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朝が来る

3.9 3.9 (レビュー12件)
著者: 辻村 深月
定価: 1,620 円
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    「朝が来る」 の読書レビュー (最新順)

    最新のレビュー順 | 人気のレビュー順
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    • 評価: 1.0

      さすが辻村さん。人間の性格描写が独特なのにスッと読者に入り込んでくる。読んでいて気持ちがいい。
      所々の描写や表現も素敵なものがいくつかあった。

      ちょっと内容的に説明文が多くなってしまうのは仕方ないかもしれないが、そんな所でも感情を挟んだりして飽きさせない文章でした。

      では、なぜ評価1なのか。


      なに美談にしてんの?の一言に尽きる。

      ここからはネタバレ注意です。



      本書は2人の女性の視点で進んでいく。
      望んでいなかったが妊娠してしまった中学生、ひかり。
      子供に恵まれず養子を受け入れた夫婦のうちの妻、佐都子。
      ひかりの産んだ男の子を佐都子が受け入れ、朝斗と名付けた。

      本書は四章で構成されている。

      一章では朝斗の幼稚園で起きた子供同士の事件によって、佐都子夫妻と朝斗の信頼関係や性格などが分かる。そしてひかりから「朝斗が養子と周りにバラされたくなければ金をよこせ」と脅迫の電話がかかってくる…。
      二章は佐都子夫妻が養子を受け入れるまでの過去の話。
      三章はひかり視点。妊娠・出産をして、高校を卒業せずに家出。そのうち借金の保証人にされ、逃げた先で職場の金を盗む。職場に返す当てがないから佐都子夫妻に脅迫をする。
      四章ではひかりが勝手に「私の居場所はここにある」的な雰囲気を感じて終わる。流れ的には「子供を利用して」と言わざるを得ないような強引な流れ。

      佐都子の人柄はなかなか面白い。朝斗が来るまでは女性として、妻としてしっかりとした芯があり、母親になってからはさらに芯が強くなる。
      あぁ。母親ってこういうものなんだなぁと感心する。

      対してひかり。
      結局事実としては、中学生で出産、高校中退、家出、借金保証人、窃盗・脅迫。
      水商売は頑なに拒否してた割に犯罪は犯す。それも、唯一自分の中で大切にしてきた子供を餌に。

      いや、大切にしてたのは子供ではない。
      子供を大切に思っていた(心の依り所があった)自分だろう。

      最初から最後まで自分の事しか考えていない。裏切る事しかしていないのに、なんで勝手に救われてるの?
      全て自業自得でしょう。

      産んだ子を手放すという相当ショッキングな体験をしてるにも関わらず、簡単に男と寝るのも神経分からん。それどころか、若い女の身体である自分は社会的に有利みたいな発想もほんと神経分からん。

      まんま佐都子の同僚が言っていた「どうしようもない母親」そのものじゃないか。

      せめて朝斗を金のための餌にしなければ救いはあったのかもしれない。そこだけは譲ってはいけないだろう。
      それをしてしまった時点で「朝斗の母親ではないです」という台詞は何も間違っていないと思う。

      例えこの後に自首して、家族や関わってきた人に詫びを入れて、朝斗の母親として見合うように更生したとしても、「朝斗を利用して脅迫した犯罪者」なのは何も変わらない。

      何も努力をしていないのに「朝が来る」状態になっては納得がいかない。


      …自分が親だから子供が絡む話に厳しい目線になっているのかもしれないが、ちょっとひかりは人として受け入れられなかった。

      文章は好きだけど、ストーリーは合わなかった。
      小説の善し悪しとは何だろうと考えさせられる作品でした。


      追記
      途中、朝斗視点の文章があるが、とても6歳の文章ではなかった。第三者の視点が欲しかったのかもしれないが、それならそうで子供の発想で描いてほしかった。
      辻村さん、子供の事を分かってるのか分かってないのかちょっと不思議な人。
      …大人の事情?
      >> 続きを読む

      2018/11/27 by

      朝が来る」のレビュー

    • 結構辛口なレビューですね(^^;
      レビュー拝見させて頂いて確かにそうだよなぁ…と改めて思いました。
      自分もこの作品読みましたが正直「ん?」と思ったところは何箇所かあったんですよね。ただ、辻村深月さん好きだからなぁ…と目をつぶったところもあったので代わりにといったらあれですが疑問点をズバッと言って頂けた!という思いも確かにあります。

      内容が確かに難しいものでしたしぶっちゃけ最近の辻村深月さんの作品はどうも惹かれない、食指が伸びないなぁーと思っています。辻村さんはやはり初期の頃の作品が良いですね。

      久々の星1を見てこれもぶっちゃけ「おお…」とたじろぎましたが全部読み終わり自分なりに考えて最終的にはよかった〜!と思えました!

