こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)

火花

3.2 3.2 (レビュー41件)
著者: 又吉 直樹
定価: 1,296 円
いいね! River_F

    「火花」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
    すべてのレビューとコメントを開く
    • 評価: 4.0

      芥川賞受賞作ということでずっと気になっていたのですが読めていなかったので図書館で借りて読みました
      正直他の方のレビューの評価があまり良くなかったので「そんなになのかな?」と思いつつ読んだのですが個人的には結構好きでした
      太宰治のことが好きなんだな、とわかるような少し難しめの文章が多かった印象はあるので好みが別れる一冊かな、とは確かに思います
      でも芸人さんとか小説家とかの枠を無視して、普通に面白かったと思います

      まずP24の
      「どの事務所でも、芸歴を重ね手垢のついた芸人よりも、言うことを聞く若者の方が好まれるようだった。」
      という言葉にこれはきっと芸人だけでなく、他の世界でも同じように言うことを聞く若者の方が好まれている気がすると思いました
      それが現実で、変えられない事実みたいな気がして少し悲しい気がしました

      次にP32の
      「一つだけの基準を持って何かを測ろうとすると眼がくらんでまうねん。たとえば、至上主義の奴達って気持ち悪いやん? 共感って確かに心地いいねんけど、共感の部分が最も目立つもので、飛び抜けて面白いものって皆無やもんな。阿呆でもわかるから、依存しやすい強い感覚ではあるんやけど、創作に携わる人間はどこかで卒業せなあかんやろ。他のもの一切見えへんようになるからな。これは自分に対する戒めやねんけどな」
      という先輩芸人 神谷さんの言葉です
      個人的には一番この言葉が印象的かなと思いました
      神谷さんの言葉はかなり長文のものが多く、読み込むのに少し時間がかかるのですがちゃんと消化できればとても素敵な言葉のような気がします
      将来創作に携わりたいと思ってるので(芸人ではないですが)、覚えておこうと思います

      この作品の好きなところは神谷さんのことを好きになれたからだと思うんです
      小説に出てくるキャラクターを好きにならない限り、小説のことも好きになるのは難しいことだと思っているので 私は神谷さんの純粋で本当に阿呆な部分にとても魅かれたのだなと思います
      たとえばP34の
      「『美味しいですね。でも、師匠の感覚には寄り添っていいんですよね?』
      『今は、寄り添え。寄り添え?』
      神谷さんは、普段使わない言葉を僕に釣られて使ってしまうことを恥じていた。」
      というシーンです
      後輩に「寄り添え」っていうのに慣れてなくて恥ずかしくなるなんて、とっても愛おしくないですか?
      それから他にはP36の、喫茶店のマスターが傘をくれたことに対して
      「喫茶店のマスターの厚意を無下にしたくないという気持ちは理解できる。だが、その想いを雨が降っていないのに傘を差すという行為に託すことが最善であると信じて疑わない純真さを、僕は憧憬と嫉妬と僅かな侮蔑が入り混じった感情で恐れながら愛するのである。」
      というシーンがあるのですが、そこも本当に愛おしいなと思います
      神谷さんと一緒にいたら、大変だけどある意味物事について深く考えるようになりそうです
      そして、神谷さんという存在を作り出せる作者の又吉さんは実はとっても優しくて純粋な人なのかなと思いました

      一番感動したのはスパークルの最後の漫才でした
      読んでいながらそこにスパークルの二人がいるのではないかというくらいの熱量をそこに感じましたし、私も観客としてそこにいたように思います
      P124の「お客さんが笑うと、壁も一緒になって笑うのだ。」という表現は臨場感が伝わってきてとても好きです

      ただ、最後の神谷さんがホルモン注射して胸が大きくなっていたというオチ(?)は全てを持っていかれてる感じがして少し勿体無く感じました
      感動的な話で終わるのかと思っていたらそうではないらへん、やはり芸人さんだなと思いました😊
      でも、小説に正解などないと思うので「火花」のラストはあの神谷さんの阿呆みたいなオチで正解なのかもしれません

      作者である又吉さんは非常に純文学が好きなのだなということが伝わってくるような文章でしたが、個人的には少し入りにくいかなとも思いました
      ただ、それは私の読解力が少し足らないだけかもしれません
      この作品が伝えたいのは「周りの尺度に流されずに、自分のやりたいことをやる」ということだと私は思いました
      感じ方や思うことは人それぞれだと思うので ぜひ一度読んでみてはいかかでしょうか
      >> 続きを読む

      2019/07/20 by

      火花」のレビュー

    • 評価: 3.0

      又吉さんの文章力に驚きました。

      2019/05/26 by

      火花」のレビュー

    • 評価: 1.0

      これだけ有名になった本なので、正直惰性全開で読んでみた。

      うーん…。哲学?伝記?普通の小説?

