に現れた優しい女性。
      その家族を突き放す。
      そして、自分の存在を、またも見失う。

      そんな彼を、私は馬鹿にはできない。
      むしろ、私も同じような行動を取るのではないかと感情移入した。

      場面場面のちょっとした情景や会話、仕草や行動。
      その観察力、表現力がさらに現実感を増す。

      日記風であったり、関係する者たちの心境を差し込ませたりする展開。
      なお一層現実感を増す構成になっている。

      『異性のほとんどはこうして、ひとたびどんなに深く交わろうとも、
      他人に始まり、他人に終わる。』
      けれど、一度知り合ったら、まして、深い関係になったら、他人とも違う。
      だからこそ、死によって苦しめられるのは、本人以上に残される方。

      妻の死に向き合い、生きている間に愛してあげなかったことを後悔する。
      「愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくない」
      けれど、もう取り乱したりしない。
      永い言い訳。妻に語り掛けながら、彼は穏やかになっていくだろう。
      天国の妻へ最後の手紙に、私は静かに泣いた。
      >> 続きを読む

      2016/04/07 by

      永い言い訳」のレビュー


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