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四月になれば彼女は

3.8 3.8 (レビュー1件)
著者: 川村 元気
定価: 1,512 円
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    「四月になれば彼女は」 の読書レビュー (最新順)

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    • 評価: 5.0

      川村元気さんの本は頭の中で簡単に映像化できるから不思議。さすが映画監督さん。

      さて、本作。内容としてはありがちなのかもしれません。

      ネタバレになるかもですが、一部、映画「恋愛写真」をモチーフにしている?
      主人公とその彼女はカメラという共通の趣味があり、彼女のほうが個性的な写真を撮る。
      やがて彼女は急に姿を消し、やがて主人公に海外から手紙が届く。

      この設定に気付いた時に、まさか‥と思いきやそのまさかになった。
      あー‥ダメなのよ、この設定。

      ハルがもう広末涼子か宮崎あおいになってしまう‥。

      けど、本書はそれがメインではなかった。
      主人公の、いや、登場人物それぞれの恋愛感情のピークが過ぎたあとの喪失感のようなもの。

      それが何か分からず、それぞれ新たな人生を歩んでいても、やはり矛盾している何かを感じている。

      そして気付いた時に、それぞれ向かう方を決めていく。


      実は、読んでいる時、自分が怖かった。
      主人公の、全く意志のない言動挙動が、まるで自分を写しているような気がした。

      あっ、自分って、人間として大事な感情が無いなって。
      人と人との繋がりってすごく大切なものだけど、どこか冷めていて、見下していて、本当に孤独にならない限り、多少の縁がなくなっても悲しくならないな。と、思った。
      それが親でも。
      さすがに我が子は別だけど。

      自分が人工知能みたいになっている気がする。感情はあるし、欲もある。けど、それを操っているだけの人工知能な部分もある。どっちが本体かと言われたらよく分からない。

      この物語の終わり方によっては、自分の欠陥を認めて、死ぬまで騙し騙し生きていくしかない、と思った。

      まぁ結果は、欠陥はあるけどこれが自分だし取り繕っても分かる人には分かるから仕方ない、という諦めになったけど。
      いいか悪いかは分からない。

      ‥なかなか気持ち悪い自分語りをしているけど、本って自分の知らない自分を知るツールだな、と再認識。

      そしてそれを教えてくれる貴重な本に出会えたことが嬉しい。

      これだから読書はやめられない。

      「わたしは、わたしに会いたかった」

      そんな事を言えるほど、懸命に生きてこなかったな‥。

      …こんな感想も人工知能部分が言っているだけなんだけど。
      >> 続きを読む

      2018/05/29 by

      四月になれば彼女は」のレビュー

    • 「なかなか気持ち悪い自分語り」私は人間味のあるレビューだと思いました。
      「あっ、自分って、人間として大事な感情が無いなって。
      人と人との繋がりってすごく大切なものだけど、どこか冷めていて、見下していて、本当に孤独にならない限り、多少の縁がなくなっても悲しくならないな。と、思った。
      それが親でも。」私には冷静で自分に正直な方だと思いました。皆自分の思いたいように思うのかもしれませんが。いいね!が何だかうまくいかず、でも心の中でいいね!がいっぱいなのでコメントがうざかったらごめんなさい。
      >> 続きを読む

      2018/05/31 by チルカル

    • チルカルさん、いつもコメントありがとうございます。
      コメントがうざいなんてことはないですよ。自分の本の感想に、本好きの方がコメントしてくれる。むしろ嬉しい限りです。
      冷静で正直、ですか。ただの欠陥かと思っていましたが、そう言ってくださると救いがあります。ありがとうございます。
      >> 続きを読む

      2018/05/31 by 豚の確認


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