      テーマはお笑い芸人?自分らしい生き方?生きることの難しさ?

      話全体が掻い摘んで掻い摘んで…そして不完全燃焼といった感じ。

      そこが醍醐味なのかしら。
      そこからは自分で考えて完成させて系?
      もう少しこの本について考えてみよう。

      まずは文章。無駄に難しくしてるだけのような気が。

      例えば、「〜僕は憧憬と嫉妬と僅かな侮辱が入り混じった感情で恐れながら愛するのである。」という文章があった。
      パッと見、なんとなくキレイでアンニュイな文章…と思うものの、ストーリー的にそんな表現をする必要性が分からない。
      徳永がそういう思考だから、だろうけど、それにしても凝りすぎだろう。

      ストーリーもよく分からない。
      経過に対する結果がよく分からない部分もあるし、結果が出てる部分はまぁそんなとこだろう、と良くも悪くも現実っぽいお話。

      文章とストーリーが合っていないので全体がボヤケてしまう。

      もしかしてこれはただの又吉さんの日記?

      まとめると、「よく分からない」でした。
      読解力がないだけ、というならまだ読むのが早すぎたのかもしれません。
      >> 続きを読む

      2019/04/17 by

      火花」のレビュー

    • 澄美空さん、コメントありがとうございます。
      いえ、ほんと何言ってるかちょっと分からない状態でしたよ(笑)

      二足のわらじがいけないんですかねー…なんとなく彼は作家一本でいってもこんな作風になりそうな気がします。
      憧れた作家たちを一気に真似したらこうなりました。みたいな感じでしたので。

      芥川賞受賞との事なので何かしらすごいのかもしれませんが、他の方のレビューを見ても結局よく分かりませんでした(笑)
      >> 続きを読む

      2019/04/17 by 豚の確認

    • 月うさぎさん、コメントありがとうございます。
      思いきりズバズバ斬りまくって、結局未読オチ。さすがです(笑)

      美しい日本語は、適材適所によって初めて効果を発揮しそうですが、終始言葉に振り回されてる感じでした。

      僕が思う小説は、自分の中にいた知らない自分に出会うためのツールです。月うさぎさんとは似ているようで異なりますが、とても共感できます。

      いい本とめぐり逢いたいものです。
      >> 続きを読む

      2019/04/17 by 豚の確認

    • 評価: 4.0

      これは「自分らしさ」についての物語なのだと思いました。

      周りの目を気にせず「自分らしさ」を貫く神谷と、そんな神谷に憧れる徳永。その関係が描かれていました。

      では、その「自分らしさ」って何?となると、それは徳永が選択したように誰かの後ろを歩くのではなく、その道を外れていくことに「自分らしさ」があるのでしょう。

      私はどうなのでしょう。「自分らしく」いられているのかと考えさせられました。
      私は、誰かの後ろを歩き、誰かが通った道を進んだほうが楽と思っていました。でも、その道は、周りを気にしないといけないし、足並みも揃えないといけない息苦しい場所で、踏み外すことも許されません。だから、こんなに苦しいのでしょう。

      少しでも「自分らしく」いられるようになりたいと思いました。自分に正直にいられるように、当たり障りない感想じゃなくて、私が感じたことを大切にしていこうと、この本を読んで思いました。



      ラストで、神谷は本気で自分を貫くことができなくなり、この「美しい世界を台無しする」ことができませんでした。もしかしたら、神谷は徳永と会ったせいで、他人の目を気にするようになり、弱くなってしまったせいかもしれません。
      >> 続きを読む

      2018/10/06 by

      火花」のレビュー

    • 凄い感想ですね。だから、本ってやめられないのだと思います。

      2018/10/07 by rock-man

    • 評価: 3.0

      まだ記憶に新しい芸人の芥川賞受賞作。笑いとは何か、漫才師とは何かを師匠と弟子の漫才師の触れ合いを通じて、見事に描いている。やっぱり裏では苦しいことが多いんだなと共感することもあれば、到底理解できない言動に驚かされることもあった。トータルで考えても芸人がこれだけの文学作品を書けること自体がすごいと思った。

      2018/09/13 by

      火花」のレビュー

    もっとみる

    最近この本を本棚に追加した会員

    136人が本棚に追加しています。

    この本に関連したオススメの本

    取得中です。しばらくお待ちください。

    火花 | 読書ログ

    会員登録(無料)

    今月の課題図書
    読書ログってこんなサービス
    映画ログはこちら
    読書ログさんの本棚

    レビューのある本

    最近チェックした本