      ありがとうございます(*^ω^*)
      >> 続きを読む

      2018/11/27 by 澄美空

    • 澄美空さん、コメントありがとうございます。
      実はレビューを書く前に澄美空さんのレビュー拝見させて頂きました。お気に入りの作品のようでしたので辛口レビューを書くのはどうかと思いましたが、一つの意見として正直に書かせて頂きました。

      読後、良かったなぁと思うとこはあったのですが、超がつくほどひねくれ者の自分にはこのようなレビューになりました。

      辻村さんの作品は実は凍りのくじらしか拝読した事がありません。ミーハーなので本屋大賞になった作品や、過去作品も読んでみたいと思います。

      いつもコメントありがとうございます。
      >> 続きを読む

      2018/11/28 by 豚の確認

    • 評価: 4.0

      広島のお母ちゃんは中2

      ものごとには「見方を変えれば」とか、「勝者がいれば敗者がいる」とか、両側面ある。
      もっと多面もあるだろうが単純に コチラとアチラと突き詰めて2面ということで両側面としますが...
      どちらにとっても自分が主人公の人生を送っているのだからそれぞれの言い分なりがある。
      本作はそれを丁寧にまったく無駄のない切り口で描いてありました。
      ラストは土砂降りの雨が止んで光が射すシーンが暗示するようで感動的でした。
      よかったですコレ。

      6歳の男の子視点のモノローグシーンは違和感ありましたが(;´Д`)

      (amazon解説)
      「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、ある朝かかってきた一本の電話。電話口の女が口にした「片倉ひかり」は、だが、確かに息子の産みの母の名だった…。子を産めなかった者、子を手放さなければならなかった者、両者の葛藤と人生を丹念に描いた、感動長篇。
      >> 続きを読む

      2018/09/29 by

      朝が来る」のレビュー

    • 評価: 3.0

      前半は特別養子縁組(0才の子どもを養子として迎えるまで)の話、
      後半はその子どもの母親の話。

      前半は身近に不妊治療の話をよく聞くのでどっぷり感情移入できた。
      Amazonレビューを読むとちょっとがっかりしたけど

      2016/11/01 by

      朝が来る」のレビュー

    • 評価: 3.0

      読み終えてなんか凄く重たい気分になった。最初から不妊治療や、ママ友問題、特別養子縁組問題等々、次々と色んな問題が現れる。すごく重いテーマですね。辻村さんの小説は初読みですが、話題の本だったのでちょっと期待して読みました。

      内容的には最後でどこまで泣けるのだろうか?と思っていましたが、それほど泣けなかった。私が女性で子供でもいたなら、また違う感想が持てたのかもしれませんが・・・・。

      最初はただ、ママ友の話やら不妊治療の話で終わるのかなあと思いましたが、さらに深く、特別養子縁組問題までいくと、ちょっと重くなり、さらに実母、ここでは「片倉ひかり」の人生をたどっていく中盤あたりは、「ひかり」のひねくれた性格に、ちょっと煩わしさまで覚えましたが・・・。

      最後に、「ひがり」が、養父母を訪ねて行くあたりが、感動的に書かれてますが、ひかりが散々な生活をしていた事を考えるとやはり、最後は泣けるのかもしれません。読んでいてうまく感動的に書かれているなあと思いました。
      >> 続きを読む

      2016/07/15 by

      朝が来る」のレビュー

    • 辻村さんの本はすきなのですが、こちらはまだ読んだことがないものでした。
      テーマが重そうですが、読みごたえはありそうですね >> 続きを読む

      2016/07/15 by 瑠李凛

    • そうですか、内容的には面白いですよ。

      2016/07/15 by sumi

    • 評価: 5.0

      すごく面白かったです!
      佐都子の夫との不妊治療の行く末の養子縁組までの葛藤や、ひかりの中学生での妊娠・出産・養子に出す心の移り変わりなど、すごくよく表現されていると思います。
      生みの親と育ての親、それぞれの子どもに対する思いは、年齢や立場上、違いはあるけれど、根本は一緒。そう感じました。

      ひかりと佐都子と朝斗がその後、どういった付き合い方をしていくのか、知りたいな~。

      2016/07/12 by

      朝が来る」のレビュー

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